2006年04月12日

ディマク・コンダ〜愛してるよ〜

 昼御飯を食べながらテレビ朝日の「ワイドスクランブル」を見ていると「アフリカのマラウイで最も有名な日本人の話」が紹介されていました。詳しい話はこちらのページ(2月4日のブロードキャスターでも紹介されたとのこと)やこちらのページで分かりやすく紹介されていますので、是非、お読みいただければと思います。

 その有名な日本人とは山田耕平氏、26歳。青年海外協力隊のマラウィ平成15年度2次隊村落開発普及員として派遣されたアフリカの小さな国、マラウイは成人のHIV(エイズ)感染率は14.2%。こうした状況のもとで、一人でも多くの人にエイズの検査を受けてもらう必要がありますが、それがなかなか進まない。そこで、何が自分にできるかを考えた末現地の音楽家の協力を得ながら、ノリの良い音楽でそうしたテーマの曲を作り、自らちょんまげ甚平姿で歌を歌い、ミュージックビデオもテレビで流した。マラウイでのヒットチャートNO.1となり、自身も大変有名になると同時に現地でも慕われており、協力隊員としての任期が4月に終了し日本へ帰国する際には現地でこの記事のように大きな扱いで報道(英語)されるほど。

 山田氏を知る方のブログによると「歌は現地語のチェワ語で歌い、歌詞にはチェワ語の他、日本語訳、英語訳がついているそうです。歌のタイトルは、Ndimaukonda (I love you)、Timenye Nkhondo (The Time to Fight)。

 ビデオや、ポスター、CDジャケットをも作成していますが、営利目的のものではなく、無料配布するためのもの。日本に帰国後は、日本でNPO団体を設立し、再度マラウイに戻り、マラウイのアーティストを育成したり、音楽や芸術活動を進めていくことで、彼らが彼らであることに自信を持ってもらう仕事をしたいと考えている」とのことです。

 青年海外協力隊の派遣元のJICA(国際協力機構)こちらのページでも山田氏のことは紹介され、その曲「ディマク・コンダ」の音楽ビデオも全て視聴することができます。テレビで初めて聞いた時にも、そのメロディーとビデオに出演している山田氏の目の輝きが強く印象に残りました。

 「ディマク・コンダ」が大人気となってからHIV検査を受ける方が確実に増えているそうです。マラウイなどのアフリカの国々については、日本の大使館や大使は複数の国をまとめて一グループとして兼任しているような態勢ですが、そうした中でマラウイのために明るく尽力している山田氏の働きは一層価値の有る物と思います。

 現地の為に大きな貢献をして、慕われている青年海外協力隊の方で有名な方として昭和39年から28年間農業指導をブータンで行ない、平成4年に現地で亡くなった日本人専門家・西岡京治氏など、多くの方がいらっしゃいますが、そうして注目される方々だけでなく、さらに多くの方が地道に派遣先で活動されています。心から敬意を表したいと思います。

 そうした努力をしてきた方から活動の内容や現地から見た日本の姿などを日本で話していただくのは非常に意義のあることです。特に子供達に対して。西川太一郎 荒川区長は国会議員時代からそうした考えをお持ちで、先月可決した平成18年度予算では新しく「ようこそ海外青年協力隊」という事業を始めます。これは、「青年海外協力隊として活躍された方々を区内小中学校に招き、現地での体験に基づく特別授業を行い、子供達の視野を広げ、夢や希望を育む」というもので予算額は69万9千円。小坂としては、できればこの授業に子供達だけでなく、興味が有ってかつ都合がつく父兄の方や地域の方にも一緒に参加して考えていただける機会にできないか、働きかけたいと考えています。

 西岡京治氏にしても、山田耕平氏にしても多くの方の協力があって活動ができたことはもちろんそうなのですが、中心となって進めたのは間違い無くその本人。一人の人間が周囲の協力を得ながらできることの大きさを改めて感じ、小坂自身、とても励まされる話でした。

small_ribon.gif信念に基づき行動することがなにより重要、と考える方はこちらを押してください。
ninkiblogbanner.gif
posted by 小坂英二 at 22:03| Comment(11) | TrackBack(1) | 報道に接して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いい話ですね・・・こういうのが本当の国際貢献だと思います。
ピースボートや国内外の反日文化人にも爪の垢をせんじて飲ませてやりたい位です。
たまたまこれは取り上げられて大きなニュースになったわけですけれども本来はこういった地道な仕事が大事なんですよねえ・・・
Posted by KAZU at 2006年04月13日 00:21
>>KAZU 様
 コメント、ありがとうございます。同感です。マスコミに取り上げられなくても現地で地道に努力しておられる方々に心から感謝と敬意を表したいと思います。
Posted by 小坂英二 at 2006年04月13日 16:23
日本も本気でエイズ対策やったほうがいいですよね・・・
Posted by 区境人 at 2006年04月13日 20:26
とても、ステキなお話ですね。
TVなどでも、もっととりあげて欲しいです。

荒川区で、このような素晴らしい方々のお話が聞けるなんて
子供達にとっても、勿論大人達にとっても
とても良い機会ですね!
荒川区民の一人として、大賛成です。
Posted by ウサヲ at 2006年04月13日 21:52
>>区境人 様
同感です。今でも様々なPRをしているのでしょうが、もっと検査を受け易いような環境作りが必要だと思います。

>>ウサヲ 様
 そうですね。西岡氏や山田氏、さらに多くの現地で地道に努力している方に光を当てて報道してくれると嬉しいですね。
 荒川区での取り組みについては、できるだけ多くの方が参加できるように尽力します。
Posted by 小坂英二 at 2006年04月14日 10:16
山田さんのブログYahooにありますね!
http://blogs.yahoo.co.jp/kohei_ndimakukonda/MYBLOG/yblog.html
4月23日には地元の名古屋で体験談があるようです。
http://www.jica.go.jp/activities/jocv/topics/setsumei_aids.html
Posted by 辻 at 2006年04月16日 01:18
>>辻 様
情報ありがとうございます。東京で講演の機会等有れば嬉しいです。
Posted by 小坂英二 at 2006年04月20日 17:27
山田耕平の新着情報入手しました

4月28日(金)  PM11:15〜11:45(30分間)
NHK BS1「BS今日の世界」  特集「マラウイで大ヒット・日本人が歌う“エイズの唄”」
http://www.nhk.or.jp/kyounosekai/

NHKってCM無いですよね? 
前回のワイドショーより長いのかな〜?

Posted by at 2006年04月27日 21:10
>>辻 様
 再び情報、ありがとうございます。衛星放送は家では見ることが出来ませんが・・・(^^)。BSを見ることが出来る方は是非、ご覧下さい。
Posted by 小坂英二 at 2006年04月27日 22:08
永らくあいだが開いてしまいましたが山田耕平の新情報!!

そうです!「ディマクコンダ」のCD/DVD発売決定です!
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060701-OHT1T00081.htm
ヤフーもリンクしてるみたいです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060701-00000081-sph-ent

ブログも更新したようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/kohei_ndimakukonda/MYBLOG/yblog.html


Posted by 辻 at 2006年07月02日 14:27
>>辻 様
 情報、嬉しく拝読しました。実は、山田耕平さんには6月7日に荒川区で講演をしていただいて、お会いしたのですが、とても素敵な青年でした!(報告記事:http://kosakaeiji.seesaa.net/article/18960799.html
 日本のCDやDVD,携帯電話の着歌からマラウイへの支援に繋がれば素晴らしいですね!
Posted by 小坂英二 at 2006年07月02日 22:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

TVでも話題に!アフリカから届いた日本人の青年の愛の歌-「ディマクコンダ」/山田耕平
Excerpt: TBS系のTV「ブロードキャスター」でも取り上げられ、大きな話題を呼んだ元国際...
Weblog: 1日1曲!Happy音楽マガジン
Tracked: 2006-09-18 22:58