昨日の15時過ぎから夕方にかけて訪問した飛鳥山公園(北区の王子駅近く)で行われたバングラディッシュ祭(概要はこちら)。一人でふらっと訪れましたが、とても楽しめました。
民族色豊かなドレスや地場産品の販売や・・・
バングラディッシュ料理を中心に南アジア地域の料理も堪能できました。アルコールは無し。
持ち運びできる「ナン焼き釜」。満腹を超える程、いろんな料理をいただきました。今年、飛鳥山で初めて開催されたバングラディッシュ祭は以下の経緯もあってこの場で開催されたとか。
(以下、公式HPより抜粋)
バングラデシュ育ちの詩人・思想家タゴール(1913年、アジア初ノーベル文学賞を受賞)が1916年に日本に信頼をよせ、初めて来日しました。
当時、大正初期の大蔵官僚、実業家(第一国立銀行や王子製紙・日本郵船・東京証券取引所などといった多種多様な企業の設立・経営に関わり、日本資本主義の父とも言われる)である渋沢栄一氏がタゴールと出会い、飛鳥山邸に招待しました。
84歳の渋沢栄一氏は、財政界の人々など40名余をこの飛鳥山邸に招き、タゴールと一緒に茶話会を催しました。
同氏は、タゴールを「人格も脱俗的で気高く、思想も高遠の人」と評しています。
ですから、在日バングラデシュ人にとって東京都北区飛鳥山公園は、日本とバングラデシュ2国間友好の歴史的な場であると言っても過言ではございません。
タゴールと渋沢栄一両氏の絆を記念に、東京都北区飛鳥山公園をバングラデシュ祭の会場として、決定いたしました。
(抜粋終わり)
日本の常任理事国入りを南アジアでいち早く支持したのもバングラデシュ。また緑地に赤という日本の日の丸と似た国旗を持つことも、以下のようなエピソードが有ると伝えられています。
(以下、こちらから抜粋)
そこで、自由主義史観研究会にEメールを送りました。その内容は、バングラディッシュの国旗の由来についてです。
以下、研究会の返答
名越二荒之助(なごし ふたらのすけ)先生の本の中にバングラデシュの国旗についての記述を見つけましたので要旨を記載します。本の名は展転社発行「昭和の戦争記念館、第4
巻、大東亜戦争その後」です。
緑の国土に昇りゆく太陽は独立の熱意を表す。緑はイスラムの色とのことです。
国旗の制定事情について駐日大使館の広報担当官は「私の国では国旗の意味を特定していない。解釈は自由である」とし、「日本への憧れである」と答えたとのことです。
更にバングラディッシュのうんだ3人の偉人として、「ノーベル文学賞受賞者のタゴール、インド独立に命を賭けたチャンドラ・ボース、東京裁判で正論を貫いたラダビノッチ・パル判事の名をあげ
、この3人はいずれも日本と深い関係にある」と答えたそうです。
又建国の父ラーマン首相も、独立時日本の早川崇国会議員を団長とする訪問団に同様のことを述べたとのことです。
研究会 杉本幹夫
以上が研究会からの返答でした。
(抜粋終わり)
インド独立の父であり、日本と共に連合国と戦ったチャンドラー・ボース氏はベンガル出身。ボース氏の遺骨は東京都杉並区の日蓮宗蓮光寺で眠っています。
また、バングラディッシュ大使館のHPの表紙部分には以下のような記述が有ります。
(バングラデシュ大使館HPより抜粋)
バングラデシュにとって、日本は最も重要な開発パートナーであります。日本はバングラデシュのインフラ設備に著しい量のODAを支援しています。その結果、 近年の貧困縮小及び生活基準の向上にも表れています。バングラデシュ最大のジョムナ橋やチッタゴン・シャージャラル国際空港なども日本の資金提供で建設されました。 従いまして、この重要な時期に我が国民の皆様の幅広い理解を得て、日本との文化、経済及び学術等を含む総合的な国際交流を展開したいと考えております。
(以上、抜粋終わり)
莫大なODAを受けながら知らんぷりしてきたどこかの大国とは違い、状況を正しく記載されていますね。
日本に強い親近感を持ち、良好な関係を望んでいるバングラディッシュを初めとする南アジア諸国と深い関係を築いていく必要性を感じた夕方でした。
バングラデシュとの繋がりを深めるべき、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
バングラ、私はよく出張しますが、トルコ等と並ぶ、全国民レベルの超親日国です。我が国からの援助も群を抜いていて、私のやっているメディカル関連だと、病院や大学のトップ筋は軒並み日本留学組です。彼らとはよく話をしますが、日本に恩を感じ、祖国へ還元すべく実直かつ熱心に取り組んでおられます。北大留学組が作った、サッポロ歯科大学というのもあるんですよ。
ではまた!
シンガポールのカンメーより
こちらこそいつもブログ記事を愛読いただき感謝です!ご指摘の通り日本はこうした親日国をもっと大事にすべきですね。
サッポロ歯科大学のこと、始めて知りました。「サッポロ歯科大学 バングラ」で検索するといくつか関連するブログなどが出て来ましたが、こうした話は嬉しいですね。
南アジアへはまだ足を踏み込んだことが無いので、是非行ってみたいのですが、当面はこうした国内でのイベントなどを通して交流を深めていければと考えています。