2010年10月25日

共生型ふれあいホーム視察(北海道北見市)

 今日は福祉・区民生活委員会行政視察で北海道に来ています。宿泊先の「ホテル ドーミーイン 北見」の部屋からご報告です。

 視察先は北見市の「共生型ふれあいホーム」3ケ所です。まずは北見市役所で事業の概要説明を受けてから現場へ。

 見学した「共生型施設」は障害者、高齢者、子供に対して一体的サービスを行う事業の拠点となるものです。

 国の補助事業である「地域介護・福祉空間整備等交付金」の対象となり施設整備に3000万円を限度に補助金が出されています。更に初年度の備品購入費300万円も補助が出ます。

 厚労省からは「既存の施設の有効活用を」という指導もあるそうです。

 北海道ではこの制度を活用した施設が69施設有り、北見市に4施設が運営中で現在5施設目を整備中とのことです。

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 平成22年6月に開設された「医療・福祉人材育成事業しゅんこうハウス」を見学。運営は「NPO法人とむての森」。近くに日赤看護大学が有る地の利を活かして学生用賃貸住宅を2室。今はまだ空き室ですが、入居されたら学びながら障害者や高齢者と日常的にふれあいながら「看護を学ぶ大学生」が地域福祉への意識・意欲を強く持つことができるのではないかという認識のもとで行っています。

 高齢者の居室2部屋、障害者の日中一次支援や児童デイサービスを提供する部屋も地域供用スペースとするとのことです。

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 二か所目に訪問した施設は同じく「NPO法人とむての森」が運営する複合施設を見学。

 「ホームヘルプサービス どんぐり」「移動支援サービス事業所 とろっこ」「ふれあいホーム のびのび1号館(賃貸住宅)」「就労支援事業所 すてっぷ」「地域助け合い&とむてサロン「きっじゅ」」「小さな森の焼きたてパン屋さん」が一つの建物に入っています。

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 高齢者や障害者が福祉制度を利用しない自由な形で暮らす共生型のグループホームを核に、地域の高齢者、障害者、子供が集い触れ合うことのできる地域交流サポートサービスを一体的に提供する共生型サービスの活動拠点です。
 その一部である障害者の就労の場となっている「小さな森の焼きたてパン屋さん」は月間の宅配売上はなんと67万円。店舗での売り上げを加えると100万円だそうです。

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 時間で管理をしない共生型グループホームで障害の有る入居者もとても安定していくそうです。パン造りの指導は体調を崩してフルタイムでは働けないけど技術をお持ちのプロのパン屋さんとのことです。

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 3ケ所目に視察したのは「ふれあい@あったかホーム」。ふれあい・共生型住宅には高齢者1室、母子家庭1室、障害者1室の賃貸住宅。子育て親子が気軽に集える子育てふれあい・つどいの広場や研修施設も入っています。

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 とてもおしゃれな「カレーショップ&バーSarsa」も運営しています。こちらもプロのシェフの力を借りて運営しています。店舗の休憩時間中に運営NPO法人の代表から詳しい話を伺いました。

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 明日は旭川市へ移動します。視察項目は「旭川市での介護保険事業」「市民交流プラザCoCoDeの運営状況」です。

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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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