今朝は区役所前に9時に集合し、区議会の震災対策危機管理調査特別委員会で「東京臨海広域防災公園」の現地視察へ。マイクロバスで約30分、ゆりかもめの有明駅前の現地に到着。
公園の全景はこちら。
この公園・施設は国立公園部分(6.7ha)が今年7月に開園し、平成23年度に都立公園部分(6.5ha)が開園する予定です。
★公園の概要はこちらの記事を参照下さい。★
★公園の役割はこちら!
防災体験学習施設の「そなエリア東京」も併設しています。誰でも自由に防災体験ができる施設ですので、個人や団体での活用、お薦めです!
建物入口すぐのところに買い物かごで作れる緊急シェルターが展示されていました。ビニールの使い捨て傘袋でそれぞれの買い物かごを結ぶとシェルターができ、あとはブルーシートでも重ねるという訳です。
公園内にある建物は首都直下地震が発生した際に「緊急災害現地対策本部」が設置されます。その本部会議室で説明を聞きました。非常用自家発電が3日間できる設備と燃料はもちろん備蓄されています。
通常、公園として多くの方の憩いの場となっている部分は災害時、緊急輸送活動に使われる位置付けです。それ故、他の公園と決定的に違うのが「災害発生時に園内でくつろいでいた方は、全て園外に出ていただき、近隣の公園等に避難していただく。臨海広域防災公園は災害時、一般市民を空にして役割を果たす公園」だということです。
平常時はこちらに記載したような防災関連のイベントも多数実施しています。
こちらはオペレーションルームです。9600平米で座席数186。全国各地の情報が映像で届くようになっています。首都直下型地震が発生した際に国や地方公共団体、インフラ関連企業の責任者が集まり首都中枢機能維持のため、情報を収集・分析して支援策を検討の上、必要な措置を実施します。
こちらの席はどの省庁のどの立場の人間が発災時に参集をしてくるかが明示されています。
建物も免震構造を徹底しています。ばね付き免新装置。
免震装置は多く今迄見たことがありますが、このタイプは初めて。100%の鉛でできていて自由に変形します。
こんな感じに。
荒川区役所の免震装置としても使われているこのタイプの免震装置も。
こうした免震装置の見学も受け付けています。
こうした多様な免震装置を組み合わせて「緊急災害現地対策本部」を地震から守ります。関東大震災クラスの地震が来ても、この建物内は震度4と同等の揺れしか感じない状態になるとのことです。
その後、誰でも自由にできる東京臨海広域防災公園の防災体験学習施設「そなエリア」も見学。多摩地域からも防災団体の見学が来てました。
震災発生時の街の様子が極めてリアルに再現されています。
入り口で任天堂のDSが借りられ、施設内をめぐりながらクイズ形式でロールプレイング型の体験ができるようになっています。
団体で見学したい方、是非こちらからどうぞ!
こうした公開されている施設を区の防災教育に是非、取り入れ、首都直下型地震を我が事として備える意識を強めていかねばなりません。
東京湾臨海部機関的広域防災拠点が震災時に大いに機能を発揮することを期待する、という方はこちらの2つのボタンを押してください。