2006年05月31日

青色防犯灯で犯罪抑制

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 昨日、犯罪抑制の為に区が青色防犯灯を設置。今日の夕方に早速現場を見てきました。青色防犯灯とは、6年程前にイギリス北部のグラスゴー市で景観向上の為に設置したところ、当初の目的とは異なり犯罪の抑制につながったことから、日本でも注目されるようになったものです。青色は気持ちを静める効果が高く、青色の光の近くでは罪を犯そうとする人を思いとどまらせる効果があるそうです。

 心理学的な分析では赤系統の色を見ると興奮感を覚え活動的になり、自律神経系の交感神経を刺激し興奮作用を与えますが、青系統の色を見ると落ち着いて穏やかになり、自律神経系の副交感神経を刺激し鎮静作用を与えるとのことです。

 昨年6月に日本で初めて導入を行った奈良県警が「色彩心理学的に心を落ち着かせる効果が有ると言われている青色防犯灯の導入を始めた結果、犯罪抑止に大変効果があった」との新聞報道(参考記事)もなされています。

 奈良県の例は数字を挙げると、その設置場所付近での空き巣や自販機荒らしなどの窃盗事件が、上半期の3件発生から下半期にはゼロに。昨年9月に設置された天理市の駐輪場では、昨年1月から9月までに11件発生していた自転車盗が、設置後は1件も確認されなくなったとか(今年の3月15日現在)。そこで、設置個所は徐々に広がり、現在では、県内12市町村、22ヶ所で470灯の青色防犯灯が設置。住民からは、最初は戸惑いの声もあがっていたが、今では「心が落ち着く」、「美しい」と概ね好評。さらに今年2月末には、PR効果をねらい、県庁周辺で32灯を設置。「青い街灯」の防犯対策は広がり続けています。

 以下、今年の4月4日の朝日新聞奈良版の引用です(リンク切れ)
青色防犯灯、569基に激増

★県警「犯罪抑止に効果」、導入呼びかけ
県庁庁舎前の水銀灯が、青色に変わった。「青色防犯灯」と呼ばれる街灯は、淡い青の光が人を落ち着かせる効果があるとして、犯罪抑止に一役買っているという。
奈良市の女児誘拐殺害事件(04年11月)などをきっかけに、県警が各自治会などに導入を呼びかけた。他県から視察が相次ぎ、全国に広がりつつある。
★設置の動き 全国へ
青色防犯灯の設置は昨年、県警の防犯担当者があるテレビ番組を見たのがきっかけだった。
イギリス・グラスゴーで青色の街灯を設置したところ、1年間で1万件犯罪が減った、と伝えていた。
心理カウンセラーや大学に問い合わせ、その有効性を確認、奈良市内の自治会に設置を呼び掛けた。
女児事件の現場に近い奈良市北部の秋篠台地区が真っ先に応じ、昨年6月、全国で初めて7基を設置し、その後11基にまで増やした。
県庁庁舎付近では2月末、本庁舎北側の県警本部前の道路に5基、東棟東側に3基、分庁舎南側に8基の計16基を設置した。
「県警本部前には必要ないのでは」との声もあったが、「青色防犯灯とはどういうものか、県内外の人に広く知ってもらうため」(二滝享司・県警生活安全企画課犯罪抑止対策室長)設置した。
同課によると、県内13市町村24カ所で計569基(3月末現在)が設置され、1カ月前の10市町村19カ所計216基から激増。
うち天理市の駐輪場では頻発していた自転車盗が減る傾向にあるという。
全国の自治体などから問い合わせが相次ぎ、広島県では3カ所141基▽群馬県 2カ所93基▽静岡県 1カ所30基▽沖縄県 1カ所58基(いずれも3月末現在)が道を青く照らしている。
 課題も残る。県内で導入された青色防犯灯の多くは、市販された一般の装飾用青色ランプを街灯につなぐなどしたもので、薄暗く見えるのが悩みだという。照度計を使って計測すると明るさは3分の1程度になってしまう。ただ、青色は見通しが良くなり物体が浮きあがって見えるなどの長所もあるという。

 秋篠台地区の前自治会長の直原利夫さん(75)は県警担当者らとともにメーカーに、防犯専用の青色灯の開発を提案しているが、「相当の需要がなければ難しい」と断られ続けている。
直原さんは「全国的に広まり防犯効果があるということが実証されれば、メーカーを説得できるはず」と期待を寄せている。
(以上、引用終わり)

 上記の通り、ネットで検索して出てきただけでも広島市の例大阪市の例群馬県渋川市や伊勢崎市の例沖縄県北谷村の例、など、いくつかの自治体で導入が進められています。

 荒川区では今年の3月の「荒川区児童安全協議会」で、荒川警察署から他の自治体における青色防犯灯の設置事例やその効果等の紹介があり、同じく荒川警察署から、自転車盗難が多発している西日暮里地区の自転車駐車場3ヶ所に設置して欲しいとの依頼があり、区として設置を決め下記の場所に昨日設置を終えました。

・西日暮里第二駐輪場(400W青色蛍光灯を33本。諏訪神社から山手線ガード下をくぐる道沿いに有る駐輪場です。上記の写真)

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・西日暮里第三駐輪場(250W青色を3個。旧道灌山中学校敷地の駐輪場です。)

スタートアップオフィス駐車場(250W青色を3個。旧道灌山中学校敷地の時間貸し駐車場です。下記の写真はまだ光ってませんが)
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 こうした新たな取組みに期待すると同時に、駐輪場からの自転車盗難防止なら、議員になってから何度か質問している(参考記事)、コインパーキング式駐輪場(2時間まで無料など)を西日暮里第二駐輪場に有る一時利用駐輪場などに導入すべきだと改めて求めて行きたい考えています。

 こちらの写真は先週、献血(102回目)に行った際に、撮影したコインパーキング式駐輪場です。民間企業が運営していますが、管理は千代田区役所です。最近新たに設置されたようです。2時間までは無料。
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small_ribon.gif新たな取組みを含め防犯対策をさらに拡大すべき、と考える方はこちらを押してください。
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posted by 小坂英二 at 23:59| Comment(6) | TrackBack(1) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
六本木ヒルズみたいですね^^
Posted by at 2006年06月01日 20:21
コメント、ありがとうございます。六本木ヒルズにもこうした青色防犯灯が設置されているのでしょうか?
Posted by 小坂英二 at 2006年06月02日 00:56
青色防犯灯は、すでに10年以上前から、スイスなどでも使われてますね。あの時は不気味に感じ、理由がわからなかったのですが、これでスッキリしました。
Posted by ドナウリバー at 2006年06月06日 12:11
>>ドナウリバー 様
 参考になって幸いです。スイスでも使われているのですね。効果が出れば良いですね。
Posted by 小坂英二 at 2006年06月06日 16:16
下記文章は、4月?頃のものですが、青色照明灯について記載したものです。
ご参考として下さい。


青色防犯灯に思う

住宅地を青色照明に置き換え、幽霊屋敷を創って良いのか?

奈良県警察本部二滝氏、「青色防犯灯の安全・安心のまちに」の報告には。
犯罪抑止対策として、平成16年6月から、青色防犯灯などを紹介と記載してあり、その続きの中の文章に、犯罪情勢として、犯罪抑止対策の結果、平成14年32,017件、平成17年3年間で33%10,652件犯罪を減少させることが出来た。
と記載されています。
県内に平成16年6月から、青色防犯灯などを紹介しているのに、平成14年〜平成17年3年間の県内の犯罪記録を、青色防犯灯のための効果に誤解されがたく発表(記載)しています。

県内には青色防犯灯がまだ普及していませんので、犯罪防止効果が青色防犯灯でないことは明らかです。しかし、犯罪効果があるという声が聞こえてきます。

以上の問題点を奈良県警に問い合わせ(eメール)たところ、電話で、現在外部に発表している以外のことは回答できない旨の回答がありました。

一日の仕事を終えて家路への道は、幽霊屋敷のごとく青白の光に照らされている。
犯罪効果があり、見通しが良くなるとの前宣伝で、大和郡山市は、街路灯用に青色蛍光灯を希望自治会へ無料配布した。
私の自治会の通りにも、数日前青色蛍光灯が灯った。(幽霊屋敷を創った)
犯罪効果があるとの前宣伝が効いてか、自治会の役員は率先して行ったようである。
(防犯によいとの市?などからの説明に、自治会役員には罪がない)
私が見た感じでは、青色蛍光灯を付けた通りと、普通の蛍光灯の通りでは、普通の蛍光灯の通りが明るく、温かい感じである。従って住宅地の中を幽霊屋敷にしないで欲しい。
従来よりワット数の変化があるかどうか判りませんが、それでも青色蛍光灯を付けた通りは見通しが良くなったとは思えません。(霧のロンドンであれば別でしょうが)
青色蛍光灯は、普通の蛍光灯に比べてL(ルーメン)/W(ワット)が低下しているのか、それとも、演色性が犠牲になっているので少しは効率がよいのか?分かりませんが。
単色光は、識別には良いかも知れませんが、視力が低下しているお年寄りにとっては、特定の色分布の光では、困るのではないでしょうか?

奈良県警察は、
スコットランドの都市グラスゴーでのオレンジ色の街路灯から青色に変えたところ、犯罪が減少する副次効果が現れたと言う、ことで青色防犯灯導入に踏み切ったようですが、
1)オレンジ色の街路灯と言っているのは、ナトリウム灯と思いますが、この照明器具は、単色光(波長が1つ)で演色性を犠牲にし、経済性である明るさ(L(ルーメン)/W(ワット))を優先しています。そのため一般に使用場所は住宅地などの生活圏を避け、自動車専用道など、あまり演色性を求めないところに設けています。この光は、光の波長が一つなので良い感じをしませんが、電気代が安く経済的なので限られた場所に採用されています。
この光との比較で、犯罪効果があると前宣伝で、自然光に近い又温かい雰囲気を創る良好な照明の住宅地に、青色防犯灯を持ちこんでは、根本の処で間違っているのではないでしょうか。
改築工事で、温かい雰囲気の玄関に替えた家がありました、その家の前を通るたびに、良い雰囲気になったなーと思っていましたところが、その家の斜め前の街灯は、自治会が最近青色の街路灯に替えました。玄関の良い雰囲気が壊されてしまいました。

2) 青色防犯灯は、どの様な色分布(波長分布/単色光?)か判りませんが、
色がもたらす効果  青:沈静・落ち着き・集中力、   緑:安らぎ・平静・若々しさ
赤:興奮・活力・劇場       黄:元気・明朗・愉快
なので、青色蛍光灯は、鎮静効果があるところから効果があると考えているのでしょうか?あまりにも単純すぎるのではないでしょうか?
この単純な論法では、集中力(犯罪手口)が、犯罪を考えている人に働くのではないでしょうか?
また、犯罪は青色の壁などの部屋(幽霊屋敷を創らないのであまりないと思いますが)では起こらないのでしょうか?

3)住宅地など生活圏には、バランスのある演色性を考えた照明であって欲しいです
バランスのある、自然光に近い温かい光が人間を穏やかにします。従来の街路灯は、自然光に近い色で、赤色を付けているわけではありませんから。
青色は、沈静・落ち着きがあるからと言って、住宅地などへ持ち込む事にはあまりにも短絡過ぎます。犯罪効果の実験であれば、市町村に自治会にそのように説明すべきです。
犯罪効果の実験なのであれば、その設置場所の条件など、理論的に整備した条件を考慮すべきです。

4)何事も過剰反応は、良い結果をもたらしません。防犯だからと納得しているようですが本当ですか?
温かい感じの住宅街を、幽霊屋敷に代え、壊さないで下さい。こちらの方が問題だと思います。

インターネットで、青色蛍光灯を調べると、奈良県警効果が出ていて、全国に普及しています。
問い合わせに奈良県警が、何も回答をしていないことは、解釈に誤って普及しているものと思います。
この現象を見て、誤った情報が、インターネットで広がる恐ろしさを感じます。

それとも、青色街路灯は防犯によいと皆さんが信じたので、雑音を入れない方がよいのでしょうか、ただそれでも、住宅地を幽霊屋敷にはしてもらいたくありません。

Posted by 磯 三男 at 2007年11月09日 02:06
>>磯 三男 様

 貴重なご指摘ありがとうございます。区としても小坂個人としても、青色防犯灯はまだ「試行」の段階と捉えているので、様々なご意見を踏まえた上で今後のあり方を決めていくべきと考えています。数字の変動について、何が原因でそのような結果になったのかは、理科の実験と異なり、複雑な社会においては判断の難しいところです。ご指摘のように街の雰囲気を壊すようなことでは本末転倒ですから、慎重な判断が必要だというご意見、首肯するところです。
Posted by 小坂 英二 at 2007年11月11日 16:05
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Weblog: サイクルロード ??千里の自転車道も一ブログから??:決して納涼肝だめしではない:青色防犯灯/街灯/防犯/犯罪抑止/グラスゴー/
Tracked: 2006-07-08 10:03
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