1.区民の安心・安全の為、迷惑・危険行為への速やかな罰則適用を定めた具体的な包括的条例を
荒川区生活安全条例の大幅改正、又は新条例制定を通して、下記のような迷惑・危険行為に対して区の厳しい決意を日本全国に先駆けて示し、悪質なものを特に厳しく取り締まる。啓発やマナー向上を訴えることや、口頭の指導により良識に従った行動を求めることは必要だが、それだけでは、正直者がいつまでも苦しみ、逃げ得、ゴネ得を持続させる結果に繋がる社会となっているのが現状である。
・ごみ屋敷に対するごみの撤去処分命令、費用を徴収しての強制撤去、集積所からのごみの持去り禁止
・路上・住宅街等における騒音の規制・罰則規定
・携帯電話メールを使用しながらの自転車運転の取り締まり
・区道の不法占拠に対して、確認日から日割りの課金を行い、抑制を
・駅前等での歩行喫煙への罰則適用
☆以上が、議会事務局に提出した質問通告の中の一項目目です。その内容について、長いですが、説明を下記に記しました。
迷惑・危険行為への厳しい対応を区として示すべきという観点からの質問です。戦後六十年余り、義務を教えず、権利ばかりを偏重した教育が行われたことや地域のつながりの衰退も有り、守るべき倫理の崩壊が急速に進んでいます。
そのため、地域社会への悪影響など全く考えず、あらゆる迷惑行為、危険行為が平然と行われ、それに対して行政も努力はするものの、十分な対応ができていない例が多くが有ります。
例えば、私有地内に廃棄物を大量に溜め込むゴミ屋敷に対して、強制的な処分を行う権限が無いどころか、区の職員は家主の許可が無ければ立ち入ることすらできません。そうした現状の中で、区側は「ゴミを片付けさせていただく」というような弱い立場でなんとか努力して対処してきましたが、片付けた後も再びゴミを貯め始め、同じ繰り返しです。そして、近隣の方は長期間に渡って、悪臭や不衛生な環境に苦しみ続けています。
また区道を不法占拠し、我が土地とばかりに建築廃材などを放置し続け、周辺住民を危険にさらす者に対しても、区側は口頭で強く警告を続けて撤去を求めるのですが、その者は数年間に渡り居直り続け、困り果てた地域の方が小坂のところに相談に来られたことをきっかけに、区の担当責任者の方に度重なるご尽力をいただき先日やっと撤去を完了したものの、今度は道路上ではなく敷地内には廃材等が大量に溜め込まれたままで、火災や地震時の危険性は厳然と残り近隣の方の心配は解消されていません。住宅地や路上、また具体例として建築現場ではなく事務所に付随する資材・廃材置き場での十数年に渡る連日の騒音などへの対応も解決に結びつく対応ができているとは言えませんし、歩行喫煙を禁止した条例も、罰則が無く実効性が有りません。
☆相談を受けた上記の現場。区道上をも不法占拠し、それが障害となり以前は通れていた隣の工場のトラックが出入りすることができなくなり、仕事に大きな支障が出ていたのです。隣のビルの3階から撮影。

☆もう少し近くから撮ると、このような感じです。地域の方が小坂の所に相談にこられてから3ヶ月たって、この写真を撮影した数日後にやっと区道上にはみ出ている部分を撤去しました。この区道の不法占拠(現在、形式的にはやっと解消・・・)や資材置き場の深夜の騒音は十数年前からの地域の悩みの種です。因みに右側の赤い棒の並びにシャッターが有り、以前は閉まっていたのですが、今は屋内と屋外の仕切りができない状態です。燃える物が沢山集まっているので、近隣の方は火事が心配・・・。

☆撮影時は区道へのはみ出しが続いている時でした。

☆これでも小坂が相談を受け始めた当初よりは、区の担当責任者が粘り強く取り組んでかなり片付けをさせたこともありマシになった状態を撮影したのですが・・・。ごみ屋敷に強制的な手段をとることのできる権限が区には必要です。

携帯電話でのメール使用については、改正された道路交通法では禁止行為に含まれず、極めて危険な行為にも関わらず野放しです。そうした危険な自転車と歩行者が事故になりそうな現状を何度も見て参りました。こうした迷惑・危険行為に対して、まずは該当する条例・法律等を十分活用して区は厳しく対処すべきと考えますが、現状はまだまだ甘い対応になっていると感じます。迷惑・危険行為の現状を聞きながら指摘した点について、まず、区の認識を聞きます。
しかし、現状の条例や法律では対処しきれない面が残念ながら有ります。そこで、理念的な面の多い荒川区生活安全条例の大幅改正、又は新しい条例の制定で、迷惑・危険行為に対して区の厳しい決意を示し、悪質なものは特に厳しく取り締まることが必要だと考えます。
啓発活動やマナー向上を訴えることや良識に従い常識的行動を求める努力は必要ですが、もはやそれだけでは、正直者がいつまでも苦しみ、逃げ得、ゴネ得を持続させる結果に繋がる社会となっているのが現状だと認識しています。荒川区が全国に先駆けて、迷惑・危険行為に対して罰則を伴う対処を行う具体的で包括的な条例を制定することにより、区内はもとより全国に向けて荒川区の強い決意を示すこともできます。
先進的な自治体や既に大きな事件に繋がってしまった自治体ではそれぞれ、個別の事項に対応した条例を制定していますが、多くの迷惑・危険行為を網羅した具体的な条例は全国にまだ例が無いのではないかと思います。例えば、ごみ屋敷に対し、区長が撤去処分命令を行い、従わなければ費用を徴収しての強制撤去を行うこと、また、ゴミの溜め込みの原因となる集積所からのごみの持去りを禁止することなどもごみ屋敷対策には有効だと考えます。こうした問題については個別の条例として郡山市や平群町が既に制定しています。(参考報道記事)
また、路上・住宅街等における騒音への規制や罰則規定の制定、法規制の網から外れている携帯メールを打ちながらの自転車運転の禁止と罰則規定の制定も盛り込むべきと考えます。さらに区道の不法占拠に対して、近所の苦情や役所の警告を無視し、「みんな違反してるだろ」「罰則は有るのか?無いのなら関係無い」「仕事なのだからしょうがない」とごね続ければ居直ることができる現状を打破するために、不法占拠を確認した日から日割りの課金を行い、不法占拠を続ければ続けるほど経済的負担が増す仕組みを盛り込んではどうでしょうか?区道を塞ぐ障害物の除去は、防災面からも大変重要なことです。
駅前等での路上喫煙禁止も多くの自治体で罰則を適用して成果を挙げている現状を鑑み、荒川区も断固たる決意を示すために罰則適用すべきと考えます。
以上述べたような事項を始め多くの危険・迷惑行為を網羅して具体的に罰則付で規制する条例が必要と強く訴えるのが1項目目の質問です。皆様、どのようにお考えでしょうか?


私は脇腹に軽い打撲(ハンドルが当たったものと思われます)を負っただけで済みましたが、自転車を運転していた男性は手首を骨折した上、頭を何針か縫ったそうです。
警察の調べで「完全に自転車側の過失である」と認定され、こちらの治療費(と言っても、微々たるものですが)と慰謝料をいただきました。
しかし、今回は私が歩行者という「交通弱者」だったため被害者で済みましたが、もし私が車を運転している時であったら……そう思うと、恐怖を覚えます。
私は東京都民ですらありませんが、荒川区を中心に東京都全体で自転車運転中のメール使用に対する罰則が強化されれば、私の住む地域にも波及してくるのではないか……と思います。
とにかく、自転車運転中のメールは、歩行者だけでなく自転車を運転している人にも大きな危険が付きまといます。
早急に全国的な強化をして欲しいものです。
本当に恐ろしい話ですね。自転車の持つ破壊力に比べて運転者本人の認識が甘い現状を変える為にもこうした条例は必要ですね。根本的にはご指摘のように全国的な対処が不可欠なのですが・・・。
>> 匿名 様
ご指摘、もっともだと思います。まずは荒川区からこうした取組みができるように働きかけていきます。