

答弁はかなり積極的な部分とそうでない部分の両方がありますが、一喜一憂せずに、本会議質問は問題提起の一つの手段として捉え、今後、委員会での議論や区の責任者との話をしていく中でさらに前に進めていけるように地道に取り組んでまいります。
参考までに、平成17年6月8日と平成15年11月27日の小坂の本会議質問の内容についてもリンクしておきますので、お読みいただければ、幸いです。
さて、今日の本会議で複数の会派から質問が出たのが「汐入(南千住)のセメントサイロの土地についての今後」です。この点に絞ってご報告を。
再開発で賑わいを見せているLALAテラスやWelshipとドナウ通りをはさんで、存在する「東京セメント運輸」のセメントサイロ(貯蔵タンク)(参考記事)。
そのセメントサイロが今年3月末をもって営業を停止しました。営業停止の理由の一つとしてトラック等の輸送の普及が進み、鉄道でのセメント輸送(10両編成)が下火になったことなどがあります。
JR貨物の隅田川駅の一角を占めるこの土地(約1ヘクタール)はJR貨物の子会社が所有している民有地であり、区が今後の使い道を決めることはもちろんできませんが、本会議の質問に対する答弁で「マンションなどの高層住宅を建てるのでは無く、荒川区全体の発展に寄与するような施設ができるように、JR貨物の責任ある方と話をしている。使途はまだ未定であり、この土地をどのような形で今後活用していくかについて、企業と区などで協議会を設置して話し合いを続けていただけそうな方向。」といった言葉に表されるように、区としても積極的に発言をしていく姿勢です。
この土地についての情報は以前から有りましたが、本会議という公式の場でやりとりが成されたので、こちらに書くこととしました。
民有地とは言え、実は区にも切り札が有るのです。別の機会に確認した話ですが、それはドナウ通りとセメントサイロの間に区の所有地が幅数十センチで細長くずーっと続いていることです。面積はわずかなのですが、道路に沿って細長い区有地が続いているということは区の協力無しにその1ヘクタールの土地は満足に開発ができないということになります。つまり、道路への出口を区が押さえているということです。区の意向と余りに違う開発を事業者がしようとすれば、その区有地を交渉の材料とすることができます。
どのような開発になるにせよ、セメントサイロの撤去にかかる費用や南千住駅前の重要な土地であることから、決定までは時間がかかるものと思われます。区と事業者のやり取りに今後しばらくは注目し、新たな動きが有ればまた、ご報告致します。





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