2006年07月24日

昭和天皇の名を騙るオレオレ詐欺!許せない暴挙!

netuzou.jpg 昭和天皇の靖国神社参拝について、いわゆるA級戦犯合祀に関わる認識について、良識の有る一部マスコミを除き、ほとんどのいわゆる報道機関が鬼の首をとったが如く報道しています(※いわゆるA級戦犯というレッテルについてはこちらの記事をお読み下さい。)。参考に、朝日新聞の記事を抜粋しておきます。

昭和天皇「私はあれ以来参拝していない」 A級戦犯合祀
2006年07月20日11時12分
 昭和天皇が死去前年の1988年、靖国神社にA級戦犯が合祀(ごうし)されたことについて、「私はあれ以来参拝していない それが私の心だ」などと発言したメモが残されていることが分かった。当時の富田朝彦宮内庁長官(故人)が発言をメモに記し、家族が保管していた。昭和天皇は靖国神社に戦後8回参拝。78年のA級戦犯合祀以降は一度も参拝していなかった。A級戦犯合祀後に昭和天皇が靖国参拝をしなかったことをめぐっては、合祀当時の側近が昭和天皇が不快感を抱いていた、と証言しており、今回のメモでその思いが裏付けられた格好だ。
昭和天皇(88年)


天皇陛下の病状について発表する富田朝彦宮内庁長官(当時、左)=1987年9月21日、宮内庁で


昭和天皇の発言を記したメモ


 メモは88年4月28日付。それによると、昭和天皇の発言として「私は 或(あ)る時に、A級(戦犯)が合祀され その上 松岡、白取(原文のまま)までもが 筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが」と記されている。

 これらの個人名は、日独伊三国同盟を推進し、A級戦犯として合祀された松岡洋右元外相、白鳥敏夫元駐伊大使、66年に旧厚生省からA級戦犯の祭神名票を受け取ったが合祀していなかった筑波藤麿・靖国神社宮司を指しているとみられる。

 メモではさらに、「松平の子の今の宮司がどう考えたのか 易々(やすやす)と 松平は平和に強い考(え)があったと思うのに 親の心子知らずと思っている」と続けられている。終戦直後当時の松平慶民・宮内大臣と、合祀に踏み切った、その長男の松平永芳・靖国神社宮司について触れられたとみられる。

 昭和天皇は続けて「だから私(は)あれ以来参拝していない それが私の心だ」と述べた、と記されている。

 昭和天皇は戦後8回参拝したが、75年11月の参拝が最後で、78年のA級戦犯合祀以降は一度も参拝しなかった。

 靖国神社の広報課は20日、報道された内容について「コメントは差し控えたい」とだけ話した。

    ◇

 《「昭和天皇独白録」の出版にたずさわった作家半藤一利さんの話》メモや日記の一部を見ましたが、メモは手帳にびっしり張ってあった。天皇の目の前で書いたものかは分からないが、だいぶ時間がたってから書いたものではないことが分かる。昭和天皇の肉声に近いものだと思う。終戦直後の肉声として「独白録」があるが、最晩年の肉声として、本当に貴重な史料だ。後から勝手に作ったものではないと思う。

 個人的な悪口などを言わない昭和天皇が、かなり強く、A級戦犯合祀(ごうし)に反対の意思を表明しているのに驚いた。昭和天皇が靖国神社に行かなくなったこととA級戦犯合祀が関係していることはこれまでも推測されてはいたが、それが裏付けられたということになる。私にとってはやっぱりという思いだが、「合祀とは関係ない」という主張をしてきた人にとってはショックだろう。

(以上、抜粋終わり。)

 添付した写真を見る限り、昭和天皇の発言であると特定できる根拠は何1つ無いにも関わらず、「昭和天皇の発言であることは疑い無い」との姿勢での報道。世間を騒がした、永田前代議士(民主党)によるニセメール問題も情報の精度を確認せずに、大騒ぎしたものでしたが、今回もそれと同レベルの騒ぎです。支那に媚びて金儲けさえできれば良いとの考えの連中が、ガセネタで靖国神社を政治問題化しようと企てた一環であることは明らかです。

 案の定、このニュースは「昭和天皇の名を騙るオレオレ詐欺」であることが明かになりました。詳しくはこちらのブログの検証記事こちらの投稿をご覧いただければと思います。メモの全体を検証すれば昭和天皇の発言で無いことは明かであるにも関わらず、故意にメモの一部を隠し、昭和天皇の発言であるかのように擬する、実に卑劣な報道を多くのいわゆるマスコミが行なっていることに改めて怒りを感じます。誤った報道をしたマスコミの責任者や尻馬に乗った政治屋は責任をとるべきだと思います。

 それにしても、マスコミはいい加減にこうした捏造報道は自分達の信用を益々落としているだけであることに早く気付かないと・・・。ネットの普及で捏造報道の検証が簡単に行なわれ、マスコミのいい加減さ、恣意的な体質に気付く人が増加している一方であることは明かです。ネットに繋がる環境の方は、「ん、違和感を感じる報道だな・・・」と感じたら、その件についてネットで調べて見ましょう。マスコミのいい加減さにうんざりすること請け合いです。

small_ribon.gif捏造報道したマスコミや背後で糸を引いている政治屋は責任を追及されて当然、と考える方はこちらを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(9) | TrackBack(1) | 報道に接して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とりあえず、読売と産経は引っかからなかったようですね。
朝日もふと振り返れば誰もいない状態になる前に、正気を取り戻していただきたいものです。
Posted by takayuu at 2006年07月24日 16:38
例のメモですが、一枚だけ紙の質が違っていたりして捏造っぽいですね・


しかし、いままで天皇制に反対していたり、日王などと罵倒してきた寒国やナカ国やアカピ新聞とかが天皇を政治的に利用しようとしているのも腹が立ちますね。
Posted by BJ at 2006年07月24日 19:52
オレオレ詐欺とは実に巧い喩えですね。
私はここ数年来日経新聞は全く信用していません。
中国ベッタリで口を開ければ、中国は素晴らしい、経済発展は急速に進み10億を越える国民は豊かな生活を謳歌しており、日本はもっと投資せよ、みたいな記事ばかり。靖国の記事と来れば、A級戦犯だのアジア外交がどうだの、反日記事のオンパレード。反日新聞との認識がまだ薄いぶんある意味朝日新聞より有害です。
そもそも、経済紙が事実上独占状態というのは異常です(フジサンケイビジネスアイや日刊工業じゃあまりに弱すぎ)。報道の多様性の観点からも日経の分轄を提案したいです。
Posted by fgk at 2006年07月24日 23:58
日経についてもう一点言い忘れてました。

政治的な問題もさることながら、この新聞は「経済や技術系の記事がデタラメで、大手紙ダントツの文章力のなさ」が凄まじいので信用してませんし、お金を払っては読みません。
Posted by fgk at 2006年07月25日 00:05
こんにちわ!
Posted by pussy_cat777 at 2006年07月25日 08:37
 小坂氏のお怒りはわかりますが、少々落ち着かれては。
 「メモの全体を検証すれば昭和天皇の発言で無いことは明かである」と言い切っておられますが、小坂氏がその根拠として挙げられている、「こちらのブログの検証記事」や「こちらの投稿」には、少々不備があるように思います。
 「検証記事」では、徳川侍従長の発言である旨を主張されていますが、それでは、徳川氏の引退日である4月12日(1988年4月12日毎日新聞夕刊)と、メモの日付である4月28日の整合性が取れません。さらに、「検証記事」では、「会見の有無は確認できず」と、4月28日に徳川氏の会見があったかどうかを証明していません。
 一方、「投稿」では、藤尾正行元文相の発言である旨を主張されていますが、メモを見る限り、「藤尾(文相)の発言」に続く「奥野は藤尾と・・・」のくだりと、「私は或る時に・・・」のくだりが同一人物の発言であると即座には読み取れず、そこに関する検証が不十分です。

 私はこちらのサイト(http://d.hatena.ne.jp/rna/20060724)の記事を参考にしましたが、このサイトの管理人氏のように、小坂氏も自身の手で検証を行われてはいかがでしょう。ご多忙だとは思いますが。
Posted by NISSHA at 2006年07月25日 15:05
>>takayuu 様
 日経については背後に誰かが糸を引いているとしか思えません。

>>BJ 様
 同感です。

>>fgk 様
 ご指摘と同じ印象を持ちます。中国は北朝鮮と何ら変わらぬ恐怖政治が行なわれている場であり、金欲しさに経済界に笑顔を振りまいているだけなのに、騙されるのが後を断ちません。いつか、真実を思い知る日が来るでしょう。

>>NISSHA 様
 コメントへの返答を兼ねて25日の記事を書きました。ネットで検索するだけでなく、自分でも調べてますので、ご心配無く。
Posted by 小坂英二 at 2006年07月27日 02:44
> ご指摘と同じ印象を持ちます。中国は北朝鮮と何ら変わらぬ恐怖政治が行なわれている場であり、金欲しさに経済界に笑顔を振りまいているだけなのに、騙されるのが後を断ちません。いつか、真実を思い知る日が来るでしょう。

ビジネスなんてのは騙し合いです。
中国はバブル崩壊の危険や国家権力をいつ発動するか分からないリスクがあるが、
ハイリスク・ハイリターン。
反日運動でいくつかの日本の企業が中国から撤退したのが
逆にビジネスチャンスだと思わないと。
政治とビジネスは切り離して考えるべき。

中国人は北朝鮮でも商売するし、
世界一危険なヨハネスブルクでも商売してますよ。

日本人は物づくり技術で経済成長したけど、
商売では中国人に完全に負けてる。
貪欲さが無い。
Posted by at 2006年07月27日 23:10
>> 27日にコメント下さった方へ

 確かに、ビジネスはリスクを考えながら積極的に取り組む貪欲さが必要です。しかし、笑顔のファシズムの実態を描かず、「中国はこんなに魅力があり、ビジネスに最適!」といわんばかりの表現をするマスコミ報道にはあきれてしまいます。リスクとリターンの両面をきちんと示してこそ、「経済新聞」と呼ぶに値するのではないでしょうか?
Posted by 小坂英二 at 2006年08月02日 23:03
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