
荒川区役所のロビーにブータン王国の展示が。今日はブータン王国から荒川区にブータンの国会議員7名が使節団として訪問、汐入東小学校などを訪問されたそうです。

展示されているブータンの男性の礼装用の靴。
さて、荒川区における木造密集市街地で地震危険度が最高の「5」となっているのは13ケ所も有ります。そいうした地域について町屋地区、荒川地区をモデルケースに下町らしいコミュニティーを保ちながら街づくりをする「町屋計画」を進めている北山恒氏(建築家・横浜国立大学大学院教授)と同志の方々から話を伺いました。
声をかけていただいた浅川喜文荒川区議とともに議会図書室にて。北山教授が町屋をモデルケースに新たな街づくりの提案を、現在、「東京2050/12の都市ビジョン展」(リンク先から各提案の詳細について見ることができます。)において東京駅前の新丸ビルで展示しています。

提案の中で、路地裏の核を担うのが「路地核」というコミュニティの核となる集合形式の共同施設です。
以下の3つの役割を担っています。
1.防災施設(雨水利用の防火水槽、非常電源を備えた消火栓設備、雨水利用施設)
2.共有施設(コミュニティーキッチン、防災用倉庫、コジェネによるエネルギー、その給湯を活用した共同露天風呂、コレクティブハウスやシェアハウスを支える共用設備、共同菜園)
3.共用のエレベーターを公共インフラとして設置し、バリアフリー空間を拡張する。
★お聞きしたのメモからいくつか。
・木造密集市街地を高層化するようなことは止めるべき。都心部を高層化するのはやむを得ないが、下町の住宅地を高層化するのではなく、低層の建物で人間らしい街づくりを進めるべき。
・高層マンションは震災時に弱い。直下型地震で倒壊する可能性も有る。
・住宅街への自動車の乗り入れ規制を欧米のアイデアも取り入れていくべき。時間帯によって地面からポールが出てくる装置がスペイン等では広く設置されており、地域住民やごみ収集車のみがリモコンでそうしたポールを押し下げることができるような仕組みが有る。
・「地域核」という小さなインフラを地域に配置しながら、そこを核に安全な共同住宅を建てていくのが良い。
・住民のコミュニティーの為の仕事をしたいと考えている。自分は町屋でモデルを作り、成功例を確立する。その後で、そのモデルを他の方にどんどん広げていただければ良い。
・風の通り道を作ること、住民の交流できる導線を作ること、庭木をしっかりと植えることが重要。
・自動車優先の街から歩行者、自転車の街へ。自転車専用道や路面電車への自転車運搬ラック設置なども良い。



