2011年09月30日

粗大ゴミから希少金属回収、ポイ捨てへの罰則について質疑!

 今日の決算特別委員会は、民生費、衛生費、環境清掃費、産業経済費と審議が進みました。小坂からは、元々の持ち時間44分間のうち残してあった33分間の中から19分間を使い
以下の2点について「環境清掃費」において質問をしました。小坂の持ち時間はあと14分間となりました。

★粗大ごみからの希少金属(レアメタル)回収について
 (関連ブログ記事:平成23年7月4日 「粗大ゴミは貴金属の鉱山。荒川区でも収益を得ながら始めよう!」


★路上喫煙やポイ捨てへの罰則適用を今こそ断行すべき
 (関連ブログ記事:平成21年5月25日 「小さな一歩、路上喫煙禁止地区設定」)


(以下、小坂からの質問と答弁の概要を御報告致します。) 

★粗大ごみからの希少金属(レアメタル)回収について

小坂:粗大ゴミからの希少金属の回収について聞く。行政が費用を負担することなく、むしろ収益を得て粗大ごみから希少金属を回収することができる方法が有るが認識しているか、認識していれば、それはどのようなものか説明を。

清掃リサイクル課長:現在、収集した粗大ごみは中央防波堤に持ち込み、鉄類を回収してリサイクルしている。質問で指摘をされた希少金属(レアメタル)の回収リサイクルについては区としても研究している。国が小型家電からの希少金属回収やリサイクルについて新制度の全体像が示された。環境部内において研究をしているところであり、具体的な進め方を検討していく。


小坂:私も品川区などで実際に希少金属の回収をされている事業者の方から話を聞きました。話を聞いた私の結論としては、「荒川区がこれを実施しない手は無いし、特段の困難も無い」というものです。荒川区で実施するにあたっての障害はあるか?

 品川区では2年以上前から、粗大ゴミからの希少金属の回収を事業者を通じて行っており、年間1200万円のコスト削減を達成している。

 希少金属のリサイクルができる上に、コストも削減できる。かつ、収集の仕組みを特段変える必要も無く、回収をした粗大ごみの置き場所を変えるだけで良い。荒川区で実施をした際の金銭的な収益について試算をすべきではないか?

清掃リサイクル課長:先行している自治体とは立地条件なども異なる。現段階では具体的な額までは出していない。


小坂:来年度から粗大ゴミからの希少金属を回収する事業を行うべく、入札の手続きが進んでいる世田谷区では、粗大ゴミ、燃えないゴミの組成調査を行っており、その調査に基づいて年間、これ位の希少金属が回収できると試算している。

 それによると、

・金 1,188g

・銀 12,748.8g

・パラジウム 506.6g(携帯電話で使う量で換算すると5066台分)

 という量が粗大ゴミと燃えないゴミに含まれている。
 
 まず、粗大ゴミからのこうした金属の回収をしっかりと進めねばならない。

 粗大ごみに加えて、「小型家電」についても、区施設や商業施設などに回収ボックスを設けて回収し、その回収ラインに乗せてはどうか?

環境部長:先ほどの答弁の通り、ごみの中から幅広い有益物の回収を検討していく。工夫を練っているところである。

小坂:こうしたリサイクルの促進については、各自治体で進めることも重要だが、23区全体で進めていくことも必要である。都市鉱山を有効利用することに向けて、特別区一部事務組合で重責を担っている西川区長の認識を聞く。

西川区長:先程から聞いていて、示唆に富んだ質疑と感じた。諸外国で日本のリサイクル技術が多いに評価され導入をされている中で日本の中心である東京都心でこうした取り組みをしっかり進めていかなければならないと考えており、進めていきたい。


★路上喫煙やポイ捨てへの罰則適用を今こそ断行すべき

小坂:平成21年6月1日の条例改正施行から、2年余り経過したが、駅前での歩きたばこ、路上喫煙、 ポイ捨てがどれくらい減ったのか?

環境課長:ポイ捨ての数については、平成20年には1.28だったのが、平成22年は0.31まで減少している。


小坂:数字では2年間で4分の1程度に減ったという形になっているが、駅前等でポイ捨ての回収して清掃活動に参加している知り合いに聞いても、そんなに減っているとの認識ではない。そうした認識が区に寄せられているとも思えないが、実態に即しているのか?駅前での路上喫煙・ポイ捨て禁止の周知のたれ幕なども目につかなかったりするので、しっかりと目立つ場所に周知物を設置を進めていくべき。

環境課長:喫煙率低下やタバコの値上げなどの背景も有るが、確実にポイ捨ては減少している。周知物についてはきちんと設置を進めていく。


小坂:まだまだ、ポイ捨てや危険な路上喫煙が横行している中、マナー向上を呼び掛けるのは当然だが、それだけでなく条例見直しを2、3年後に行うとの条例改正前の建設環境委員会での答弁の通り、もう「歩きたばこやポイ捨て」は罰則の適用をする形に条例改正をすべきではないか?実際に罰則適用が全体にできる訳ではないが、少なくとも「区の姿勢として危険でかつ健康も大幅に損ねるタバコを路上から無くしていく」方向への決意を区が示す意味でも有効かと考える。

環境課長:罰則ではなく、マナーの向上を呼び掛けていくことに力を入れたい。


小坂:実効性の有る条例にすべきとの指摘について、区長の認識を聞く。

西川区長:この機会に路上喫煙の問題でも、区役所内で縦割の対応を止めさせ、「煙草が健康に如何に有害か」「歩きたばこがどれだけ危険か」を様々な部署と連携をして「喫煙者を論理的に説得」しつつ無くしていく姿勢が必要だと考える。しっかりと対策を進めていきたい。

small_ribon.gif小坂の決算特別委員会の質疑に期待する、、と考える方はこちらの2つのボタンを押してください。
にほんブログ村 政治ブログ 政治家(議員)へninkiblogbanner.gif
blogram投票ボタン
スカウター : 荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
posted by 小坂英二 at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。