2011年10月25日

地域あんしんネットワーク事業視察(新潟県三条市)

 今日は荒川区議会の福祉区民生活委員会の視察の一日目。
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 昼食を兼ねて、燕三条地場産業振興センター(新潟県)へ。包丁や工具などの金物産業が盛んな地域であり、荒川区と同様、ものづくり支援に行政が力を入れてる地域です。大変大きな産業支援施設で、団体の見学もかなり来ていました。
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 三条市役所で「三条市地域安心ネットワーク事業(地域見守りサービス)」の説明を受け、質疑応答と続きました。いつも愛用しているパソコンを持ち込み、聞きとりながら入力し、ブログ記事の元と記録としました。
 
 三条市国の選定を受けた全国55の地域福祉推進市町村になっており、モデル事業として平成22年度から「地域見守り事業」を実施しています。地域の社会福祉協議会との連携で、1人暮らし高齢者等の方々に対する「見守り支援」と「買い物支援」等を行っています。
  
 三条市の人口は減少傾向であり、高齢化も急速に進んでいるとのことです。特に三条小学校区では65歳以上の割合が37.5%。三条市全体でも25.4%だそうです。

 今日の視察項目となっている「三条市地域安心ネットワーク事業(地域見守りサービス)」は、三条市全域ですぐに始めるのは厳しかったので、モデル地区として「第三中学校区」を選定し、「見守り支援」と「買い物支援」などを中心に、地域生活における支援体制を整備し、地域住民が相互に支え合う「共助」の仕組みを構築することによって、誰もが安心して暮らせる地域づくりを進めていくとのことです。

 モデル地域となった第三中学校区(区域内人口は12,682人=4,547世帯)の対象者は以下のように絞り込んだとのことです。

 1人暮らし高齢者は624人。高齢者のみ世帯は422世帯。

 そのうち、公的な福祉サービスのうち、安否確認が可能なサービス(例:居宅介護支援等)を利用している人は除外。
 
 そうすると、1人暮らし高齢者は422人、高齢者のみ世帯は410世帯となり、合計で832世帯を対象にする。

 その832世帯に対して、全件、訪問調査を行い、現況確認と見守りサービス利用の意向確認を実施。

 その結果、第三中学校区の見守り対象者は50世帯程度に絞られたとのことです。

 この事業の2つの取り組みの概要は以下の通りです。

★地域見守り訪問員

・健康推進人、地域住民(ボランティア)等の中から登録予定。

・活動内容(原則週1回実施)
 1.見守り対象者への「声掛け見守り」
 2.見守り対象者宅の「巡回確認」
 3.見守り対象者の異変時の市等への連絡
 4.見守り対象者の緊急時の消防等への連絡

・訪問員の活動費
 上記の1は1回あたり500円支給、上記の2については巡回1世帯で1回あたり200円支給、3,4については支給無し。
 保険加入、消耗品等の支給

・利用者の費用負担は全てゼロ。

★地域見守り協力団体

・商店街(さんじょうご用聞き笑店街=電話、FAX、ネットで注文可能。配送費は300円。HPをご覧下さい。)、自治会、民生委員協議会、NPO等の登録を予定。

・活動内容(随時・不定期)
 1.見守り対象者への買い物支援(さんじょうご用聞き笑店街が電話一本で商品を自宅まで配達。要望により電球交換等の簡単な手伝いを実施)

 (任意サービス)
2.区域内の基本対象者(世帯)宅の「巡回確認」(異変時、緊急時は連絡

・協力団体の活動費等は特に無し。

・利用者の費用負担は上記の1については商品代金のみ、2については無料。

★この事業は平成22年度決算においては、460万円余、平成23年度予算では約715万円(社会福祉協議会への業務委託費用で618万円と大部分を占めています)。

 事業予算の全ては国の負担。モデル事業期間が終了したら、今後、社会福祉協議会と共にどう発展させていくかは研究中とのこと。

こちらのページから、この事業の報告を詳細に見ることができます。

 今回は国の支援を受けて費用計上をして実施していますが、今後、費用負担無しでボランティアでこうした取り組みを進める雰囲気の醸成をしていくことも課題であるとのこと。

 訪問員の方の感想に

 「訪問を開始してから対象者がどんどん明るくなっていった。人との関わりが、こんなにも人を元気にさせるものかと思った。」

 という言葉も有り、事業の有効性示されています。意欲的な訪問員の方では、7世帯を担当している意欲的な方もおられるとのこと。

 三条市と荒川区は区立尾久宮前小学校の児童が定期的に訪問し、ブナの植林をしたり、区立小学校3校で「三条市のお米の日」ということで三条市で作ったコシヒカリを食べる給食の日などあり、様々な交流が有ります。川の手荒川祭りに出店していただいたり、天然湧水を区に提供していただいたりという交流も有ります。

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 三条市役所内に荒川区立第二峡田小学校から、三条市へ稲刈り体験に来た小学生からのお礼の手紙が多数展示して有りました。
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 三条市の魅力をラッピングで存分にPRしている市役所のマイクロバスで駅まで送っていただきました。

 荒川区からは8月の新潟・福島豪雨の際には義捐金・タオルケットなどを送るなど三条市と相互支援の関係があります。こうした関係を更に深めていければと思っています。 

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スカウター : 荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
posted by 小坂英二 at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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