2011年11月15日

林英臣塾長の講演(松下政経塾にて)から

 11月12日に小坂も参列した(報告ブログ記事)「慶應義塾戦没者追悼式」にチャンネル桜のキャスターの佐波優子さんも同席されていたのですが、番組の中で「慶應義塾戦没者追悼式」についてお話をされていますので、以下、是非ご覧下さい。



 今朝はたまった事務を終えてから、地域周り、その後、茅ヶ崎市に有る松下政経塾へ。
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 松下政経塾の第一期生である林英臣先生が松下塾の32期生5人に対して講演・対話をするとのことで、林英臣政経塾から二人が同席させていただいたのですが、小坂がそのうちの一人として参加。

 終了後、荒川区へ戻り、事務・調査をした後、日付が変わる近くの時間まで政務会合で意見交換。


 松下政経塾での林英臣先生(林英臣政経塾の塾長)講演を当日、パソコンを持ち込み、ツイッターでツイートしていましたが、そこから転載致します。時系列に照らすと順番が逆になりますが・・・。


「日本の政治家の役割は国体を守ること。皇室を守ろうとしない政治家は「日本の政治家」にあらず。この心理は右翼、左翼というレッテル張りなど関係ない真実。松下翁はそれを一貫して主張してきた。」

「我が国は世界でも類例の無い「一体感の国」。神話、信仰、言語、国民(血筋)が一致し縦糸の中で二千年以上引き継がれてきた。これを前提に考えねば。中心を尊ぶ姿勢も一貫してきた。皇室が危機に瀕した時に命をかけ皇位を守ってきた」

「松下翁は政党を作って日本を変える基礎を作ろうとしていた。慾に駆られた「保守」政権ではない、日本の核心に根差した本物の保守政党を作ろうとした。それを松下政経塾に託した。松下塾が明確な軸を以て活動体としていくべき。」

「素直とは私利私欲を超えて、物事の真ん中を掴むこと。自分を騙すな。根本にあるものを大事にする。自分の核心にあたるところから人生を紡がねばならない。」

「独楽は軸が有って動いて回っているからこそ、一か所に留まっていられる。軸を掴むまでに原点から出たもので無い限り、上塗りの軽いものになってしまう。借り物、根なし草。「とりあえず」では無く、原点から出たものでなければ。」

「我々は過去の遺産を食いつぶしているような状態。世代を超えて過去と未来を横取りしている。そのような状況を変えて行かねばならない。松下翁は「素直」=「忠」と語っていた。素直であれば確信が掴めるようになる。」 

「資本主義とは個人の持つ無限の欲求を実らせるシステム。それが行きつくと博打資本主義となり、社会を壊して行く。松下翁は共産主義でも資本主義でも無いシステムを目指していた。」

「人権や民主という言葉で利権を要求してくるものに対して、その定義を聞き返すと同時に「実在」に基づいて反論をしていくべき。」

「幕末の志士を支えたのは、それぞれの地域経済。現代も地域経済の生態系を守っていかねばならない。自動車文明が隅々まで行き渡るようになる前は、例えば会津地方ではそこだけで完結した経済体制があったが、それが今は壊されている。」

「自ら悪だと自覚して悪事を働く者はもちろん許せない。しかし、更に罪深いのが「誰かの為に役だっている」と勘違いしながら、大局的に見れば悪を進めている者。そうした政治家になってはならない。」

「大学の三綱領「明徳」「親民=社会性」、更にその二つを満足させるための「至善」。人と比べた幸せなど本当の幸せではない。」

「戦前の日本の素晴らしいものを引き継いでいくことを松下翁は主張していた。戦前に欧米化しすぎたことをは反省し、立派な日本を作りたいと奮起されていた。その為にPHP研究所を設置した。」

「実在とはこの世の全てのものに繋がっている。自由、平等、民主で経営している企業など存在しない。それらの言葉は観念に過ぎずその観念に基づいて経営など成り立ちえない。これらの言葉は比較や条件の中でしか存在しえない。至高のものとして捉えるから社会がおかしくなる。」 

「根拠の無いものに権利を与えようとしているのが、現在の「人権思想」。これほど有害なものは無い。子供の権利条例など論外。観念と実在の違いを見極められるようにならねば。観念とは本当は無いのに、有ると思い込んでいるもの」 

「行動の無い徳は無い。国家としても日本人一人一人としても高い徳を持っている国家を目指すべき。社会構造として2割の君子、6割の小人、2割の悪人というのが通説だが日本の良い時代には8割が君子であった。それを取り戻すべき」

「松下翁が大東亜戦争を肯定的に書いた書籍は絶版とされた。批判を恐れてPHP出版がそうしたのであろうが、とても卑怯なことである。松下翁が社会の素晴らしさを評価する基準として示していたものが3つ。・自律、・秩序、・生成発展。」

「精神とは物質現象の付随したもの、という見方ではなく、物質と精神が共生していかねばならない。松下翁は日本人という原点をとても重視していた。」 

「近代科学の研究対象は部分化、専門化、単純化の中で繰り返し行っていくもの。しかし、現実の世の中は複雑なもの。分子まで分析しても「命」というものは理解できない。医学の世界で見ても全体医学の観点がなければ正しい理解はできない。」

「★日本が持つべき国家目標(国是) (1)相手を認め互いに必要としあう「共生文明の創造」、(2)国民の意識レベルを向上させる「高徳国家の建設」、(3)世の為人の為に働ける「公益経済の確立」これは林英臣政経塾の目指すもの。

「松下翁「景気を良くするには国が目標を持つことが必要。国民が努力をして、良いベクトルに向かって行動していけるものがなければならない。」と語っていた。それが今の我々に課された宿題である。」 

「想念が体験を通じて信念となり、それが理念に昇華していくもの。自らの経験を通したものでなければ理念にはならない。国家理念(国是)も長く続いた縦軸の中で練り上げられたものでなければならない。」 

「理念の「理」の文字は右側が読みを表し、左側がもともと「玉」という大事なものを表している。玉を磨くように大事にしていくべきもの。」

「腹から生きているかが重要。東洋的な器量、人物、胆力などが通じ合える仲間が松下政経塾の同期の一期生を見ての印象。これが当時の若者のレベルであったと言える。」

「自分が入塾した際には、愛国心が否定されるような社会風潮が有る時代。「日本という国が守るに足る存在かどうかから議論せよ」という塾生がいたので、おまえは以下の3つが足らん!と怒った。1.感謝、2.勉強、3.努力。」

「松下政経塾一期生として入塾した際は松下翁は85歳。10期生が入塾して間もなく亡くなられた。松下翁「「一人一人が塾長」としての認識で動いて欲しい」と語られてたが、その言葉が後になると自分に効いてきた。」

「松下翁が政経塾を立ち上げたのは、あの経営の神様すら動かす目に見えない何か大きな力が働いたと考えている。龍馬のような人間力の有る、「日本が一つになる」人物を育てる塾として立ち上げ、日本を鳥瞰できる人を求めていた。」 

「松下政経塾から総理が出たのはブームと言える。今こそ気をつけねば。卒塾生に共通の国家観・歴史観が無く、特に後の期では単なる政治家養成講座となってしまっている。肩を組んで同志として団結して行動していく機運が欠けている。」 

「ブームの恐ろしさについて。」塾生と議論中。林塾長「ブームになると真剣に向き合って生みだしたものも粗製乱造されたものもいっしょくたとなり、そのものへの評価が低くなる。ブームに乗るのではなく、ブームに耐えていくことが必要。」


 松下政経塾の32期生は皆、30歳以下の若者。OBの林塾長は「10年前に塾に来た時とは明らかに違い軸をふまえた学びをしっかりしている。」と期待大。私も頑張らねば!

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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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