今日は空疎な全員協議会(詳細はこちらのブログ記事を!「23区内でも形骸化著しい荒川区全員協議会」)に続いて本会議。本会議では議案の一つに議員報酬に関する条例改正案が。
区が出してきたのが、議長から役職無しの議員まで、月額千数百円、議員報酬を引き下げるというもの。しかも来年の3月までの期間限定。ほとんど無意味なパフォーマンス。
小坂はかねてから、議長、副議長の異常な高額報酬(是非、こちらのブログ記事(平成19年5月25日の記事)を参照下さい)について、異議申し立てを繰り返ししてきました。
日本共産党、正論の会、日本創新党とで、この問題については共通認識を持っていますので、その高額報酬を是正する議案を出す際は共同で出しましょうと以前から話をしており、先日もその旨を各会派の議員でやりとりをしていたのですが、今回、日本共産党が単独で修正案を出されました。
(主要な内容は以下の通りです。一部抜粋です。)
議長報酬 91万5千円を 73万円に
副議長報酬 78万3千円を 65万円に
委員長報酬 65万円を 61万3千円に
副委員長報酬は廃止 62万3000円を下記の議員報酬59万9800円に
議員報酬 60万1千円を 59万9800円に
議員と議長・副議長の異常な報酬差=役職たらいまわしの元凶、を是正する内容です。
提出の際に「共同提出者にならないか」と声をかけてもらえなかったのは残念でしたが、内容は小坂の主張そのものですので、もちろん賛成。その旨の賛成討論を小坂から本会議で行いましたので、以下、お読みいただければ幸いです。
修正案に賛成したのは、小坂の日本創新党(1名)、あらかわ正論の会(1名)、荒川区改革の会(1名)、日本共産党(6名)のみで、議員総数(議長を除く)31名のうち9名に過ぎず、賛成少数で否決されてしまいました。残念・・・。
常識で考えて可決されるべき修正案に反対したのは、自民党、公明党、民主・市民の会、あらかわ元気クラブ・・・。
きっと、多くの方が小坂と同じ認識をお持ちになると思います。しかし、多くの方が、この旧態依然とした利権を守っている議員に投票をしていることもまた事実です。是非、風潮やイメージに流されずに議員の行動を見て議員がやるべきことをやっているか判断していただければと思います。
(以下、小坂からの討論の主要部分です。)
私は日本創新党として「荒川区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例」の一部を改正する条例について、修正案に賛成をし、修正案が可決されない場合は止むを得ず原案に賛成する旨の討論を致します。
まず、最初に申し上げねばならないのは、修正案自体に形として賛成の討論を単独でできないという歪な議会のルールを是正すべきであるということです。
特に討論内容の詳細ではなく、各会派の討論一覧表などに記載された場合など、修正案への姿勢を区民に示せないという不都合が生じます。この歪な現状を糺すべく、議運でルールの是正をすべきということを申し上げます。
さて、日本創新党が議会改革要望書で問題提起した議長・副議長の異常な高額報酬を是正する内容となっている修正案に賛成する理由を申し述べます。
修正案は議長報酬を73万円に、副議長報酬を65万円に、委員長報酬を61万3千円に、議員報酬を59万9800円に是正するものです。
23区の議会に共通する異常性。それは議長・副議長の報酬が他の議員に比べて異常に高いということです。荒川区議会では議員報酬(60万1千円)は、議長になると91万5千円で1.5倍以上となります。この著しい差は何故か23区の議会のみで見られ、特別区以外の市議会ではここまでの差はありません。1.1倍から1.2倍の間がほとんどです。
近隣の自治体の議会の実例を挙げます。23区に隣接する三鷹市議会では議員報酬は55万円、副議長は58万円、議長は64万円。
同じく23区に隣接する川口市議会では議員報酬は62万1千円、副議長は66万4千円、議長は72万8千円です。いずれも、役職の無い議員と議長の間の報酬の違いは十数パーセントにとどまり、荒川区議会のように議長になれば五十数パーセントもかさ上げがなされることは、極めて異常であり、到底、区民の理解を得られるものではありません。
先ほど例示した三鷹市議会や川口市議会の議長と我が荒川区議会の議長の間で、一体どのような職責の違いがあるというのでしょうか?無いとすれば、この議長報酬の著しい高さに正当性などあろうはずがありません。
荒川区をはじめとする23区だけが、議長、副議長と議員の間で大幅な報酬の差をつける合理的理由は皆無であり、異常な高額報酬は一刻も早く、本則から是正すべきであります。
また、議長・副議長職は一度就任すると議員の任期が終わるまでの4年間、勤め上げることが地方自治法で明確に定められているにも関わらず、任期途中で辞表を出して退任し、次の議長をまた選ぶということが長年行われています。辞職理由を聞いても「一身上の都合」としか答えない。
そうして、この高額の報酬を受け取れる議長・副議長職が自民党・公明党で仲良くたらいまわしされているのです。議長・副議長の権威は失墜し軽くなる一方で、二元代表制の一方である議会の形骸化を自らが招いているとすら言えます。たらいまわしの為の一年毎の異常な辞職を防ぐ為に、辞職の際は説明責任が果たせる理由を書面で明確にし、議会だよりにも記載をするように規定すべきと考えます。たらいまわしの為の辞職は今後止めることを議会の総意で宣言すべきです。
高額の議長・副議長報酬をたらいまわしすることについて、多くの区民からこうした現状について怒り、あきれている旨の意見が私のところにも寄せられています。23区でどの議会も手をつけてこなかった既得権益である議長・副議長の異常な高額報酬を荒川区議会から是正する好機であり、その姿勢に沿う修正案に賛成をする次第です。
こうした問題の是正無しに議会への信頼など得られる筈が有りません。
原案については、大勢に影響は無く、少なくとも現状を悪化させるものでなく特段の反対をすべき点もないため消極的賛成をします。原案は報酬の適正化に繋がるものではありません。荒川区議会が区民から信頼を得られる議会たるには、修正案を可決することが必須です。
以上、申し述べた点に留意の上、全会派一致で、修正案に賛成をいただきますよう、最後に申し上げ討論と致します。
こうした非常識なお手盛り、高額報酬のたらいまわしをしている限りは議会の信頼など得られるわけも無い、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
いつまでこの悪習が続くのでしょうか。
全く腐った政治家が多いですね。
税金泥棒は許されません。