2012年02月22日

役所は「美しい日本語の砦」であらねばなりません。

 福祉区民生活委員会が朝から17時過ぎまで多くの案件が有り、議論が交わされました。その詳細はここには書ききれませんが、小坂がとある条例案で指摘をしたこと。

 細かいことのようですが、大事なことです。

 美容院や理容業に関する条例の条文の中に「てい毛」という言葉が。「剃毛」のことですが、何故、ひらがなの漢字の「混ぜ書き」なのか?混ぜ書きは日本語の破壊です(平成17年11月13日のブログ記事を参照下さい)。

 以前「拉致問題」を「ら致問題」という気色悪い書き方をしていたマスコミが有りましたが、「おかしい」との指摘を受けて今は「拉致問題」と書くのが当然となりました。

 社会風潮一般が「簡単な文字や表現」「簡略化」をもてはやす状況でありますが、役所はそうした風潮に流されず「正しい日本語」の砦でなければならないと考えます。 

 日本語を愚弄し破壊する「混ぜ書き」を何故、条文で入れたのか、上記のような視点で指摘をして質問をすると、「東京都の条文のひな型を取り入れた」とのこと。その際に言葉の正しさを検証したかを更に問いただすと、そうした視点での点検はしていなかったとのこと。都が示したものなので、大丈夫だろうと。もちろん、内容が区の条例として妥当かの検証はしているものの、条文の表現についての点検をしていない。

 そうしたことが今後無いように、副区長に、「区役所として使用する条例をはじめとする日本語」が正しいものか、常に、検証をしながら条文整備や文書の記載をするように強く求め、副区長からそうした観点が欠けていたことの認識や今後チェックを怠らない旨の確約をいただきました。

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 委員会終了後、服部禎男先生の講演会は百数十名の方に御来場いただき、すさまじい熱気のもとで開催され、その後の懇親会も盛り上がりました。講演は生中継もされました。
 
 その動画等は明日のブログで掲載させていただきます。

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スカウター : 荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そういえば、数年前くらいからテレビのニュースで「虚偽」という言葉を使わなくなったように思います。「虚偽」記載、「虚偽」表示、「虚偽」報告などすべて「嘘」でもなく「うそ」とテロップに表示し、アナウンサーも「うそ」と読み上げるようになりました。強烈な違和感を覚えるのと同時に「バカにしてんの?」とイラっとしました。実際のところ愚民化→『馬鹿にしようとしている』ということなんでしょうね。
障害者←iPhoneの文字変換も、デフォルトの状態ではなぜか「障がい者」が筆頭に来るようになってます。Google検索の「韓国人」の連想検索?の検閲、制限の話も有名ですが、誰が何を意図してるのかスッキリとは見えて来ないので不気味ですね。
Posted by tnt at 2012年02月24日 14:30
まぜ文字については何年か前にも障害者と手帳にも書かれておりますが、荒川区はまぜ文字で障がい者を遣い、区役所に何故障碍者を使わないのか尋ね、昔は碍と言う字だった意味もサマタゲとかサシツカエとかの意味で{体の一部にサマタゲが有る人}との事で優しさを感じ取れる、健常者には何でもない事の様だが、障碍者にはまぜ文字は目立ち過ぎて気に成る、荒川区役所としてご一考をお願いしたい、服部先生の講演私には今一に感じた、論文引用が多く臨床例が無く、低線量の成果例、長崎、広島で原爆症患者を未だ生きている発言は学者仲間では通じても、一般人には冷たい言葉だ、会場からテレビに出演してはの声に対し命が危ないと言っていたが、原発事故現場での作業している方達は身体をはっての仕事をしている。昔とて電力会社側の人として事故が起きたことに対して些かの責任が無いと言うならば服部先生の語ることは宙に浮く。男が仕事に命を賭ける時は滅多ない、私なんぞにも有ったからこそ今も仕事をしていられる、放射線量の権威ある先生、国を相手に無駄なことはするなと元気を出して言って頂きたい
Posted by 荒川躍進 at 2012年02月24日 16:13
仰る通りですね。

安易な平仮名混在の単語(造語?)には虫唾が走ります。

「日本語の破壊」といえば岩波文庫を思い出してしまいますが、意図的に美しい伝統の破壊を遂行しているように思えてなりません。
Posted by Oh Yeah 健三郎 at 2012年02月24日 21:53
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