2012年03月03日

「飲食店の喫煙席での子供への毒物虐待禁止を!」

 昨日の予算特別委員会で持ち時間(50分間)の残りの34分間のうち18分間を使って以下の質疑を致しました。持ち時間の残りは16分間!
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 「飲食店で日常的に行われている児童虐待」を止めさせる意思が有るかどうかは、日本が国として社会として、子供達を大切に育てて行く意思が有るのかどうか、という点を問う極めて重要な事柄だと思います。
 
(小坂からの質疑と答弁)

小坂:荒川区内のあちこちの飲食店にて児童虐待が公衆の面前で、日々、行われているが状況を把握しているか?

子育て支援課長:具体的な事例が有れば区における「子育て支援センター」では把握している。

小坂:飲食店において、分煙を進めるところが増えているようだが、禁煙席ではなく喫煙席で、首の座ったかすわらないかの赤ちゃんから幼児、小中学生を連れて入る親が後を絶たない。
 (社)日本呼吸器学会のHPで以下のよう(こちらのページ!)に示されています。「短時間の受動喫煙でも頭痛、頻脈、皮膚温低下、血圧上昇がおきます。血がかたまりやすくなり、動脈が硬く細くなって、心筋梗塞を起こしやすくなります。非喫煙者が喫煙室にはいると、目やのどの痛み、息苦しさ、動悸、めまい、頭痛、寒気などの症状が現れます。」。
 こうした害悪を引き起こす毒物の高濃度複合汚染地域に、選択権の無い子供を連れて入ることは、身体的傷害に他ならず、同時に、我が子の健康や健やかな成長について、関心や熱意を捨て去ったネグレクトの状態に有るともいえ、明らかに「児童虐待」の要件に該当をすると考えるがどうか?

子育て支援課長:ネグレクトは養育放棄となるが・・・。煙草は危害が及ぶようなものとも言え、指摘されるような状況は宜しく無く、虐待と言えばそう考えられるかもしれない。


小坂:児童虐待として、「身体的虐待」として検挙された事例(こちらのページに記載)をお示しする。平成23年4月1日に京都府木津川市で15歳と12歳の子供に対して、母親が昼食として自宅で調理したシチューに薬物(精神疾患の薬)を混入し、次女(15)、長男(12)に食べさせ、瞳孔収縮やふらつき、すぐに興奮するなど、1週間の加療が必要な症状を負わせたとされる事件が有った。もちろん、虐待と認定。
 この薬物投与の虐待と、環境基準の数千倍の毒物で満ちている喫煙席に毒物乳幼児を含む子供を連れ込むことは、同質の虐待と言えるのではないか?

子育て支援部長:身体的虐待にあたるかは別にして、親がそうした場で食事をするのは宜しく無い。


小坂:具体的害悪の本質的違いは無く、違いあるとすれば、事の重大性に比して煙草についての危機感が決定的に欠けているということかと思うがどうか。

健康部長:薬物や毒物を直接、食べさせる、飲み込ませるのだと明らかに虐待となる。それとは別に吸っている本人の害と、副流煙に対する害という状態が併存する形が虐待になるかというと難しい。

小坂:喫煙席という毒物蔓延の場所に子供を連れていくことは、選択権の無い子供達を作為的に毒物まみれにすることです。社団法人 日本呼吸器学会のHPを見ていただければ(こちらのページ!)はっきりとこう書いて有ります。「こどもたちに受動喫煙させることは虐待行為です。」と。
 その害悪についても具体的に以下のように書いております。《こどもたちへの受動喫煙の影響》
 乳幼児突然死4.7倍、低体重出生1.2〜1.6倍、むし歯2倍、肺炎・気管支炎1.5〜2.5倍、気管支喘息1.5倍、セキ・タン・喘鳴1.5倍、中耳炎1.2〜1.6倍、呼吸機能(1秒量)低下、全身麻酔でのトラブル1.8倍、知能低下(IQ 5%低下)。
こうした具体的な害悪が示されていても、虐待では無いと言えるのか?
  
健康部長:煙草を吸っている方が現状ではまだまだ多くいる中で、罰則をしてもルールを守れない方がい。そうした中で、ルールを納得をしていただくように進めることが必要。それが今のところの状況である。小坂議員が求めるところまで、すぐに、というのは、そこまでは難しいとは思う。乳幼児の親はその害をきちんと考えていくようにするという当然のことを進めるべき。
 

小坂:荒川区として、せめて公衆の面前であり、厚労省の指導のもとの分煙がなされた場においては、飲食店に対して「喫煙席に未成年を連れて入ることは、児童虐待であり、止めるように」という指導をすべきではないか?今迄、そうした認識を持っていなかったのなら、これからそうした認識を持って取り組んでいただきたい。

小坂:保健所と子育て支援部で連携をして、23区の所長会や部長会などを通じて、23区全体で「喫煙席へ子供の連れ込み禁止」を飲食店に指導をする枠組みを作り、同時に「喫煙席への子供連れ込みは子供の未来を壊すこと。」という啓発のキャンペーンを厳しく進めて行くべきと考えるがその意思は有るのか?

子育て支援部長:小坂議員からの話を聞いて、こうした点についての問題提起と啓発を強くやっていかねばならないと感じた。子育て支援部としては、親に対して健康部と連携して害を周知徹底していきたい。

健康部長:健康増進計画においても、大きなテーマになっているので、両方の面で周知をしていきたい。23区の保健所長会でも問題提起をしていく。


小坂:最後に区長に聞く。「子供は未来社会の守護者である」という言葉をよく使われるが、その未来社会の守護者が首も座らないうちから、公衆の面前で毒物まみれにされていても、子供にとって選択の余地が無いその悲惨な状況から誰も救おうとしない現状を是正するために、今後、児童相談所の移管も進められる中、是非、23区区長会の会長としても「子供達を毒物の巣から救出する」ために尽力をしていただきたいと考えるがどうか?


区長:小坂委員からの指摘は理解できる。ただ、それがすぐできるかはまた別の話となるが、認識は理解した。個人的には煙草は27歳で止めた、家庭内においても孫に煙草の煙が及ばないような対応をしている。23区の区長会では専門家集まりである保健所長会から上ってくる案件を副区長会からさらに上げ、それに判断を下すという流れになるが、そのほかの機会にも折りに触れてこうした問題提起を話題にすることを考える。荒川区においては、こうしたことの有害性についてPRをしっかりするところから始めたいと思う。

小坂:区としてPRをしっかりとやっていくことを強く期待し、子供達を毒物から救うべく、荒川区で全国先駆けた対応をしていただくことを強くお願いする。保健所からは、日々の飲食店への指導の際に、こうした問題提起を併せてしていただくことを強く求める。

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スカウター : 荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
タバコは危険です。まずは禁煙しましょう。それから放射線を正確に!!怖がりましょう。WHOでは肺ガンの原因は1位タバコ、2位ラドン(放射線)としています。
Posted by 日本人A at 2012年03月03日 12:47
GHQが確認したレーニンの手紙

明治10年頃から回虫や蛭を持込み本百姓(小作)に行倒を装い群って

苗床を荒し種籾を食あさり糞便を田畑や井戸に撒散し五月蠅く憑纏い

盗掘や占拠を繰返し略奪・強姦と一家離散に追込だ族が行って来た

文化破壊や歴史改竄は西郷隆盛の家紋を捏造した部落総覧を

京都市を除く公共図書館に簡単に閲覧出来る様にしました

真相を100条委員会で追及しませんか。
Posted by 環境大学新聞 at 2012年03月04日 13:18
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