2006年10月25日

名古屋市へ ごみ減量についての視察

 所属する建設環境委員会の視察(1泊2日)に参加。1日目は名古屋市へ。東京駅10:06発の新幹線に乗る予定が、駅に着いてみると新幹線改札前には黒山の人だかり。そこで初めて静岡駅での人身事故により新幹線が完全に停止していることを知りました。結局、12時過ぎに乗車することができましたが、2つの視察項目のうちの「環境学習センター エコパル名古屋」については受け入れ先で時間の調整がつかなくなり、現地視察ができませんでした。残念。

 東京駅のホームで待っている際に日本テレビがインタビューして来ました・・・。
日テレ「新幹線が遅れていますが、復旧を待っているのですよね?どちらまで?お仕事ですか?」といった質問に、簡単に答えたのですが、放送されたかどうかは定かではありません。


 名古屋駅到着後、市役所に急ぎ、「ごみ非常事態宣言の後のごみ減量策」についての説明、質疑応答を行いました。概要はこちらのページに書いてありますが、平成10年と比較してごみを3割減量、資源再生を2.5倍にした様々な努力を詳しく聞いてまいりました。

 名古屋市では廃プラ(ビニール袋の類)をリサイクルしているのですが、再生用途は「車止め」や「擬木(公園などで見かける木のように見える素材)」など限られた用途であくまで全体の一部であり、8割以上は近くに製鉄工場が有る新日鉄の製鉄の際の還元剤に使われているそうです。

 荒川区を含む23区の清掃工場では、こうした廃プラについてはリサイクルではなく、焼却時に熱エネルギーで発電を行う方法を選択しています(実施はこれから。参考記事)。小坂の考えとしては、発生抑制は当然ですが、リサイクルが必ずしもベストとは限らないので、こうした発電の原料にすることも良いと思います。ペットボトルリサイクルは原料が均一ですので、再度ペットボトルにすることも可能ですが、廃プラは実に雑多な原料であり、汚れも多くリサイクルしても純度が低く限られたものにしか再生できません。そうした実の少ないリサイクルシステムを新たに構築するよりも無駄な包装を徹底的に排除することに力を入れるべきだと思います。望むらくは国レベルで・・・。

 自治体としても、無駄なレジ袋排除のために取り組むべきと平成15年の小坂の本会議質問でも強く訴えているのですが、残念ながらそうした分野での新たな動きには繋げられていません。

 名古屋市では「エコクーぴょん」というポイント式のレジ袋削減策を実行しています。1日に3万枚も使われているそうです。もちろん政策としての限度はありますが、自治体として取り組むべき方策の一つだと、3年前の質問の時と変わらず今も考えています。これからも実現に向けて働きかけたいと思います。説明ページからの引用ですが「1枚のレジ袋には、一部屋の照明(60ワット)を1時間つけっぱなしにしたときと、同じ量のエネルギーが使われている」ことをレジ袋を使う方には意識して欲しいと強く思います。

 明日は長野県松本市で「中高層建築物の建築に係る良好な近隣関係の保持に関する条例」についての調査の視察となります。名古屋市に宿泊。


 本文とは関係有りませんが、名古屋市でも今年の7月より駅前の路上喫煙が禁止になってました。

small_ribon.gif区は率先してレジ袋削減策をはじめとするごみの発生抑制に尽力すべき、という方はこちらを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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