この条例の最大の注目点は市内で15メートルを超える建物を建築する際には必ず条例で定めた範囲の近隣・周辺住民への説明を義務付けていることと、建築確認を申請する30日前までに市長に建築計画概要等報告書を提出しなければならないことです。建築確認を民間確認機関が行うことの方が増えてきたため、行政側がこうした中高層建築物が建てられることを知る時期が遅くなっているため、こうした新たな取り組みは重要です。
説明と質疑応答の後、特急で一路、新宿へ。そして荒川区の自宅へ荷物を置き、すぐに区内の会合へ・・・。
毎年、この時期に視察があるのですが、視察のあり方も見直すべきだと痛感しています。確かに、今回の視察はとても参考にはなりましたが、「もっと、荒川区に近い自治体での事例の視察では駄目なのか?」という疑問は拭えません。ごみ減量でしたら、横浜市や杉並区の取り組みでも良いと思います。そうした近隣の自治体が選ばれないのは
「視察の予算」がまず毎年おおむね定額で設定され、その予算で1泊2日なり2泊3日の行程が組める地域の中で所属委員会に係る参考になりそうな取り組みをしている自治体を委員長・副委員長が選定するというのが実態だからです。こうしたやり方はほぼすべての自治体の議会の視察に共通するものと認識しています。
しかし、荒川区の施策に活かすために視察するのであれば、まず、そのテーマについて近隣で参考になる自治体が無いか、あればそうした自治体に日帰りで調査に行くという形をとっても良いと思います。それを何日か日程調整をして行うというのも一つの手ではないでしょうか?今日の視察も参考になったものの、説明や質疑応答は約2時間、それ以外は移動時間ですし、近隣の自治体でしたらもっと時間もお金も有効に使えるのでは・・・。
「視察の予算が確保されているので、それを何とか使い切る」ようなことを議会としてしておきながら、区役所には行政改革を求めていく、というのではやはりおかしいと思います。議会の少数派ではありますが、見直しを求めて参ります。
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