介護予防の取組について役所で話と質疑応答の後、介護予防拠点を二カ所を視察、五時頃には荒川区役所へ戻りました。和光市の取り組みは注目度が高く、亀岡市議会(京都府)との合同視察。
和光市役所に13時に到着。合同視察開始は13時半からなので庁舎内を見学しようとしたら、松本武洋和光市長から著書「3つのルールでわかる「使える会計」」を事務局を通じて頂戴致しました。後程、拝読します!市長は市議会議員時代にはチベット支援や拉致問題デモなどで共に行動してきた仲間です。
松本武洋市長から著書を戴いた御礼も兼ねて市長室へ伺い、15分間、意見交換をさせて頂きました。同志が首長として活躍をしていること、心から嬉しく思っています。
和光市では高齢者個別の課題をアンケート調査を行い、返信が無い世帯つまり問題が有る可能性が高い世帯を全件訪問して、実際の課題を個別に把握。徹底的に把握したニーズに応じて高齢者向けサービスの提供を地域の実情に合った形で実施している、とのこと。
効果をあげる為に徹底的なニーズ調査を行う、これは重要なポイントです。
和光市の介護保険ではニーズを調べ、介護予防のために独自に特別給付の対象に「食の自立栄養改善サービス」「地域送迎サービス」「紙おむつ等サービス」が。
和光市の介護予防事業推進によって、要介護(要支援)状態になる人数は、予防時事業を推進しなかった予想に比べて、大幅に減少したそうです。
和光市の介護保険担当者は地域の高齢者に対して介護保険における利用者の「権利」だけでなく「義務」についてしっかりと説明できる、とのことです。
口頭や書類、資料を使ってなど、あらゆる手段を使って伝える義務は介護保険法の第四条「国民は介護予防、健康保持、体の機能維持の努力義務」。
要支援1と2から自立高齢者となった比率を和光市内の地域別書いた資料を見ると、36.4%から51.7%と幅が有りますが、他の自治体に比べても劇的な改善率です。
現地視察の一か所目は新倉高齢者福祉センター。介護保険法においては指定介護予防小規模多機能型介居宅介護」と「地域高齢者交流施設」の二つを兼ね備えた施設です。
施設内では、写真のように、壁には様々なしかけが沢山貼ってあったり、ぶら下げてあります。脳を使う、あるいは体を使うためのしかけです。
要支援の状態から改善のための取り組みを進めてきて、改善が困難である状態の方の受け皿となっています。改善が困難であれば、悪化をさせないための取り組みを進めています。
現地視察の二か所目はサービス付き高齢者向け住宅「日生オアシス和光(詳細はこちらをお読み下さい)」は和光市民限定で入居が出来ます。胃ろう、経管栄養、インシュリン注射などをしている方も終生、暮らせます。
通所のデーサービスもこの写真のように、多様なメニューの中から利用者が選べるようになっています。
和光市で介護保険の要支援から改善した率が四、五割というのは驚異的な数字です。荒川区ではこの数字は一割位です。やはり行政が介護状態を改善する決意を持って施策を着実に進めて行けば、多くのプラスの循環が生まれ結果が出るのだと確信しました。
和光市の事例から多く学び、荒川区の介護予防事業にも取り入れるべき、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
自分の納めた税金でこのような運営がなされているということはうれしいですね。