平成14年度に荒川区と首都大学東京の健康福祉学部で共同開発した「荒川ころばん体操」(詳しくはこちらのリンクを参照下さい)は15年度から普及を図っています。区が中心となって養成講座を開催、今までに体操のリーダーを207名養成し、うち144名の方が区内20ヶ所で週に1,2回「荒川ころばん体操推進リーダー」として活躍しています。
この体操の目的は高齢者が転倒し、それをきっかけに介護状態にならないように予防するためです。資料によると介護状態になるきっかけの11.8%が転倒であり、脳卒中、衰弱に続く第三位を占めます。特に後期高齢者(75歳以上)では、転倒の割合が高くなり2,3割を占めるに至ります。そうした転倒を防ぐには複合転倒プログラム(筋力強化、バランス、歩行トレーニング)で転倒危険性を軽減することが効果的です。
そうした観点から区は普及に力を入れているのですが、こうした動きは全国的に広がっており、各地でその地域らしさを取り入れた転倒予防体操が開発され、普及の努力が続けられています。今回は、そのうち10の自治体の責任者や体操リーダーの方々が多く参加し、お互いの体操を披露したり、情報交換を行う機会となりました。参加自治体と体操名は以下の通りです。
・高知県高知市 いきいき百歳体操
・横浜市金沢区 かもめ体操
・長崎県諫早市 のんのこ体操
・茨城県牛久市 うしくかっぱつ体操
・京都府南丹市 なんたん元気づくり体操
・三重県伊賀市 忍にん体操
・岩手県一関市 玄米ニギニギ体操
・北海道釧路市NPOワンツースリー ふまねっと体操
・兵庫県姫路市 はばタン体操
・兵庫県小野市 みんなでそろばん体操
どれも楽しそうな体操ですね。他には、これから転倒予防体操の普及を始めようとしている埼玉県上尾市がオブザーバー参加してました。
式典
各地からの参加者が一同に会しました。
別室には体操や地域の説明コーナーも。
荒川区の高齢化率も21%を超え、介護予防の重要性は増すばかりです。転倒予防体操「荒川ころばん体操」の講座も人気が有りますので、今後、さらに開催の場を拡充していけるように働きかけて参りたいと思います。
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