以下、小坂からの発言のみ思い出しながら概要を記しておきます。
◎平成20年度からサーマルリサイクルを開始することに異論は無いが、その前にごみの減量を区として目に見える形でもっと施策を展開して、区民にも「新たな施策を開始して区はここまでごみの減量に真剣に取り組み始めた」と区民が思えるようにすべき。それ無しに理解は到底得られない。
具体的にはごみの減量に直結することをとしてまず、商品を買った時に受け取るレジ袋の削減に真剣に取り組むべき。買い物袋を持参していれば使う必要が無いのに、気軽にレジ袋を受け取り、簡単に捨ててしまう。しかし、レジ袋1枚を生産するのに60Wの電球を1時間つけることのできる電気を使用しているという事実を含め、啓蒙を進め、また、レジ袋を断ることで、商店街で使えるカードのポイントを貯める制度などを区全体で整えるべき。実際に先日視察した名古屋市(10月25日の参考記事)では「エコクーぴょん」というポイント制度を実施し平成15年10月の実施以来、3200万枚のレジ袋が断られている。大変な数字である。
また、生ごみがごみとして出されるのを減らすためには、家庭で使用できるコンポスト(生ごみの堆肥化装置)への購入費用の一部助成などを進めてはどうか?多くの自治体で実施しており、また、家庭における環境学習にも繋がる。
また、使用済み食用油を再生しディーゼル燃料として使うという新たな取り組みを始めるのも区の姿勢を示し、環境学習としても有効と考える。かつて本会議で提案したが、その時よりも環境は導入に向けて改善しており、隣の墨田区には再生プラントも設置されており、実施は可能と考える。再生してできた燃料で昨年4月から走り始めたコミバスさくらや清掃車の燃料にするのを直に児童・生徒が知ることで、リサイクルについて理解を深めることができると考えるがどうか?
◎「隗より始めよ」の言葉通り、ごみの減量も区の職員がまず、率先して姿勢を示さなければならないと考える。一つ具体的な事例を現場で聞いたのでここで報告したい。区役所の地下食堂の脇に有る売店のレジに「持ち帰り袋」がどうぞ使って欲しいという掲示と共に置いてある。これは売店で買った商品を入れて庁舎内の自分の机などに持ち帰る際に利用し、次に売店に来る際に返すか又は商品を買えば引き続き使うことができるしかっかりとした袋。これを利用することで、売店での庁舎内での買い物にレジ袋を使い捨てせずに済む。3,4年前にこうした「持ち帰り袋」を職員ができるだけ使い、レジ袋を無駄にすることをできるだけ無くすように、職員全体に対して通達?を出した際にはそこそこ使われていたそうだ。しかし、時を経るに従って使われる比率が減ってきたと現場で聞いた。職員の約4割は荒川区内に在住している。ごみの減量に範を示すべき職員が、庁舎内での持ち帰り袋すら活用しないようでは、地元で買い物する時にも、買い物袋を持参しているとは思えない。それでは口でごみ減量をいくら叫んでも示しはつかない。再度、職員に対してこうした所から範を示すように文書のみならず、様々な手段を使って意識の向上を実際の行動に繋げるようにして欲しい。
(概要はこんなところです)
議会の委員会審議では無いので、話したことに対して全て答弁が帰ってくる仕組みにはなっていませんが、担当課長からは以下のような話が有りました。
・コンポスト購入費用助成は23区中で14区が実施している。例えば台東区では、費用の半額として上限2万円まで助成している。荒川区においても平成12年頃に行っていたが、利用が少なく止めた経緯は有る。また、食用油のリサイクルも、過去、一部の地域で行っていたがあまり集まらなかった。しかし、現在は当時とも状況も変わってきており、いただいた提言はきちんと検討していく。区民からもコンポスト購入費用助成についての要望も寄せられている。
次の清掃審議会は12月中旬に行われます。具体的な取り組みを区が行うように引き続き求めて参ります。
なによりもごみの減量に取り組むべき、という方はこちらを押してください。