2006年11月27日

決定前の情報公開を!

 新宿区のホームページを見ていて、荒川区も見習うべきと思った点について。それは、決定事項になる前に情報公開を行っているところです。

 例えばこちらの「平成19年度予算見積もりの内容をお知らせします」という記事。その中のリンクを読んでいただくと来年の4月からどのような事業をどれくらいの見積り額で実施するかが細かく記載してあります。

 荒川区では、今日現在、平成19年度予算について、こうした平成19年度の重点事業説明は議員にすらまだ行われていません。ましてやホームページでの情報公開も有りません。荒川区においては同様の資料は、毎年、2月頃に発表されています(例:平成18年度予算案について)。

 2ヶ月以上の時期の差も大きな違いですが、何よりも、新宿区の発表は本決まりになる前の早い時期に区民に対して公開しているところです。荒川区が発表している翌年の2月という時期は議会において予算特別委員会が開かれ、翌年度の予算が審議される時期であり、そこで出される予算案はまず、修正されることはありません。予算案が完全に予算として決定となるのは議会の議決を経てからですが、議会に提出される時期までに様々な微調整が既に済んでいることが大半であり、予算特別委員会で議論しても、実質はその執行にあたってこういう点に留意すべきということや、さらに次の年度(今回の例だと平成20年度)からはこう変えるべきという議論にならざるを得ません。修正案を出すという手もありますが、可決されることは極めて稀であるのが実情です。

 しかし、今の時期に「予算案」としてではなく、新宿区のように「見積もり」、つまり「予算案」を策定する前の情報として出してもらえれば、予算案決定前に様々な議論や調整が有る程度は可能だと思います。また区民からの声を聞くことも可能です。こうした「途中経過の報告」やかつては「庁内のみの資料」であった情報をホームページで積極的に行う自治体が確実に増えていることを、様々な自治体のページを見ていて痛切に感じます。

 荒川区のホームページを今まで見る限りでは、一部の例外を除いて、全て決定事項を掲載しているように思いますが、新宿区のこうした取り組みを参考にしながら、もっと前の段階での情報公開をするように、強く求めて参ります。

small_ribon.gif区ホームページでの情報公開は決定事項の掲載だけでなくもっと踏み込んだ事前の情報も掲載すべき、という方はこちらを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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