今年のロボット大賞」優秀賞 “パロ”など10件決まる
今年最も活躍したロボットはどれだ? 経済産業省は1日、第1回目となる「『今年のロボット』大賞2006」の優秀賞10件を発表した。21日に東京都港区の「TEPIA(機械産業記念館)」で開かれる選考会で、優秀賞のなかから、大賞と中小企業特別賞が選ばれる。
大賞は、ロボット産業の振興などを目的に創設。4部門で計152件の応募があった。
サービス部門では、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)で生まれ、福祉施設などで、メンタルセラピストとして800体が活躍するアザラシ型の癒しロボット「パロ」や、高齢者や障害者でもジョイスティックなどを使ってご飯や豆腐も食べられるようにセコムが開発したロボット「マイスプーン」などが選ばれた。
中小企業・ベンチャー部門では、東和電機製作所(北海道函館市)が開発した「はまで式全自動イカ釣り機」などが受賞した。はまで式は、釣果を大きく左右する熟練の技の「シャクリ」を再現し、漁師たちから絶大な支持を受け、同社をイカ釣り機のトップメーカーに押し上げた“伝説ロボット”だ。優秀賞を受賞したロボットは22、23日の2日間、TEPIAで一般公開される。
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■今年のロボット優秀賞
【サービスロボット部門】
▽アザラシ型ロボット「パロ」(知能システム、産総研、マイクロジェニックス)
▽食事支援ロボット「マイスプーン」(セコム)
▽ロボットによるビルの清掃システム(富士重工業、住友商事)
【産業用ロボット部門】
▽人共生型上半身ロボット「MOTOMAN−DIA10」と腕ロボット「MOTOMAN−IA20」(安川電機)
▽人の能力を超えた高速高信頼性検査ロボット(デンソー)
【公共・フロンティアロボット部門】
▽遠隔操縦用建設ロボット(国土交通省九州技術事務所、フジタ)
▽深海巡航探査機「うらしま」(海洋研究開発機構)
【中小企業・ベンチャー部門(部品含む)】
▽移動ロボット用の小型軽量な測域センサー「URGシリーズ」(北陽電機=大阪市北区)
▽2足歩行ロボット「KHR−2HV」(近藤科学=東京都荒川区)
▽はまで式全自動イカ釣り機(東和電機製作所=北海道函館市)
(以上、引用終了)
多くの応募の中で荒川区の企業が作った製品が優秀賞10件の中に選ばれたのです。その中から、今後、大賞や中小企業賞が選ばれるそうですので、その結果も大いに興味深く見守りたいと思います。
この近藤科学のページの中に、授賞した二本足歩行ロボット「KHR-2」の紹介が詳細になされているので、拝見しました。動きの豊かさにとにかく驚きました。特に最後の動画「側転・後転・前転」の動画。こちらのページから動画を実際にいくつか見ることができるのですが、是非、ご覧になってください。特に、ロボットが御神輿を担ぐ様子は荒川区の企業らしいデモンストレーションだなととても楽しく見ました。販売価格は89,985円だそうです(在庫切れだとか)。
こうした優れた技術を持った地元企業があることを誇りに思います。荒川区では西川区長が先頭に立って、こうした特殊な技術を持った一つ一つの企業をブドウの房がつながるようなイメージで体系化していく、「産業クラスター計画」を進めつつあります。(詳細はこちら)。今後もこうした先駆的な取り組みが成功するように、議員の一人として取り組んで参ります。
新たな方策で産業活性化に力を入れるべき、という方はこちらを押してください。