公園内でキャッチボールの球が児童に当たった事故が過去に発生していることや、小さなお子さんをお持ちの保護者からの要望も寄せられてのことと聞いています。我が家にも1歳10ヶ月の娘がいますので、公園で無秩序にキャッチボールをされると怖いというのは良く理解できます。
しかし、一定のルールや棲み分けの整理を行い、キャッチボールのできる公園に条件を整備することが、必要だと考えています。中央区ではホームページを見ると、キャッチボールのできる公園を明示しています。
平成18年9月1日の読売新聞の記事に書かれているような新たな動きも有り、荒川区としても、今までの延長線ではなく新たな方策を考えていくように働きかけて参りたいと思います。
(以下、読売新聞記事の抜粋)
公園でキャッチボール、普及にプロ選手も協力
公園でキャッチボールをしよう」――。日本公園緑地協会や社団法人・日本プロ野球選手会が、モデル公園を指定したり、プロ選手が参加するイベントを開いたりして、盛んに呼びかけている。
外で遊ぶ機会の少ない子供たちに体を動かす機会を提供するとともに、親子のコミュニケーションを促す狙いもある。
公園でのキャッチボールについては、「幼児に当たると危険」「飛び込んできたボールで家のガラスが割れる」など、公園利用者や近隣住民から反対の声が根強い。2002年には宮城県内の公園で、ボールが胸に当たった男児(当時10歳)が死亡する事故も起き、キャッチボールをしていた子供たちの両親に損害賠償訴訟が起こされ、和解金を支払うことで決着した。
日本公園緑地協会が03年度に、政令市と東京23区を対象に行ったアンケート調査では、公園でのキャッチボールを全面禁止しているところは52%、日時や場所により禁止しているところが8%だった。反面、体力向上の一環として、運動の基本動作であるキャッチボールをする重要性が、専門家の間で指摘されてもいる。また、お互いにボールのやりとりをするのは、親子や仲間同士の絆(きずな)を深める効果も期待されている。
同協会は今年度から、「キャッチボールのできる公園づくりモデル事業」を始めた。キャッチボール教室などのイベント開催や、移動可能なフェンスの設置などに、上限200万円を助成する事業で、今年度は、全国各地の13の公園管理団体が指定された。
例えば、指定された山梨県甲斐市では、定期的に芝生広場の一部を移動式フェンスで仕切り、ほかの利用者と分けて、キャッチボールを出来るようにした。
一方、野球人気復活に向けて、社団法人・日本プロ野球選手会も全面的に協力する。チャリティーイベントの収益金の一部を、同協会の事業に寄付しているほか、現役プロ野球選手やOBを、各種イベントに派遣し、キャッチボールの楽しさを伝えている。今年7月に東京・上野公園で開催され、約350人が集まったイベントには、現役選手ら6人が参加した。
また、ボールが当たって幼児らがケガをすることのないよう、同選手会では、ゴム製のキャッチボール専用球を、ボールメーカーと共同開発した(参考記事)。
日本公園緑地協会では「地域の理解を広げ、公園でもっといろいろな運動が出来るようにして、子供たちに外で遊ぶ機会を作ってあげたい」としている。同選手会も「親子だけでなく女性同士でも、専用球なら簡単に出来るので、キャッチボールの楽しさを感じて欲しい」と訴えている。
(以上、抜粋終わり)
特に、新たに西尾久3丁目から東尾久5丁目にかけて新設される公園(こちらの記事の番1目の議題を参照下さい)において、こうした視点を入れた整備が行われるように、発言をしてまいります。
新たなルール作りと金網の設置などで棲み分けを行いながらキャッチボールのできる公園作りを勧めるべき、という方はこちらを押してください。