・小学校時代の放課後は鴨川河川敷での虫捕り、川での魚採りに直行。
・小学校の卒業文集では将来の夢=「昆虫博士になること」と書いていた。
・子供部屋の蔵書のかなりは、ねだって買ってもらった昆虫図鑑シリーズやその類の書籍。
・家族旅行には必ず虫網と虫かごは欠かさなかった。
・夏休みは毎朝のように自転車で伏見稲荷大社の裏山に早朝、クワガタ虫・カブト虫採りに出陣
以上は全て小坂の少年時代の話です。それくらい昆虫が好きで年中追い回してました。鍵っ子(今は使わないかな?この言葉)でしたが、全く寂しいとか思わずに、野山を駆け巡っていました。今、思い返せばかなり危険なこともしていたなあということも有りますが、多くのことをそうした場で学んだ気がします。現在、こうした虫捕りができる空間が都市部では限られてしまっていますが、今の子供たちにもっと昆虫などとの触れ合いができる場があれば良いのにといつも思っていました。
そんな小坂の心を引き付けたのが、今年の3月6日に開館した「虫の詩人の館 ファーブル昆虫館」。3月6日は二十四節の啓蟄(春になり虫が穴から這い出してくるとされる日)です(笑)。
土地は「ファーブル昆虫記」の世界初の個人完訳に挑む奥本大三郎氏(大の昆虫マニア)の所有する土地に虫仲間の寄付を募り建設されたとか(参考記事)・・・。こちらはインタビュー。
ファーブル昆虫記。幼い頃、夢中で読みました。その肉筆原稿や生家の再現などが展示されています。
この、「ファーブル昆虫館」、以前から、訪れてみたいと考えていたのですが、なかなか時間がとれず(開館は金、土、日曜日の13時〜17時なので・・・)今日の午後、娘(1歳10ヶ月)を連れて初めて訪問することができました。荒川区の西日暮里駅から文京区方面に向かい、徒歩12分というすぐ近くにできたこの施設のご紹介を、親馬鹿写真と共にさせていただきました。
入り口には子供の人だかりができていました。ミズカマキリを触らせてくれていたのです。入館は無料。募金箱への寄付は大歓迎だそうです。
ポスター
1階展示室の一部。ファーブルの肉筆原稿や昔に刊行された「ファーブル昆虫記」の展示、多様な標本類(色が褪せるので撮影は遠慮しました)、様々な生きた虫の展示も。大型画面で「ミクロコスモス」(ある方の感想文)という虫の生態を取り上げた映画の上映も。素敵な作品ですので、ゆっくり見たいのですが・・・、時間も無いし、娘は腕を引っ張るし・・・。
ツマグロヒョウモンという蝶がさなぎから羽化したそうです。
金柑の鉢植えにもよく見ると・・・。
ナガサキアゲハの幼虫が・・・。
ファーブルはキノコ研究の本も執筆していたそうです。
地下1階にはファーブルの生家を再現した空間が。こちらのページで紹介されているボランティアガイドの村岡さんに写真を撮っていただきました。
大変貧しい農村生まれのファーブルの話を丁寧に教えて下さいました。
地下1階にも生きた昆虫の展示が。「恐くないよ〜」。
大きなヒラタクワガタ
子供の頃からのあこがれ、ヘラクレスオオカブト
魚とミズカマキリの水槽
昆虫についての質問を記入して渡すと、専門知識のある方の答を記載して貼り出されます。「質問ボード」
奥に見えるテレビはファーブルの生い立ちを紹介したビデオが流されています。
ファーブルが関係した南仏の地図。
ネットや昆虫動画を見られるコーナーも。
有志の方々の力で設立されたこうした素晴らしい施設が荒川区からすぐ隣の地域にあるのはとても嬉しいものです。多くの方に訪れてもらえれば幸いです。娘を虫好きにすべく、また、機会を見つけて訪れたいと思います。
荒川区における「昆虫政策」としては、荒川自然公園での夏の「カブト虫館の開館」「オオムラサキの館の開館」「ボランティアによる蛍の里親、そして放流、観察会実施」などを初め様々なものがありますが、さらに拡大していけるように発言していこうと考えています。
子供たちが昆虫と触れ合える機会をもっと設けるべき、という方はこちらを押してください。