日暮里舎人ライナーの現場視察については10月31日の日暮里駅〜西日暮里駅の視察、11月16日の車両基地視察にも詳しく書きましたが、それに加えての記事となります。日暮里駅〜西日暮里駅よりも今日見てきた舎人公園駅の方が、工事はかなり進んでいる印象を受けました。
こちらの写真は11月16日の車両基地視察の際に撮影した車両側の電極部分でここから600Vの電気を受けて走るのです。後の記事の参考に。
舎人公園駅の上り口。全駅エスカレーター、エレベーター設置されてます。
駅舎にはシンボルカラーの帯がかかれており、この駅は舎人公園の桜に因んで桜色とか。
2階部分の通路。尾久橋通りを跨ぐ形になってます。
券売機が設置される場所。機械の設置はまだです。車椅子でも乗り付けられるように、機械の下の部分に空間が確保してあります。
駅構内はこうした色のタイルで統一されてます。
3階部分が駅のホームになります。そこから1枚。隣接する舎人公園の紅葉が美しかったです。周囲が公園で東西南北、見晴らしの良い環境なので、ここから初日の出も見られそう・・・。
ホームの先端から見沼代親水公園方面を見る。
全駅とも電車とホームの間に壁と自動扉が設置され、転落事故が起こらないようになっています。その壁の設置はまだですが、枠が設置されてました。
ホームから日暮里方面を臨む。線路上に降りていきます。
配電関係の工事も着々と進められています。
この金具に3列の電線(触れると電気が流れる)を設置し、車両に電気を送ります。
線路上で1枚。
2階改札内への空調設備のようです。
舎人公園駅には線路が3本通っています。基本的に上りと下りの2本の路線なのですが、舎人車両基地から乗り入れてくる(又は車庫に入る)車両のために真ん中にもう1つ線路が設置されてます。
次の2枚の写真。線路の分岐施設です。コンピュータ制御で黒い塊に写っている装置を動かすことで、オレンジ色、または緑色のガイドレールが動き、片方が出れば片方が引っ込む形で車両を誘導していくのです。
真ん中の線路が下がっていき、車両基地への引込み線となっています。勾配部分には、雪が降ったときに備えて融雪装置が組み込まれています。
線路脇の壁には融雪のための散水パイプが設置されています。
ホームから改札へ降りる階段。いたるところに強化ガラスが使われており、開放的な雰囲気です。
2階部分の改札を出た通路部分から尾久橋通りを臨む。
通路部分にも強化ガラスで壁。
日暮里舎人ライナーの開業を心待ちにしているという方はこちらを押してください。
この新交通の事業と合わせて、電線類の地中化事業をやってるのをご存知かと思いますが、小坂先生も電線類の地中化を推進しているようでしたので、最近思っている意見を少し書かせていただきます。自分も多少なりとも係わっているもので・・・
電線類の地中化をする際には、役所と企業者が道路整備や配管、電線類の配線等を行っていきますが、これを行うためには必ずその路線の住民の協力が必要となります。
例えば、住宅や商店前の掘削や建物への引込管等の設置などは、そこに住んでいる方や利用者の了解がないと出来ません。
つまり、電線類の地中化を行う場合には、その路線の住民が地中化事業を理解し、賛同していなければ行うことが出来ません。
しかし現実には、住民からの事業への理解が得られない場合が時々あり、事業を進めていくとトラブルとなることがあります。(荒川区だけではありませんが)
事業を始めるにあたっては、予め役所や企業者でPRは行っていますが、なかなかその当事者となると理解をいただくのは難しいと感じています。
(電線類を地中化するには、関係する様々な設備を改修する必要があるため、膨大な時間と費用が掛かります。それを理解いただくのは、なかなか難しいですね・・・)
地中化事業の主体は役所が行っていますが、それは、あくまで区民や国民全体の意見を反映した事業であるということをご理解いただき、また、事業推進をする中で、そのことを区民に理解してもらえるような活動も行っていただきたいと思い書かせていただきました。
これからもがんばってください。
現場の状況を教えて下さりありがとうございます。PRをどのように充実できるか、担当と話をしてみようと思います。