2006年12月27日

図書館の本を私物化する輩に罰則を!

 問い合わせていた数字について、区立図書館の責任者から回答がありました。詳細は省きますが、1点だけどうしても言いたいので書きます。

年間 約4000点

 この数字は、図書館で正規の貸し出し手続きをしたにも関わらず、その後、長期間返却されない資料の数です。

 延滞が発生してから、図書館側が行うことは、メール(登録していれば)や電話、葉書での督促です。それを何度か行います。それでも駄目なら?ほとんどの事例は放置です。稀に何十冊も借りて返さない事例は自宅まで訪問して返却を求めることもあるとか。それはあくまで例外です。

 罰則は無いのかというと、有りません。悪意のあるものからは当然なめて見られるのは言うまでも有りません。ということで、正規の貸し出しを通じて行方不明になっている資料として毎年概算400万円分の資料が闇に消えています。貸し出し手続きを経ない行方不明を含めるとさらに数字は膨らみます。

 勝手な持ち出しを防ぐことも重要ですが、まずは、正規の貸し出し手続きをして持ち出した資料の返却を徹底するように、罰則も含めた措置を導入すべきだと責任者に対して申し上げ、検討を約束されましたので、予算の委員会等で今後も実施を求めていこうと考えています。

 具体的に考えられることとして、

1.延滞料金を徴収する。
 レンタルビデオ屋では当たり前の制度ですね。自治体の図書館では調べた範囲ではこうした事例は無いようですが、大学図書館では当たり前に行われています。わが母校の図書館でも延滞は1冊1日につき10円と決められています。他の多くの大学図書館でも同様の事例が見られます。

2.氏名の掲示、公表
 ルールを守らない者のあらゆる権利を守ることは、結果として逃げ得、ゴネ得を助長するだけです。相当長期の延滞(例えば期限から3ヶ月とか半年以上)を経過したら、氏名を掲示したり、区の広報媒体で公表するなどの措置が妥当だと思います。九州情報大学の付属図書館では、延滞者は氏名公表、自宅通知もされ、貸し出しも2週間停止され、本を返さない限り卒業もできません

 こうしたやり方は自治体の図書館の「常識」では「やるべきことではない」という認識が一般的です。しかし、そうした「常識」が図書泥棒を毎年生み出している事実への答や、大学の付属図書館でできて自治体の図書館でできない理由の説明にはなりません。社会のモラルが著しく低下している現状を見るにつけ、様々な分野での議会の質問に対する答弁でよく聞く「今後もマナーの向上を呼びかけて参ります。」という文句が空しく思います。マナー向上を呼びかける以上の、踏み込んだ対応が、図書泥棒に対する対応のみならず、あらゆる場で必要とされていることを、強く主張していきます。

 small_ribon.gif図書館の資料の長期延滞者には厳しい対応を、という方はこちらを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(7) | TrackBack(1) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
延滞金と氏名の公表は、図書館単体の判断では難しいです。

延滞金→条例改正によって条例内に明記する必要がある。
書いてなければ取れないのはご存じだと思います。
どこでもそうですが、こういった「不利益行為」は現場がいくらやりたくとも大抵"上"に止められますので。一番良いのは、議員から直接"上"へ提案してもらうことです。

氏名公表→言うまでもなく、プライバシー&個人情報の公開です。これをやるにも、明確な根拠がないと"上"が尻込みします。
誤った人権教育の結果、催促の電話ですら、個人情報等の侵害と議員を通じて抗議してくる方が増えてますので。

こういうことを議員から提案していただけると、現場の職員は助かります。大抵、どうにかしたいけど現場の力だけではどうにもならないことなので。
某地方公務員の意見です。
Posted by 横 at 2006年12月28日 07:47
 図書館でそんなに沢山書籍等が消滅しているのですね。呉市でも調べてみないといけませんね。 勿論厳しく対処する必要性はあると考えます。延滞料金徴収は有力な手段だと思います。ただ氏名等の個人情報公開は、もし条例制定しても、現実的にはトラブルの元となるでしょう。市民は当然条例など読んだことなどありませんから、本を借りる段階では知りません。図書館で、「延滞した場合督促しても返却しない場合はそのような措置もあり得るのでご了承願います」と、いちいち契約する訳もいかないでしょうから・・・・。それを区政便り等で告知したとしても、「そんなこと知らなかった」と、個人情報保護法違反だと難癖つけられ、訴訟を起こされることも考えておかないといけませんから、当然そのようなことでごたごたは起こしたくないのが行政の立場です。
 さて、延滞料を取れるように条例に定めて、広報に努める程度が現実的な手段だと思います。1冊の本を返してもらうために職員が出かける人件費も割が合いませんから・・・・。例えば昼間訪問して仕事で留守の場合、夜間や休日訪問しないといけません。それらに係る時間外手当の方がよっぽど高くつくので、訪問回収に踏み切れないのですね。後は、延滞している人には絶対貸し出ししないチェックシステムを確立することだと思います。これはそう難しくないのではないでしょうか?そうしたら沢山の書籍を一個人に貸すことはなくなりますから、悪質な区民がもしいても、被害は最小限にくい止められますね。
 ところで、延滞料金徴収ということは、荒川区での書籍貸し出しは有料でしょうか。それとも無料なのでしょうか?ちなみに呉市では無料です。市民のみならず、何人においても無料となっています。元々が無料なのですから、延滞料金徴収制度を導入した場合と言っても、一日僅かなお金、せいぜい100円を徴収するようなことになるのでしょうね。
 果たして行政がそこまで踏み切れるかという問題もありますね。ただ呉市ではこの度19年ぶりに公共施設の貸し館使用料と行政手続き等の手数料を値上げしました。近隣8町と合併して、職員がだぶついていることもあり、今後5年間での財政健全化計画に基づき、受益者負担の原則を厳格に適用しようとするものです。だから延滞料金徴収も、やってやれないことはないかも知れませんね。そのためにも、先ず実態を調査してみることと致します。
Posted by 呉市議会議員 谷本誠一 at 2006年12月30日 02:51
>>横 様

 コメント、ありがとうございます。ご指摘のように、現場だけではこうした新たな取り組みは始められないのが実情だと思います。この件に限らず、まず、責任者と個別にやり取りして検討をする時間も取った上で、必要に応じて議会で質問をするという形で、これからも必要なことを推進していこうと考えています。

>>呉市議会議員 谷本誠一 様

 詳細な分析コメントありがとうございます。荒川区の図書館は利用は無料です。おっしゃる通り延滞者への貸し出し停止はすぐにでもできることですよね。氏名公表は悪質な者への制裁として有効なので、ひたちなか市のこうした例(http://www.city.hitachinaka.ibaraki.jp/0601kankyo/matikire.html)と同様に導入は可能かと思います。事前のPRも返却期限を書いた紙にいっしょに「長期延滞は氏名公表」の旨を記載しておいたり、館内への掲示や図書カード作成時に説明などで周知可能かと思います。もし、それで公表されて文句を言っても自分が恥を書くだけですし、それが話題になればかえって宣伝にもなると思います。現実には難しい問題も有りますが、それくらいの決意で対応すべきことと考えています。いつも、参考になるコメント、ありがとうございます!
Posted by 小坂 英二 at 2006年12月30日 13:18
私は最近図書館とご無沙汰しているので偉そうな事は言えませんが、先日気になるニュースがありました。
「返さない」以上に問題なのが「本の一部損失」です。
自分の好きなタレントが表紙になっているからと言って勝手に切り抜く人、このページは参考になるからと公共の本に堂々とラインを引く人、または破る人等々・・・
呆れるのはそれを図書館の職員さんが注意したところ、「何でダメなんですか?」と突っ掛かった
人まで居たとか。
こうなると、図書館の職員云々で解決出来ませんね。
もう一度利用者のモラルレベルに問い直さないと。

「公共のものは皆の物(税金)だから大事にしようね!』って考えが最早無くなって来ているんですね。
『公私混同甚だしい』とはこの事ですわ(怒)。
公務員・議員の汚職・公私混同には怒り狂うくせに、自分達の違反行為は笑って済ませると思っている一部のバカ市民を小坂様、何とかして下さい。
Posted by 憲史朗 at 2006年12月31日 21:46
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中はひとかたならぬご厚誼にあずかりまして、厚くお礼申し上げます
ご家族の皆様のご多幸をお祈り申し上げます
Posted by kita at 2007年01月01日 12:00
L.A.の公立図書館の出入り口には日本のレンタル・ビデオ店にあるようなゲートがあり、貸し出し手続きをしないで図書を持ち出そうとするとブザーが鳴ります。また、延滞料金が貸し出しカウンターに明示されており、返却が遅れると延滞料を支払います。
L.A.の図書館ではこれらが当たり前(常識)なので、日本もそうなっているとばかり思っていましたが違ったのですね。小坂さんの日記を読むと「アメリカの常識」と「日本の常識」は違うようです。
私は借りた本は必ず返却しているので確実な事は分かりませんが、アメリカ人の考え方からすると借りた書籍を返却しない、貸し出し手続きをしないで図書を持ち出すなどの行為は「犯罪(窃盗)」とみなすような気がします。犯罪ですから悪質な場合は法的措置がとられるでしょうし、新聞等での名前の公表もあるのかも知れません。
ちなみに、アメリカでは飲酒運転は犯罪なので、地域によっては新聞に飲酒運転をした人の名前をを顔写真入りで掲載するようです。
Posted by 弐十手鶴次郎 at 2007年01月02日 03:03
>>憲史朗 様
 ご指摘の点も大きな問題です。「器物破損」という犯罪行為であり、行政としても厳しい対応をするのが当然のことと思います。現場を押さえられたら、警察に突き出す位の態度をとってもそれは「やりすぎ」だとは思いません。

>>kita 様
 昨年はお世話になりました。沢山のコメントをしてくださり、とても嬉しく思っていました。新しい年が、kita様にとって素晴らしい年になりますように!

>>弐十手鶴次郎 様
 ロスからの情報、ありがとうございます。とても参考になります。コメントに書かれている通り、「犯罪行為」に対しては法的処置とってしかるべきだと思います。これからも、記事に関連したご当地からの情報提供、宜しくお願いします(^^)。楽しみにしております。
Posted by 小坂 英二 at 2007年01月02日 07:56
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ルールとモラルと罪と罰
Excerpt: 図書館の貸出・返却カウンターにいると、多くの延滞本に出会います。 そして、これま
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