小坂:175ページの障害者就労支援事業費について。障害者の就労支援策の今後の進め方について聞く。区内団体で障害者の就労訓練を行なっている団体が有るが状況を掴んでいるか?そこにおける就労支援訓練の場が十分に確保できないという課題を聞いているが。新しく建設される区役所の北庁舎を就労の場として障害者の清掃訓練の場として利用してはどうか。清掃の就労訓練の場は日頃から人が行き来して使われている場所でなければ訓練にならないとも聞いている。区として前向きに実現に向けた検討をお願いしたい。
障害者福祉課長:自立支援法の適用が始まり、就労支援を強めている。ジョブあらかわを設立し対応している。都や国の制度からもれる人たちも区として積極的に支援していく。小規模作業所に対する支援も実施しており、さらに進めていく。障害者就労では、NPO法人フリージアが障害者の方がパンの販売を移動車で行なっている。また企業の中で就労に積極的に取り組んでいるところも増えてきている。小坂議員の指摘は荒川区心身障害者事業団の活動のことと理解する。荒川区心身障害者事業団からも研修等が十分にできないとの相談を受けている。庁舎で清掃等の訓練を行なうことについては大阪で「エル・チャレンジ」が順調に推移していおり、清掃、教育の場として有効に機能していると聞いている。それと同様のことを区でできるかは課題があるが、今後検討していく。
区長:障害者の就労支援については、日本各地で多くの事例を見てきたが、区内企業、特に最近ではクリナップも積極的に取り組んでくれるようになってきている。森沢理事長が活動されている事業団が清掃の就労訓練の場として新しく建設される区役所の北庁舎を利用できないかという点はアイデアとして素晴らしいと思うので、是非、検討していきたい。庁舎管理の担当者の意見を聞いて決めていくことになる。これから検討に入らせていただく。
(以上、抜粋です。)
★その後、調整を進めて、今年の1月から北庁舎において障害者事業団に清掃をしていただくと同時に、就労訓練の場としても活用していただいています。就労訓練とは清掃の技術(様々なテクニックが必要)を習得して、民間企業や団体で清掃の仕事を請け負えるようになることです。そうして自立への一歩を歩むきっかけに、区役所が使われるようになったことをとても嬉しく思っています。
障害の有る方への就労支援を強化すべき、という方はこちらを押してください。