今日から予算特別委員会が始まりました。詳細な報告は本体のホームページでさせていただきますが、初日の今日は各会派からの総括質疑をまず、行いました。総括質疑の持ち時間は会派の所属人数×3分47秒(質問・答弁時間合計)となっています。小坂は一人会派ですので、3分47秒を余すところ無く、以下の質問を致しました。この映像は3月5日から荒川ケーブルテレビで1週間放送されます。撮影用のスポットライト、熱過ぎ・・・。汗かきながらの質問でした。
小坂からの質問:19年度予算案においては昨年提出した会派の予算要望から多くのことを取り入れられたこと、まず感謝申し上げます。さて、区立小中学校の統廃合と区の資源の有効活用という点から質問します。私から再三、明確な方向性を打ち出すべきと求めてきた学校の統廃合実現について、教育委員会は今も結論の先延ばしを行っています。極めて児童・生徒数が少ない学校が長期間、定着し、今後も大きな状況の変化が望めない中、教育的観点と区の財産の有効活用の観点から、統廃合断行を決断すべき時に来ていると考えています。小規模校については、平成19年4月時点の1年生から6年生までの全校生徒数予想は、第二日暮里小学校はわずか61名、第六瑞光小学校が96名といった状態です。小学校においては、様々な個性を持つ多くの児童が互いに刺激しあって社会性を身につけていくべきと思いますが、六年間を一クラス数名でクラス替えも無くずっと過ごすようでは、そうした効果は薄いことに加え、児童一人当たりにかける費用は極めて高いものとなります。例えば、給食調理業務委託費用の単価は区内で児童数が最小の学校では一食あたり815円にも上る一方、児童数が最大の学校では162円と大きな開きがあります。そうした高コストでの学校運営を続けるよりは、もっと区民ニーズの高いことに、こうした学校の土地を活用するべきではないでしょうか?例えば、区内で700人の待機者がいる特養ホームとやはり待機者の出ている保育園、障害のある方が暮らすグループホームといった施設を同じ建物に入れる形で建設・運営する民間事業者を募集し、行政として適切な補助を行いながらそうした需要を満たす事業を民間事業者に行ってもらうということを考えるべきではないでしょうか?学校の統廃合には反対意見が地元から出ても、区の財産はもっと必要性の高いことに使うべきです。統廃合断行を時期を明確に示して行うべきと申し上げ、認識をお聞きいたします。
答弁内容:ご指摘のように小規模化した学校が存在することは事実であり、教育環境として課題があるとの認識は持っているが、教育環境は、財政効率だけで決めるべきものではないと考えている。区は他区に先駆けて、小中学校の適正配置を推進してきたが、これはあくまでも教育環境の整備を目的として行ってきたものである。この間、就学率の増加により児童生徒数に増加傾向があることや、大規模な集合住宅の建設が進むなど人口増の要因が顕著に見られるなど、近年、区立小中学校を取り巻く就学状況に大きな変化が現れている。さらに、平成14年度から学校選択制を導入し、通学区域制度は弾力的に運用しているが、通学区域の入学対象者が、他の通学区域に比べて少ないという状況があること等、通学区域のあり方に課題が生じている。一方、小中学校の校舎は、昭和30年代に建設されているため、およそ10年後以降には建て替え時期を迎えるが、建築基準法令等の改正により、現在と同規模の建て替えができない学校も多数ある。このため、学校教育ビジョンでも別途早急に検討することとしており、通学区域の見直しや校舎の立て替え計画なども視野に入れた、学校の適正規模・適正配置のあり方について、検討を深めていきたい。
皆様はどうお考えですか?これから3月にかけて予算委員会が続きますが、総括質疑とは別枠で議員一人当たり27分(答弁時間除く)の持ち時間を最大限活用して、日頃からの問題意識をぶつけていこうと考えています。
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