これ以外の「逃げ得や不正」についても、引き続き持ち時間(27分間のうち既に11分間は使用済み)の中で徹底的に、区民が納得できる対応をするように求めて行きたいと考えています。
小坂:保育園の保育料の滞納状況を聞く。保育料は所得水準に従って何段階に分れているか?月額で最大、最小の金額は?平均の保育料は?家庭の所得水準に応じて、設定されており合理的な設定だと思う。 仮に親が失業したり、所得水準が急に下がった場合の対応は?
保育課長:保育料は所得に応じて26段階に分れている。最小で0円〜最大で57、500円。全年齢で平均保育料は18、000円程度。所得や仕事などの変化が有った際には、減免の申請をして実態に合った保育料に減額変更も可能。
小坂:つまり、親の状況に応じて、保育料も柔軟な対応をしているという理解する。ところが、保育料を払わずに踏み倒される事例が数多く存在する。この問題については、資料を要求して昨年11月に調べた。ここ3年間の滞納額について、件数と金額を示して欲しい。時効は?時効で回収をあきらめた額は?
保育課長:※(小坂注)答弁をそのまま書くよりも、昨年の11月に調べた数字を以下に示しておきます。
★徴収しなければならない保育料のうちその年度に発生した分の総額、そのうち徴収できた額と徴収率
4億7579万円、徴収済=4億4761万円(98.3%)
(平成15年度)
4億7298万円、徴収済=4億6397万円(98.1%)
(平成16年度)
5億2867万円、徴収済=5億1812万円(98.0%)
(平成17年度)
★支払いがなされておらず、前年度から繰り越している延滞保育料(時効は5年なので5年間の累積延滞額)
とそのうち回収できた額と徴収率
累計
3582万円、徴収済=293万円(8.2%)
(平成15年度)
3330万円、徴収済=211万円(6.3%)
(平成16年度)
3230万円、徴収済=232万円(7.2%)
(平成17年度)
★5年間で回収できず、不納欠損額(回収をあきらめた額ということです)となった額
777万円(平成15年度)
789万円(平成16年度)
595万円(平成17年度)
保育課長:上記の累積滞納者の数は400名余り。地方税同様、5年間で時効になる。
小坂:本来徴集されるべき保育料が支払われず、穴が空くが、その空いた分の金額はどのように埋め合わせているのか?保育料滞納について保護者に対してどのようにしているのか?こうした滞納の理由の内訳について、実態調査して分析すべきと昨年の11月に課長にお願いしましたが、もう、調査したのか?滞納の現状を把握する為には、まず現状把握だと思います。早急に、実態把握の調査とその公表を求めるが、どうか?一番長期間支払いがなされていない事例の金額と期間は?給食費の不払いと同様「払えるのに払わない。それは実際に罰則が無いから」と認識している。
保育課長:不払いによる穴が空いた分は他の一般財源から入れることになる。保育料が支払われない場合、翌月、督促状を発行して手渡しする。それでも払わなければ1年分取りまとめて催告する。5年間で時効を迎えると不能欠損として処分することになる。滞納の現状の調査、分析については、まだ行っていないが、今後、きちんと調査を行っていく。
※(小坂注)つまり、毎年新たに発生した保育料の全体の2%程度が延滞となり、延滞となった5年間の累積額の総額(3千万円余)のうち、1年間で回収できているのはわずか6〜8%。そして5年間回収できずに、闇に葬り去られるのが毎年600万円〜800万円程度ということです。その穴埋めはまわりまわって善良な納税者の負担となります。分野は異なりますが、「給食費の不払いについて悪意のあるものについては、強制処分の法的措置をとるべき」と本会議でも質問しました。保育料についても、同様の認識を持っています。給食費不払い問題と共通しているのは「払えるのに払わない。払わなくても、実際にはなんら罰則が無いのだから逃げ得」という構図です。
小坂:滞納を続けても、特に何の罰則も無く、園児が退園措置をとられることも無いようだが、民間の保育所では滞納するとどういう扱いになると聞いているか?退園させられると認識しているが、区立ではずっと居座ることができるのか?その違いは?
保育課長:してこなかった事実は有るが、それに至るまでの技術的蓄積が無かった。検討していく。退園させることは無い。民間保育所では一般的にはよほどの事情でなければ不払いが続けば退園させられる。
小坂:19年度4月時点の入所空き待ちの待機人数の見込みは?こうした不払いについての認識は?何度督促しても、支払わないまた、所得から考えて支払えるはずである者の子は退園させ、そうした待機している方の子に入園させることも考えるべき。
保育課長:保育所の待機児童は平成18年4月時点で49名、平成19年1月時点では98名。保育料の不払いは、きちんと支払っている方に対しても、公平性、平等性からも許されないと考えている。実態の分析と対策については、早急に行う。
小坂:滞納処分への対応を「保育の実施等に関する条例」に規定されているが、内容を示して欲しい。これは差し押さえなどができるという規定だが、これが適用された例は?保育料支払いに対して保証人は取っているのか?悪質な不払いへのリスクヘッジの1つとして保証人をとるべきではないか?現に、伊那市などではそうしている事例が有る。また、そうした差し押さえなどをしたことは有るのか?した事例が無いのは何故か?条例で決められているのであれば、きちんと執行すべきではないか。
保育課長:保育に関する条例の第7条ー2に「区長は、前項の規定による督促を受けた者がその指定の期限内に保育料を納付しないときは、法第56条第11項の規定により地方税の滞納処分の例により処分することができる。」と有る。実際に差し押さえなどの手続きをとったことは無い。差し押さえが認められているにも関わらず、実際にしてこなかった事実は有るが、それを実施するための技術的蓄積が無かったことが原因である。今後の厳しい措置については検討していく。
小坂:悪質な不払いに対しては、園児の退園処置などが取れないのか?できない根拠は何か?保育料を支払わないと、退園させるぞ、というそうした厳しい姿勢をつきつけてこそ倫理や自覚の無い親は初めて、自分がした愚かなことに気づくのではないか?条例の規定は せめて、明らかに払える所得なのに払わないケースは強制処分で給与等を差し押さえを行えるということであり、そうした手続きが定められているのであるから、実行すべき。条例で認められた「伝家の宝刀」なのだから、今まで抜かなかったことがおかしいと思うが、今後条例で規定した差し押さえ等の処分を区として行うべきと強く申し上げるが、どうか?
保育課長:滞納している場合は妹や弟が入園を希望する際に評点を下げるようにはしている。児童福祉法上、保育に欠ける児童を保育する義務が有り、「入園」と「保育料徴集」については別々に考えるものと解釈している。それ故、退園させることはできない。委員からの指摘を受けて、今後きちんとした対応をしていく方法を固めていく。
小坂:京都市や練馬区などでは市や区の職員が公立保育園の保育料を支払っていなかった事例があったが、荒川区においては公務員の保育料不払いは無いと考えて良いか?
保育課長:職員による不払いは荒川区においては無い。
小坂:こうした構図は保育料だけの問題では無く、他の分野でも同様の問題を指摘していくつもりだが、弱者には適正な福祉を供する一方で、あらゆる分野で逃げ得・不正行為を許さない区政であるべきと考える。不正を行う者の逃げ得の部分を、正直者に負担させるようなことをこれ以上、放置していては、ますます倫理の崩壊が進むばかりである。厳しい姿勢を取る様に求めながら、引き続き適正な対応をしていくか注視していく。部長の認識は。早急に具体的な対策を取るよう強く求めます。
子育て支援部長:保育料は明確に「保育」というサービスを受けているにも関わらず、払わないのはおかしい。支払われる率を100%にすべきと考えている。区民からすればきちんと収納していくことが当然必要と考えており、委員からの指摘を受けとめ、対応を決めていく。
小坂は区政におけるあらゆる「逃げ得や不正」と闘い続けるべき、という方はこちらを押してください。
荒川区は税金の滞納整理は存在しないんでしょうね。
もしくは、今後一切新規事業は行わないって事でしょうかね。
やらなければ蓄積もなにもないでしょうに。
責任を自覚している責任者がいないとこうなるって見本ですね。
私の市も人ごとじゃありません。そのうえ、小坂さんのような議員がいないので、現場は苦労しています。改革が田舎へ波及するのは時間がかかるモノですね。
セレブな方々は、区営の保育園にご子息を入れないだろうから、区営の保育園に入ってくるのは金持ちじゃないでしょう。 まあ、現実的にわずかな保育料にも困る家庭があるようで。 大きな悪は見逃しても、底辺の人間の小さな悪は見逃せませんな。
まあ、誇り高き昔の日本人なら、貧乏人の子は保育園や学校にも行かせてもらえなかったし、子供を売春宿にでも売ってでも年貢を払っただろうから、そういう荒川区を目指しているのですね。
そうです。こうした問題は全国的なものです。それぞれの地域の議会で議論すべき課題だと考えています。
>>けん 様
「弱者のフリをして不正を働く者」や「罰則が無いことにつけこんで、居直る者」について厳しく対応すべきと主張しているだけですが?本当に困っていて払えないのなら記事にも書いた通り、柔軟な対応をしています。そうした相談すらせずにごまかし続けている親が「弱いもの」ですか?
ええ、弱いものでしょう。
強いものは賢くて、記録に残るような保育料未納などしないでしないですから。 強いものは小額の保育園料ぐらい払いますよ。 ただし、なんとか環元水に500万円ぐらい使ったりしますけど。
彼らは、うまく立ち回る知恵もない。
まあ、こんな区会議員がいたら、区に相談も出来ないでしょう。
税金はガタパゴスクルーズとか、高級料亭とか、4男(だっけ?)の絵とか、オリンピックとか、いろいろ必要ですからねー。
だいいち、強いものがなぜ区立の保育園などに子供をいれます?
ふつう学習院に入れるでしょう?
で、本当に「柔軟」な対応を完璧にしていますか(笑)?
まあ、民主主義。 大多数の勝ち。 弱者たたきで喜ぶ大衆。 それが現実の世界ですね。
世知辛い世の中になりました。
昔は、権力者の利権や傲慢を許さないために、選挙で庶民の代表を選んできました。
今は、庶民のうっぷんを晴らすために弱者たたき代表として議員を選ぶようです。
弱者のふりをした逃げ得常習者が増大している現実は現実ですので、厳しい対応をするのは当然のことです。
保育料滞納は色々な問題も有ると思います。
悪徳滞納者もいればさまざまな理由により支払い不能な者も居ると思います。
実家などの都合で不動産物件の名義と口座を持って実質当人に収入がほとんど無くとも税務署では名義人の収入と見なされ納税させられます。大半の親がそうだとは思いますが相続時の為に子の名義も使い自分の死後は安泰だろうと言う考えでそれまではビタ一文も渡さない・・・この様な場合でも保育料は所得から計算されますので当人の実質収入とは大幅に変わります。
また、自分の経験ですが自営業の場合は保険加入など不備な経営状況のところも多いとでしょう。その様な場合、健康面で仕事が減ってもほとんど保障は受けれません。
自分も病気で一時保育料が払いにくい時があり相談しましたがそれはそれはひどい対応でした。
まず、最初から病気など嘘だと言われ親が居るから親に払わせろ自営業だから悪いんだ的に病気でも出来る仕事有るだろう職探ししろ終いには金が無いなら子供増やすな的な発言まで言われました。
これも現実です。会話を録音すればよかったと思いました。
「減免の申請をして実態に合った保育料に減額変更も可能。」有りましたがそんな話はなかったです。
また、生計を共にしてない無い親に会いに行くとか職場に行くなどは脅しだと思います。
今ではサラ金でもそんな取立てしないですよね。
急な収入減の場合などの場合は支払い不能な事も有るのではないのでしょうか?
かと言って今までやってきた仕事を先の見えない状況で辞めて他の仕事しろなんて出来ないですよ普通。
こんな対応で良いんでしょうかね?
減額変更なんて本当に出来た人どの位居るのでしょうか?
減額変更自体知らない人多いのでは?
まぁ、滞納は無ければ無いのが良いのですが滞納以外にも問題が有ると思います。
バツイチで実家にもどり実際は仕事もせずに親に面倒見て貰ってる、風俗関係で収入ごまかしてる、他色々保育料の軽減方法が沢山ある様で・・・
保育料以外にも現実母親が無職なのに保育園に入れるなど・・・
そもそも小中は義務教育ですが未就学の事を国がもっと考えてくれればよいのですが・・・少子化問題とか言っている割には・・・