2007年03月06日

区立小中学校での敷地内全面禁煙、早期断行を!

 昨年5月18日のブログ記事(まずはこちらをお読み下さい)で報告と認識を書き、6月22日には本会議の質問においても早期の実施を求めた「学校における敷地内全面禁煙」がどこまで進められたか、担当責任者に確認をしました。

 調査日:平成19年2月1日
小学校:敷地内禁煙=11校 校舎内禁煙=12校
中学校:敷地内禁煙=4校 校舎内禁煙=6校
幼稚園:敷地内禁煙=全園
保育園:敷地内禁煙=全園

 因みにその前の調査における数字は以下の通りです。 
調査日:平成17年5月10日
小学校:敷地内禁煙=6校 校舎内禁煙=17校
中学校:敷地内禁煙=2校 校舎内禁煙=8校
幼稚園:敷地内禁煙=全園
保育園:敷地内禁煙=全園

 実施校数は増えてはいるものの、小中学校では敷地内全面禁煙が導入されているのは、半数以下。「各学校にばらばらに判断を任せるのではなく時期を区切って、それ以降は全学校で敷地内全面禁煙にすべきではないのか?何故できないのか?」と主張しても、担当責任者からは「区としては、敷地内全面禁煙を呼びかけるが、各学校の状況に応じた判断が有る」との姿勢を崩さない。

 「荒川区生涯健康都市宣言」を大々的に打ち上げながら、多くの自治体で既に完了している(参考記事)、「学校施設での敷地内全面禁煙」すらできないのは、看板倒れになってしまうと思うのですが・・・。

 「各学校の状況とは何か?」と聞くと「地域の方との関係」だとのこと。町会やPTAに喫煙者がいるからということですが、そうした方々に、「禁煙教育を行うべき学校で喫煙場所を設けるべきでない」という当たり前のことをきちんと理解してもらうという初歩的なことすらできずに、「学校教育」ができるのでしょうか?「教育施設」を名乗るならその程度のことは、明確に打ち出して異論が有っても、毅然としていれば良い話。

 そもそも、「地域の方々に配慮して」という言い訳も、各学校の本音なのか怪しいと感じています。そうではなく、「まだ敷地内全面禁煙をしていない学校は教師が喫煙場所が無くなることに抵抗しているのでは?」というのが、実態では無いかと勘繰っています。「明確に時期を区切っての全面実施」を実現すべく、調査と質問を引き続き続けて行きたいと考えています。

small_ribon.gif政学校敷地内全面禁煙は当然、という方はこちらを押してください。
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posted by 小坂英二 at 15:43| Comment(4) | TrackBack(2) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久し振りです。

学校の禁煙は当然だと思います。
健康上の問題も有るし、生徒への指導上の問題も有りますし。
喫煙している先生が喫煙している生徒を注意しても説得力に欠けますよね。
いくら「未成年、青年云々」を理由に持ち出しても・・・
病院内の禁煙はかなり徹底されていますが、看護師や医師が建物の陰で喫煙しているのを見ると、何だかやるせない気持ちになります。

こんなニュースがありました。
小坂様の地元でしょうか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070307-00000014-sph-soci
何の不満が無くても自殺する・・・
生徒の気持ちが分かりません、私には。
何とか早く生徒たちの心を癒してやって欲しいです。
Posted by 憲史朗 at 2007年03月10日 21:34
>>憲史朗 様

 コメント、ありがとうございます。3月8日予算特別委員会の締めくくり総括質疑でも改めて全面禁煙実施を強く求めました。
 コメント欄に記載のニュースは地元の荒川区ではありませんが、悲しいですね・・・。最大の問題は教育(学校でも家庭でも)における「芯」が空虚なものになってしまったことではないかと
思います。あるべき姿にするには、多くの方の努力と長い時間が必要だと思いますが、私もその一員として尽力して参りたいと考えています。
Posted by 小坂 英二 at 2007年03月11日 22:36
敷地内全面禁煙などという窮屈なことを
やる時代に若者たちも息苦しさを
感じているということはないんでしょうか?
あらゆる場面で規制規制とやかましくなっている気がします。
昔はもっとおおらかでしたよね
タバコくらいで文句いうやつなんていなかったよ・・
Posted by 鳥 at 2007年03月12日 07:14
鳥 様

 私の認識は逆です。あらゆる場面で節度が無くなっており、やりたい放題が放置されています。それを正すべくやむを得ず規制をかけることになっているのではないでしょうか?タバコは本人だけの問題では有りません。周囲の方(特に子供、女性)への健康への悪影響、タバコ税をはるかに上回る健康保険における医療費の損失、医師不足の中でわざわざ不健康になる薬物(たばこ)を摂取して病気になり医師にかかることで、医療機関の混雑や治療の遅れという迷惑を関係無い第三者的な患者にもかけること、本人はタバコを吸って短命でも結構と思っていてもそれで悲しむ家族が出る、あるいは突然大黒柱を失って生活が成り立たなくなる家庭も出るなど、あらゆる面で、自分の意思で吸っている本人は別にして、周囲の損失・リスクは計り知れません。それを縮小していくことは行政の大きな役割だと確信しています。
Posted by 小坂 英二 at 2007年03月13日 00:48
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