過去三回の選挙で「選挙期間中は議員を選ぶ判断材料とは無縁の名前の連呼ばかりで迷惑な刷り込み行為に過ぎない街宣車は使わず、駅前での街頭演説と商店街等で歩きや自転車での遊説を中心に行う」という姿勢を貫いてきました。
先月後半あたりから来年4月の区議選をにらんで荒川区議が事前ポスターを張り始めたので、この機会に改めて姿勢を明確にしておきます。
街の景観を汚す事前活動ポスター(弁士二、三人の名前と写真が掲載されたもの)は貼りません。議員としての活動や理念を詳しく書いた活動報告を事前に徹底的に配布することを通し、有権者の判断材料としていただく姿勢を貫きます。
連呼行為は「政治への無関心、あきらめ」を生む要因になると考えます。有権者を愚弄、あるべき選挙の姿と異なると考え「連呼行為」は住宅街、駅前等も含め一切行わなかった。議員として自らの理念、活動実績、これから目指すことを演説で訴え続けるのは、議員本人が正面からすべきことであり、駅前等で大人数で気勢を張ったり、大勢で騒ぐべきではないと考えます。
そうした考えのもと、今までの選挙戦では一貫して、スポーツタイプの自転車で移動をし、他の候補者と重複しない場所を探しながら、機動的に街頭演説は一人でマイク、スピーカー、演説用標記を自己完結で運び、言霊を込めた演説を各地で続けました。3年前は選挙事務所を設置せず、浮かせた経費は全て被災地への寄付に充てました。
街宣車には一台あたり二四万円の税金による公費負担(平成19年4月26日のブログ記事「問:街宣車の費用は誰が負担? 答:税金」をお読み下さい。)があることも広めてきました。住宅街で対話を繰り返しました。移動は自転車で徐行し、タスキをかけた私に関心を持ってくれたと感じた方に話しかけ、政策を語り、要望や疑問をお聞きし答える「対話」を住宅街の中で特に心がけました。
事前の政治活動で繰り返し、活動報告をボランティアの方のご協力で各戸配布(ポスティング)を広範囲に行い、今までの活動や理念、問題提起や目指すものを伝えてきたのです。
応援してくださる方には、「選挙事務所がなくても、それぞれのお知り合いに小坂の今までの活動や政治姿勢を口コミで広げてほしい。それが一番の力に」とお願いし、力を貸していただいたのが心強かったです。
面識のない方への「電話での投票依頼」はしない。ポスター、葉書、選挙公報に直通携帯電話番号を掲載し、関心を持った方から直接電話をいただき、対話をできるようにした。実際に数件の電話をいただき、政策や理念について質問を受け、お答えしました。
日本創新党公認での出馬したのであり、山田党首をはじめとする党幹部や林英臣政経塾の同志の地方議員から、期間中に応援に来てくださるとの申し出をいただいたが、その時間を、三回目の選挙に臨む私の応援でなく党や塾の仲間で初出馬などの候補のために時間を充ててほしいと応援はあえて辞退しました。
選挙戦では具体的な事例として「年間一四四時間勤務で月額二八万円余の報酬を議員OBが得続けてきた」(平成19年2月の参考記事「年間144時間勤務で月額28万円余の報酬」)事実、先述の議長報酬の件など具体的に大会派が是正の意思を持たない課題を知っていただくように努めました。
「議長室の応接セット等に四二五万円! 議会費の無駄!(平成19年3月5日の参考記事「応接セットに425万円!議会費の無駄!」)」「『議員のみ無料人間ドック』を企てたがブログでの情報公開を契機に中止!」といった事例も紹介しながら、それを変える強い意志を持つ議員を選ばねば腐敗は続くことを訴えました。
こうした区民の常識とかけ離れた古い体質がいつまでも残るのは「非常識な利権を温存し、区民感覚からかけ離れていても、落選する恐れが少ない」という緊張感のない選挙が荒川区議選では行われているからで、その原因は議員定数が多すぎるからと考えます。
こうした体質を変えるために、投票所に足を運び、有効な一票を投じてほしい。ベストの候補者がいればもちろんその候補、いなければ、ベターな候補者、それもいなければ一番ましな候補へ投票を是非。
有効な形で投票用紙に名前を書いてほしいと思います。「棄権」や「白票・無効票」は全く意味をなさず、むしろ有害。棄権や白票・無効票が多ければ多いほど、組織票・利権票を持つ議員・候補が幅を利かせ、「常識の通じない議会」「劣化、腐敗の進む議会」へと進んでしまう。そのつけはすべての区民が負うことになるのです。
そうした具体例と理念を「辻説法と対話を繰り返す」中で問題提起する活動こそが、「選挙の原点」であり、一貫してその姿勢で選挙戦を貫けたことに、大きな充実感を感じています。
七日間の選挙期間中に本当に多くの出会いが有りました。駅前で演説をしていると、必ずといっていいほど、「ネット媒体を通して活動をずっと見て共感している」と声をかけてもらうことが驚くほど増え、本当に勇気づけられた。わざわざバイクを停車して降りてきてその旨を伝えに来てくださった方も。
また、地域で以前から応援をしてくださっている方々が口コミで支援を広げていただけたことが、様々な方から伝わってくる度に、愚直に筋を通しているからこそ、そこまで応援をしてくださるのだと実感しました。
こうした姿勢を変えずに貫いて参ります。
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