確かにその通りだと思います。欧米の博物館等では極力撮影自由にしていると聞いていますが、日本の博物館・美術館では過剰な「○○禁止」が多すぎるといつも感じています。
先日も江戸東京博物館(東京都の施設)に足を運んでいたのですが、改めて担当者(指定管理者=民間企業による運営管理が行われています)に電話で話を聞いてみました。
「常設展においては、ほぼ全ての展示で撮影を自由にしている。江戸の町並みを再現したジオラマや様々な展示。歴史に興味を持ってもらい、記念に写真を撮りたいというのは自然な気持ちであり、極力自由にしている。光に弱い展示ではフラッシュを使わない撮影でしたら、自由にできるようにしている。撮影推奨スポットも設置して、親しみを持ってもらえるように力を入れている。借り物の展示で権利関係を考慮して撮影禁止にしているものは、個別に撮影禁止の旨を明示している。」
との答えでした。とても利用者のことを考えた対応だと思います。
一方で荒川区のふるさと文化館(荒川区の施設)は常設展も撮影禁止。ただ、個別に申請書での申し出や児童などから、カメラで撮りたい旨の申し出が現場であれば、許可をすることも有るそうです。一律撮影禁止にしているのは、借り物の展示品が有るからとのこと。
(参考:荒川ふるさと文化館の展示内容)
▽常設展示室(506平方メートル )
通史の展示で、荒川区内で発掘された遺跡や土器、中世の板碑、近世の町や農村の暮らし、銭座の作業風景、昭和41年頃の復元家屋などが展示されています。実物・模型・タッチパネルの検索などであらかわの歩みを知ることができます。
▽郷土学習室(84平方メートル )
荒川ふるさと文化館の資料や図書館の文献資料をそろえ、職員がレファレンスをしながら郷土に関する疑問解明などの郷土学習の支援をします。
あらかわに関連したビデオをご覧になれるビデオテープも備えています。また、荒川ふるさと文化館所蔵の生活文化財のミニ展示コーナーがあります。
▽企画展示室(148平方メートル )
郷土あらかわに関連した考古・歴史・民俗資料の展示や、館蔵資料展などを行います。ほぼ2ヵ月〜3ヵ月で展示替えを行います。
▽視聴覚室(84平方メートル )、研修室(53平方メートル )
荒川ふるさと文化館、南千住図書館で行う講座、研修会、映写会、読書会等で使用します。なお、事業等に支障がないときは貸し出します。
(以上、区ホームページからの抜粋でした)
両者は利用者への対応姿勢が異なるのはとても残念なことです。荒川ふるさと文化館でも、基本的に撮影自由にし、個別に権利関係の難しい展示品のみ撮影禁止の表示をするといったやり方に変えるべきと、江戸東京博物館の事例を挙げながら見直しを荒川区の担当課長に強く求め、検討を確約していただきました。地元に密着した歴史を学べるとてもよい施設ですので、こうした点で、余計な規制を加えているのはもったいないです。
ブログのコメントをきっかけにこうした見直しを求めることができ、コメントを下さる皆様に感謝申し上げます。今後とも活発にコメントをいただけると嬉しいです。
今夜は消防団の操法大会(昨年の報告記事)に向けた最後の練習でした。明日はいよいよ本番、小坂は1番員の選手として出場します。13:30から尾久の原公園で開催されますので、お時間の有る方は消防団の活動を知っていただく意味でも是非お越し下さい。
荒川ふるさと文化館の館内(常設展)は基本的に撮影自由にすべき、という方はこちらを押してください。
こちらこそ、ありがとうございました。ブログを通じて双方向の交流ができてとても嬉しく思っています。一つ一つの課題について、結果が出せるように取り組んで行きます。今後も、率直なご意見をお寄せ下さい。