2007年05月22日

レトロ都電に乗り、都電おもいで広場を視察

 様々な打合せや地域の要望の調整を終えて、今日はレトロ都電(説明はこちら)の試乗をさせていただきました。昨日のブログ記事に書いた通り5月26日に撮影会を開き、27日から一般運行を開始するレトロ都電に一足先に区議会議員として説明を受けてきましたので、ご報告いたします。

 まずは集合場所の三ノ輪橋電停まで、普通の都電で移動。運転席を参考にパチリ。
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 三ノ輪橋電停も都交通局こちらのページに記載の通り、リニューアルが大方(トイレを除く)完成。
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 手すりもレトロ調で二重に設置。
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 バラが見頃。
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 15:34発の試運転車両が到着。
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 一両2億円(一般的な車両の2倍程度の価格)だそうで、今回の購入費用は全額「宝くじの基金」からですので、「宝くじ号」と名づけられています。2両目は平成20年度に導入予定です(都の予算で購入)。
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 出発後、運転席後方に有る液晶テレビを使って説明を受けました。前後に2つの液晶を設置してあり、都電の貸切利用=全線片道50分の利用で13,820円(詳しくはこちらをご覧下さい)をした際には、カラオケの画面にもなるそうです。カラオケ宴会ができるのですが、トイレが無いのが痛い?
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 都の職員に「カラオケの装置は持ち込むのですか?」と聞くと、既に設置してあり、貸切の際には自由に使えるそうです。これがその装置で小さな機械の中に曲のデータも内蔵しているとか。都電の貸切利用は以前から行っていますが、このレトロ車両も同じ金額で借りられるとのことで、予約がかなり先まで入っているそうです。
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 座席シートもちょっとゴージャスな柄。都電のバラをイメージしたバラの図柄をビクトリア調で描いています。
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 集合場所の三ノ輪橋電停まで乗った都電(通常時の車両)と比べて、立って乗っている時に感じる揺れが全然違います。この新型レトロ車両は、足元からの揺れが伝わってくる感じが凄く少なく、乗り心地抜群!
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 運転席の構造は形こそ異なれ、最初に掲載した写真と配置は大きく違いませんが、機能はこちら(鉄道雑誌の編集長のブログ)に書いて有る通り、最新の技術が導入され違いが有ります。
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 その一つがデッドマン装置。運転手が心疾患などで、運転不能になった際に、急ブレーキがかかって止まる装置です。下記写真の黒い板のようなものを運転手はずっと踏んでいて、意識不明などになって足を離すと2秒後に急ブレーキがかかるという訳です。
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 荒川車庫に到着、鉄道好きな方々(年齢も様々)がカメラ片手に待ち構えてました。
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 続いて、26日にオープンとなる「都電おもいで広場」(参考記事)を見学、説明を受けました。オープン前なので、旧式都電にはそれぞれブルーシートが掛けられていますが、中を見せていただきました。
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 こちらは5500形((5501号車) 昭和29年製造。アメリカの最新の技術を導入してつくられた車両で、独特の流線型の車体と低騒音・高加速の高性能を持つ。通称「PCCカー」と呼ばれた。)の内部。座席を取り外してあり、都電の歴史の展示などを年に4回程度内容を変更していくそうです。
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 先ほど試乗したレトロ都電はバリアフリーで全く段差が無いのに比べ、旧式の車両は高い段差を上っての乗車となります。技術革新を感じます。
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 こちらはもう一台の旧7500形((7504号車)昭和37年製造。都電としては珍しい2つ目のライトが特徴。引退前の数年間は主に朝ラッシュ時の通学輸送に活躍し、「学園号」の愛称で親しまれた。)の内部。座席も運転席の当時のままです。
PICT3983_1.jpg

 運転席。
PICT3984.jpg

 この都電おもいで広場は、当面は土日祝の10時〜16時に開放します。26日のイベントが終わって落ち着いたら、広場にはフランス製のテーブルと椅子を置いて飲み物を自由に飲んでくつろげるスペースにします。地域の団体(町会や様々な公益団体)が主催する行事で使う際には、5月28日以降でしたら平日も含めて無料で借りられます。使ってみたいという団体の方がおられたら、小坂までご連絡いただくか、都電荒川車庫の営業所までお問い合わせ下さい。また、物販など収益を目的とした事業でも有料で借りられるようにしますが、有料利用のルールはまだ未確定で今後、定めていくそうです。早速地域の団体の方に「こんな使い方もできますよ!」とご報告しておきました。西尾久8丁目に新たに誕生したスポット、荒川区も行政として地域のイベントに積極的に活用するように求めて参ります。
PICT3985.jpg

small_ribon.gifレトロ都電の導入が都電沿線の賑わいを増す一助になって欲しい、という方はこちらを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(2) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 小坂議員、お元気ですか。レトロ電車記事、楽しく拝読いたしました。そろそろ6月議会が間近に迫っています。区政発展のため、がんばってください。また地方議員懇談会があります。再会を楽しみにしております。

 時節柄、健康に留意してくださいね。
Posted by 伊藤純子 at 2007年05月24日 00:08
こいう広場があると、お子さんと行けますね。私は、交通の足としてよく利用していました。
二ヶ月前に、外国人の団体を連れて、乗りました。皆さん喜んでいました!
Posted by coelhinha at 2007年05月24日 13:35
こいう広場があると、お子さんと行けますね。私は、交通の足としてよく利用していました。
二ヶ月前に、外国人の団体を連れて、乗りました。皆さん喜んでいました!
Posted by coelhinha at 2007年05月24日 13:36
>>伊藤 純子 様
 ご無沙汰しております。日々、ご活躍のことと思います。31日の議員懇談会の幹事会にお邪魔します。またお会いできることを楽しみにしております。誇りを持てる日本にすべく、頑張りましょう!

>>coelhinha 様
 そうですね。賑わいとくつろぎのスポットになることを願っています。できれば平日も開けておいてくれると嬉しいのですが、都電の部品を剥ぎ取って盗む輩が出ることを警戒しているため、人を置く=平日は土日よりも来場者は少ない=限られた人件費なので、平日は人を置けない=閉鎖 となってしまっています。
Posted by 小坂 英二 at 2007年05月25日 16:19
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