表題に書いたような「荒川区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例」に対して、反対の立場で12月の本会議で反対討論を行う予定です。
地方議会の議員報酬は自治体毎に様々ですが「荒川区議会をはじめとする23区の議会は議員報酬」はおおむね横並びで、現時点でも活動を活発にするに足る額をいただいています。
地方の市議会議員が月額報酬30万円や40万円といった状況の中で、荒川区議会議員の現行の604,000円(役職の無い議員)は既に十分な金額であり、引き上げをする必要は有りません。
また、何度も指摘してきた通り、全国の地方議会の中で「ヒラの議員」に比べて異常な高額な割り増しの有る議長職、副議長職の報酬まで上げるなど論外です。
現行 荒川区議会議長報酬 920,000円
副議長報酬 787,000円
全国の地方議会の「議長報酬」と「ヒラの議員」の報酬を比べると、議長になっても10%〜20%程度の増額です。ところが、「荒川区議会をはじめとする23区の議会は議員報酬」(だいたい横並び)では上記の通り、一気に約50%も増額になるのです。全国でも23区の議会でしか、この高額割り増しは有りません。
正にお手盛りの横並び。それを23区の中で荒川区議会が率先して是正すべきところです。議長職がこんな異常な割り増しになっているから、「役得を仲間でたらい回しして旨味を分け合う」という悪習が蔓延しているのです。
地方自治法では議長職は4年間(議員の任期)一杯、務めるものと決まっています。ところが、現実は1年毎に交代しているのです。荒川区議会では議長は自民党、副議長は公明党の指定席になり、その2会派の談合でたらい回しが行われています。
法定の任期があるのに、なぜ、1年交代か?それは、一年毎に「一身上の都合で議長(副議長)職を辞職します」と辞表を出して、問い質しても説明責任を果たさず、仲間内で旨味を分け合っているからです。議長職を軽いものにし、議会への信頼を破壊する暴挙です。
今回、出されたように議長、副議長報酬を引き上げると益々、この傾向に拍車がかかる訳です。荒川区に住む日本国民からの信頼も得られる訳がありません。このような議案には到底賛成する訳にはいきません。
政党に所属しない立場だからこそ、こうした問題提起ができるのだろうと思います。議会の内外でこうした問題提起を広げ、是正をする流れに導いていきます。
本当に必要なのは二十三区内でも一万人あたりの議員数が多く、選挙でも競争が極めて少ない荒川区議会の議員定数を32人から24人に削減することであると再度、申し述べ、この議案に反対の声を挙げます。
写真は先日、品川駅コンコースを通りがかった際に見かけた郵便ポストです。本文と関係ありませんが、面白かったので載せてみました。
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