奉祝 紀元節!日本国の2678回目の誕生日の日です。
2678年前の本日、神武天皇が御即位をされ、日本国が始まりました。
先人のご労苦と知恵の積み重ねの上に、平成の御代を生きる我々がいるということを改めて認識し、感謝をする日と考えています。
写真は紀元2600年(昭和15年)の紀元節を中心にに発行された紀元2600年を祝う切手です。小坂の切手コレクションの中でもお気に入りです。
2銭(金鵄)、10銭(鮎といつべ)は紀元節の日に、4銭(高千穂)と20銭(橿原神宮)は11月10日に発行されています。
10銭の図柄となっています「鮎といつべ」について、どのような物語があるか書いてみます。
神武天皇がお神酒の器を作って天神地祇を祭り、勝利を祈願しました。
その器は「厳瓮(いつべ)」と呼ばれ、お神酒を盛るなど、祭祀に用いるものです。
「日本書紀 巻第三」によると、熊野から軍を率いて北上した神日本磐余彦尊は、ここで厳瓮を使った祈(うけい=戦勝祈願の占い)をしました。
厳瓮を川に沈める。大小の魚が酔って流れれば国を平定できる。そうでなければ事は成し遂げられない、というものです。
厳瓮を川に沈めると、厳瓮の口は下を向き、魚は皆浮き上がり口をパクパク開いた。これで尊は成功を確信したのです。
ここで出てきた魚はアユで、この故事にちなんで「鮎」と書かれるようになったんです。
「鮎」という漢字にこうした物語があるということ、知ると何だか嬉しいですね。
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