心理学的にゼロ歳児の時は子供にとって母親は「自分の心身の一部」であり、分離不可能な存在です。そうした現実を踏まえて荒川区も今まで「ゼロ歳児の時はできるだけ母子の時間を確保すべき」との認識のもと、8時間半に制限してきました。それを要望が多いからと時間を拡大するご都合主義。
働き方改革と言いながら、女性も男性と同じ長時間労働、育児の外注化を進めて賃金労働の場に駆り出す国策と自治体の姿勢。女性の男性化、家庭での女性性の欠如、ギスギスした家庭を増やし子供を産み育てる「心持ち」が減り、少子化に進む。保育園拡大量産は少子化対策ではなく少子化促進です。
「ゼロ歳児家庭でも長時間働かざるを得ない家庭もあり、保育時間拡大を」との声を受けてとのこと。公が行うべきは、家庭での子育てへの補助金支給、育児休業の確保と終了後の職場復帰確保徹底と誘導、ゼロ歳児のいる家庭の親には長時間勤務をさせない企業指導。それをせず保育時間拡大は愚策。
子育て支援といえば保育園拡大ばかりが取り沙汰。それで女性が輝くとかGDPが増えるとか・・・。低年齢児を保育園に早くから預けて働くことによる、子供本人の幸福感や心理への短期と長期の影響、そうした家庭の内部の在り方の変容による少子化への影響などを正面から議論を前提としてすべき。
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