(以下、抜粋)
「他学級にも口出し」 担任相互乗り入れ開始 群馬
理科、社会、体育などが得意な先生が、他クラスで授業をする。そんな相互乗り入れ型学級担任制が、群馬県沼田市の小学校で今年度から、高学年を対象に始まった。子どもの様子で気になったことについて、互いに「口を出しあう」のが特徴だ。
池田小の視聴覚室に5月下旬、5、6年の担任や教務主任ら6人が集まった。
「実験の器具をいじっていたから、怒ったらべそかいた。でも今日は目を輝かせ落ち着いた様子だった」。5年担任の鈴木雅之先生が6年のクラスで感じたことを話すと、6年担任の大竹訓子先生が「ふだんは聞き分けがいいんだけど、そんな時もあるんですね」と応じた。
「乗り入れ」が始まった4月から月曜日の放課後に設けられた、情報交換の時間だ。話題はいつしか別の男の子に移り、書道を受け持つ教務主任の岡田望先生が「いくら言っても、字が汚い。でも悪気はないし、心が乱れているとかではない」と発言する。
全校児童140人、各学年1クラスずつの池田小は大規模校に比べ、児童に目が行き届きやすい。「乗り入れ」後、さらに多数の先生の目が児童に注がれるようになった。
「担任でもないのに口出ししては、と思ってしまって」「みんなで一緒に話すことはあまりなかったね」。先生たちも変化を自覚し、15分ほどの情報交換が貴重な場となっている。
「学校みんなで子どもを見守ろう」という掛け声は珍しくない。しかし、ベテランが若手の先生に口出しするのには遠慮があり、逆はなおさらだ。
そこで沼田市教委では、津久井勲教育長の呼びかけで、担任以外のクラスで授業をする従来の「交換授業」を土台に、「口を出す」「情報交換」という要素をより高めるよう工夫。全部で13ある市立小学校に導入することになった。下田洋一指導主事は「互いに口出しすることも仕事の一環にしてしまう仕組みをつくることで、それが当たり前になる」と期待を示す。
児童それぞれの「カルテ」を用紙やパソコン上につくり、情報を共有している学校もあるという。
担任には見せない姿を他の先生に見せてくれる。教科で教師が代わる中学に入って学校になじめなくなる「中1ギャップ」を和らげる。そして、いじめや不登校を減らす。「乗り入れ」には様々な願いがこもる。
(抜粋終わり)
公式な説明はこちらのページをどうぞ。
とても良い取り組みだと思います。それぞれ得意分野を教師は活かせますし、児童にとっても学習が進むでしょう。また、担任がかかえこみがちなクラス内で発生した問題(いじめなど)にも複数の目で常に様子を見ながら指導をしていくことができます。
「科担任制」と「学級副担任制」を組み合わせたこの方式を荒川区でも導入できないか、議会での主張をして参ります。
荒川区においても「相互乗り入れ型学級担任制」を導入しより充実した教育を行うべき、という方はこちらを押してください。
私は教師を増やすのであれば、一律に少人数クラスにするのではなく、副担任を置くべきだと考えています。
教師と生徒の一対一の関係では見えないモノがあるという事なのでしょうね。
ご指摘の通りです。生徒にとっても教師にとっても保護者にとっても良いことが多い制度だと思いますので、是非、荒川区でも導入を!と思います。