記事によれば野村氏は容疑を否認しているとあったので、私としては野村氏のことを信じていたのですが、先月末、同氏から、同氏の主張が検察官に認められ、不起訴となり釈放された旨の連絡がありました。
本人からの話によれば、当日、確かに酒は飲んでいたが、泥酔していたような事実は全くなく、逮捕当夜の取り調べにおいて、刑事が調書を作成しているときに刑事の誤字をその場で指摘できたほどに頭は冴えていたとの由です。
野村氏の話によれば、電車内で被害者とされる女子高生に声をかけられ目を覚ましたら「あなた痴漢でしょ」と言われ、その瞬間は何が起こっているのか判らなかった。その内に他の乗客が近づき、「一緒に警察に行きましょう」と言われ、野村氏とすれば何ら身に覚えがないことだし、理性をもって警察に話せばきっと判ってくれると思い、電車内では見苦しいそぶりを見せず、警察署に向かったそうです。
しかし、警察署に着いた途端、一方的に痴漢だと決めつけられ、威圧的な態度で野村氏に臨んだ刑事もいたとの由です。野村氏は一時、高裁までの法廷闘争も覚悟したそうです。
結果的に、非常にフェアな検察官が誠実に取り調べをしてくれたお陰で不起訴となりましたが、野村氏によれば、初期段階で刑事がもう少し真剣に両者の言い分を聞いてくれていれば、このような大袈裟なことにはならなかったはずだと述べています。
とにかく、今回の事件が各紙に掲載されたことで同氏の名誉は相当なダメージを受けたことは事実です。現に、記事掲載後、同氏は大学に迷惑をかけてはならないと弁護士を通じて辞表を提出されています。今回の事件の顛末(詳細は省きますが、明らかに誤認逮捕)を聞いて、改めて国家権力が予断を持って判断を行うと簡単に個人の尊厳が損なわれる恐ろしさを強く感じました。
野村氏は酒を飲み立ったまま寝てしまい、無意識のうちに後から乗車してきた女子高生に電車の揺れのはずみに触れ(証言によると)、結果的に女子高生を不快な気持ちにさせたことは自身の落ち度と認識し、深く反省しているとは言え、詳しい状況を聞くと痴漢とは到底言えないものでした。
今後、野村氏は予断に満ちた刑事のやり方について抗議していく予定だとも語ってくいます。なお、野村氏は「警察官の圧倒的多数は公のために一生懸命働いてくれている尊敬すべき人物であると、今でも思っている」と述べておりますことも付言しておきます。
また、誤認逮捕であっても、逮捕されれば報道機関は「大学の講師が逮捕された!」と報じますが、その後、誤認逮捕であることが明らかになっても、その事実を報道することはほぼ有りません。報道機関はもっと最後まで責任を持って事実を報道する責任が有ると思います。
野村氏が不起訴となったと書きましたが、不起訴とは「検察官は,被疑者が罪を犯したとの疑いがない,あるいは十分でないと判断する場合起訴しないこと」であり、こうした判断が下された以上は、マスコミやあるいは他に広くそうした事実を知ってもらえる場を作らなければ、誤認逮捕された方が本当に気の毒です。
野村氏の件は氷山の一角で、きっと数限りないこうした報道被害があることと思いますが、マスコミ情報に触れる際には今回のようなことが起こっている可能性が有ることを前提に判断すべきとつくづく思います。
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冤罪は本当に気の毒です。
今回不起訴になってラッキーだったと思いますが辞職されたんでは割が合いませんよね。
誤認逮捕とい言うか、痴漢は被害女性の申告を信用しないと先に進まないという問題があり、難しい問題です。
夫もいいがかりをつけられてはいけないので電車内では両手で本を持って読むようにしています。
そういった場合、訴えた側へ、何らかの処罰適用は出来ないものでしょうか?
私も以前、拙ブログにて記事にしたのですが、どうやら、この手のえん罪を生業にしている女性がいるようですね。
その記事にコメントされた方の話では、その方の昔の部下の女性の中には、それを常習としていた人もいたらしく、そのお金で、ハワイに行ったなどということも言っていたそうです。
つまり、こういうのは昔からあったことのようで、その方も、「仲間内であっても、証人が一人でもいれば、どうにもならない」という今の法体系を嘆いておられました。
そういう話を聞くと、私も含めて、明日、我が身に降りかかってこないとも限らない話であり、決して、他人事ではなく、大いに憤慨しておる次第です。
詳しい話を聞いたところ、女性側に悪意は無かったようです。それにしても、悪意の有る女性にあたってしまうと防ぎようがないのが、この問題の難しいところです。誰かを陥れたければ、いとも簡単に犯罪者にできるのですから・・・。
きょう8日付けの朝日新聞の夕刊2社面に野村氏の記事が出ていましたね。
いくら冤罪や女性の勘違いだったとしても、このようなことで自分の名前が新聞に載ってしまうというのは、とても恥ずかしいことだと思います。本人やご家族の方にとっては、いたたまれないお気持ちであることは想像するに難くありません。勤務先をクビになったり、居づらくならなければよいのですが…。
それにしても相変わらず女性の言い分のみを一方的に鵜呑みにする警察の杜撰ぶりには腹が立ちます。人の一生を左右しかねないことであるだけに、もっと慎重に捜査しろ!と言いたいですね。
私にも今一つ分かりません。
名誉の回復、是非してあげて下さい。
イメージダウンは容易でも、イメージアップは早々容易ではありませんから。
「オウム」のように明白かつ凶悪な犯罪であっても、「証拠」の検証に信じられないほどの時間をかけたり、
「光市」のあれほど憎むべき内容が明らかな事件で「正義の味方を僭称する弁護士さま」たちがこぞって事実を捻じ曲げようとすることを黙認したり、
人を殺しても、「明白な殺意の証明がない」といって傷害致死に軽減したりと、
その大鉄則を厳守する一方で、
被害者と称する本人の証言(それも具体性を欠くような)だけで有罪とするというのは、一体「司法」は何を考えているのでしょう。
罪が重いほど慎重になるということなのかもしれませんが、結果としては、「凶悪犯罪者ほど無罪に、善良な市民ほど有罪に」誘導する構造はきわめておかしいと思います。
「痴漢なんて軽い犯罪なんだから冤罪であっても大したことないだろう」などと警察・司法関係者が思っているのであれば、とんでもない間違いです。
真っ当な人生を歩んでいる人間にとっては「刑の軽重」ではなく「逮捕」「報道」「前科者」となること自体が大問題なのです。
公衆の面前で「逮捕」され、ニュースで「報道」されるだけでも相当な拷問だろうと思います。
職を失う、家族の信頼を失う、そして、真っ当に生きてきた自分の人生に対する「誇り」を不当に穢されてしまうのです。
そして、ようやく無罪を勝ち取ったとしても、自分の受けた苦痛・損害の代償を求める先がない。信用・名誉を回復する手段がない。警察から幾ばくかの補償金が入ったからと言って、それが何になるのでしょう。
その結果、社会を支える善良な一市民を、司法を恨み、正義を信じられない、反社会的な存在に変えてしまうかもしれません。
社会にとっても大きな損失。そのような不正義がなぜ「正義」の名の元に行われているのでしょうか。(もし「人権保護法」制定への布石であるなら、絶対に許せない)
また、「痴漢」が「軽微な犯罪」にすぎないのであれば、なぜマスコミはあれほど大々的に報道するのでしょうか。
なぜ社会にとって脅威である殺人事件よりも「身体を触られた」程度の話を大きな扱いとするのでしょう。
警察・司法の杜撰さを批判するためならまだわかりますが、実際は「性的な下世話な関心」「女性の支持」といったソロバンをはじく「イエローペーパー」に過ぎないのでしょう。
そんなものを出すくらいなら、先日の「区役所の組織的情報横流し犯罪」こそ報道すべきなのに。
つい長文になってしまいました。
最後に、こうしたことを取り上げてくれる小坂先生のますますのご活躍を祈念しております。
本当に嘆かわしくかつ恐ろしい風潮です。さて、以下が9月8日の朝日新聞の続報(不起訴)です。
(以下、引用)
さいたま地検が、埼玉県迷惑行為防止条例違反(痴漢)の疑いで県警に逮捕された国士舘大学政経学部の非常勤講師で会社員の野村高将さん(34)を不起訴処分(嫌疑不十分)にしていたことがわかった。処分は8月31日付。
野村さんは、同月20日夜、埼京線の電車内で隣に立っていた女子高校生の体を触ったとして現行犯逮捕されたが、一貫して容疑を否認していた。野村さんは「女子高生に誤解された。警官に何度も説明したが、聞き入れられなかった」と話している。
ご本人と関係者のご努力でいくつかの新聞に続報が掲載されています。
(以下、日刊スポーツの記事)
痴漢で逮捕の男性を嫌疑不十分で不起訴
電車内で高校2年の女子生徒に痴漢をしたとして埼玉県迷惑行為防止条例違反の現行犯で逮捕された国士舘大非常勤講師の野村高将さん(34)について、さいたま地検が嫌疑不十分で不起訴処分にしていたことが6日、分かった。
埼玉県警大宮署は野村さんが8月20日夜、JR埼京線の電車内で隣に立っていた女子生徒の体を触り、生徒と乗客が取り押さえたと発表。野村さんは否認していた。
野村さんは取材に対し「電車でうとうとしていたら、生徒に『痴漢したでしょ』と言われた。 状況が分からなかった。8月31日に釈放された」と話した。
(以上、抜粋)
痴漢は裁かれるべき悪事であることは論を待ちません。しかし、有りもしないことや不確かなこと、勘違いから男性の家庭、職場、人間関係が全て破壊されるようなことは、絶対あってはなりません。
それにしても、この記事本当なんでしょうか?本当だとすれば、吐き気がします!
http://www.naispo.net/entertainment/20060504/01.php
もしよかったら、こちら↑もご覧ください。
(男性差別に断じて反対する中学生のブログ)
「この人、痴漢です!」と男性を突き出すと、
それだけで女性には鉄道会社から謝礼金が貰えるのだそうです。
後で冤罪や間違いだったとしても返金する義務はないんだとか。
こんなバカなことがあっていいんでしょうかね?
それにしてもベッキーは“フェミHK”テレビによく出てきますね。
もう私は視聴料を払いたくなくなりました。
日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」で、全裸になるのを嫌がる男児二人を、女児の見ている前で無理矢理タオルを剥ぎ取りました。それだけでは収まらず、その男児を抱え上げ、男児の性器をカメラに向けて「M字開脚」させたのです。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/gender/1162397384/ の405から、この話題があがってます。
こういった、テレビでの男性に対する人権侵害も、政治の力で無くせないのでしょうか。警視庁に告発したのですが、女が加害者、男性が被害者なら無罪放免のようです。許せません。
謝礼金の制度は最近知りました。当然、これを生業にする輩が出てくるでしょうね!そして生贄になる男性も数多くいることでしょう。
>>反フェミ 様
ひどい話が多いですね。テレビの品位の無さ、偏りの酷さには日々うんざりしてます。
あると、植草擁護者がまた調子に乗りそうですね。
>植草元教授は冤罪ではありません
何故そう断言できますか。植草さんが乗っていたエスカレーターは、警官が「目視」した位置からは手の部分は見えないらしいのですが。そして確か(植草さんだったかな?)証拠となるはずのエスカレーターの防犯カメラの映像は、当局が何故か「誤って」消してしまったらしい。
冤罪ではない? 私には冤罪どころか、警察や時の権力者が事件を捏造したとしか思えないんですが。
>警官が「目視」した位置からは手の部分は見えない
エスカレーターのサイドが高く、離れた位置からは、まず見えない。
私が冤罪ではないと断言するのは、
昨年の痴漢事件です。
逮捕者は友人ですから。
覗き事件の詳細は知りません。
>>反フェミ 様
一つの事項についても見方は様々ですが、植草氏について両側の立ち場の記事をいくつか引用させていただきますので、参考にご覧戴ければと思います。
http://bc.kasumikko.com/?eid=518699
http://blogs.dion.ne.jp/taro55/
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2007/09/1_23f9.html
昨年の記事ではありますが、気になりましたので、コメント記入をさせていただく次第です。
痴漢冤罪の事件というのは、よく聞くようになりましたが、よく聞く事件の割りには、再発防止策を打ち立てようとする動きを聞きません。
そのうち、本当に痴漢被害に遭っても、誰も信じてくれなくなる日がいつかくるのではと思っています。
そろそろ再発防止策を検討するときではないでしょうか?
本当にそうですね。警察庁が定めている「手に付着した繊維の検査」が現場で行われていなかったり、現場の杜撰さが目立ちます。そうした点を徹底するのは当然ですが、電車内に防犯カメラを設置するなどの誤認防止や「疑わしきは罰せず」という日本の司法の大原則をきちんと認識する必要があると考えます。