今日から区内の各学校で5日間、学校公開週間です。今朝、近所の赤土小学校の授業を見学してきました。各クラス児童は熱心に教師の話を聞いていました。校長先生にもお会いしたのですが、デッサンの得意な校長は、6年生を一人ずつ休み時間に時間を作って校長室に呼び、その児童のデッサンをしています。卒業式までに6年生全員のデッサンを描き、卒業記念にプレゼントする予定だとか。素敵な記念になりそうで、羨ましくさえ思いました。写真は中休みの時間に運動場で遊ぶ児童達。
さて、今度の水曜日の本会議で連日の決算特別委員会での審議を受けて、認定の採決を行います。小坂は認定に賛成の立場で以下のような討論を行う予定です。詳しい理解のために是非、参考記事もご覧下さい。
(以下、予定している小坂からの討論です)
私は、認定第一号、平成十八年度荒川区一般会計歳入歳出決算につきまして、賛成の立場で討論を行います。
各分野において着実な施策の展開を図った平成十八年度予算をおおいに評価するものであります。その上で、決算特別委員会で指摘しきれなかったことを何点か申し述べます。
初めに、産業の分野では、伝統工芸技術者やマイスターが弟子を受け入れた際に弟子の収入を確保すべく補助を実施すべきと申し上げます。(参考記事)後継者不足の背景には、弟子が一人前になるためには五年から十年かかるため志望者が少ないことや、小規模事業者が修業中の弟子に給与を支払う金銭面の余裕がないことなどがあるため、鳥取県では後継者育成に取り組む事業者負担を減らすため、給料の一部を負担する事業を実施中だそうです。期間は最長二年で研修生一人につき五万円を助成。県内に転居した県外在住者には同伴家族の人数によって上乗せがあり、そのほか家賃助成もあるそうです。荒川区の財産である多様な伝統技術やマイスターの技術はここまで踏み込んだ対応をしないと、途絶えてしまうのではないかと危惧しており、実施を求めたいと思います。
健康・福祉の分野では、介護保険の運用を現場で求められているサービスにもっと適用していただきたいと申し上げます(参考記事)。先進技術を利用した階段移動用リフトに介護保険を適用すればヘルパーの手を借りずとも、力の無い高齢な家族の介護で階段を上り下りして外出ができ、費用負担も減らせる上重篤化も防げる。また、近所の銭湯にヘルパーの手を借りて入浴する際にも介護保険を適用できるようにする。いずれも実施している自治体は有り、多くの利用者が介護保険でそうしたサービスが利用できることを喜んでいると聞いています。一例を挙げましたが、利用者のニーズや技術革新に対応した介護保険の適用の範囲変更をお願い致します。
子育ての分野では、多くの会派より要望の有った不妊治療への助成、妊婦検診の無料化に加えて、母親のみに限られている児童扶養手当を区の独自制度で男性にも同額の支給を適用すべきと申し上げます(参考記事)。野田市や習志野市では既に実施しておりますが、国が制度を母親のみに限定している為、男性であるという理由だけで、補助を受けられない病気の父親がいる父子家庭が区内にも現存したのですが、極めて不合理なことであり、区としての独自措置が必要だと考えます。
教育の分野では全ての学力の基礎となる国語のさらなる充実を求めます。その際に参考になるのは世田谷区が、内閣府に構造改革特区(世田谷「日本語」教育特区)を申請し、平成十六年に認定を受けたことにより実施する世田谷区独自の教科「日本語」です(参考記事)。その教科書は小学校低学年から漢籍にもなじむように漢詩が含まれていたり、日本の古典作家の文章が引用されています。日本語を学ぶなかで、人としての道徳教育が各所にちりばめてあり、これを勉強することを通じて自然に子供たちは、「人の道」としての道徳に接することができると聞いています。鉄は熱いうちに打てとの言葉通り、こうした取り組みを荒川区でも取り入れ国語の力を伸ばす努力をさらに求めたいと思います。
環境の分野では、生ゴミ処理機への補助制度復活や食用油回収リサイクルルート確立とコミバスへの活用を再度求めます。サーマルリサイクルについては、実施しなければならない理由を地域へ丁寧に説明しながら、国に対して拡大生産者責任の徹底を求めるよう要望いたします。また、ペットボトルはリサイクルをしても非常に環境負荷の高い素材であり、サンフランシスコ市のように、市や市の職員がペットボトルを使用することを禁止した(参考記事)の同様の使用抑制が必要だと考えていますので、区としてもそうした面の検討も要望いたします(動画も有ります)。
最後に、あらゆる分野で「正直者が馬鹿を見ない」という言葉を体言する区政になるように、断固とした姿勢を取っていただくことを重ねて要望致します。本当に救済が必要な方には福祉を供するのは当然ですが、偽装した弱者や悪質な不払い等には、今までよりも踏み込んだ厳しい対応をお願いします。
区長初め理事者におかれましては、平成二十年度の予算編成に当たりましては、尚志会が、この決算特別委員会及び各委員会において指摘いたしました事項について十分ご留意の上、より一層の特化・重点化を図り、効率的で効果的な施策を盛り込んだ予算編成に取り組まれますよう要望いたしまして、本決算についての賛成の討論といたします。
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