さて、今日は日本語の重要な要素の漢字について思うことを。「交ぜ書き」で言葉を破壊し、日本語の希薄化、国民の愚民化を進めることを止めなければなりません。
「交ぜ書き」とは、特にテレビの字幕で頻繁に見かけますが、新聞や書籍でも広く行われている「漢字とひらがなの混合表記」です。実例はこちらで豊富に紹介されていますのでご覧下さい。
漢字で構成されている単語をひらがなと漢字の混合にすることで、かえって意味が分かりにくくなっていると感じます。漢字がもともと持っている意味があるのに、ひらがなにしてしまうような愚策を長年続けると、本来の言葉の意味を理解せずに空疎な「混ぜ書き」言葉だけが世間で当たり前になってしまい、本来の言葉が廃れてしまいます。(こちらのページを参照下さい)。
こちらの「石井式の国語学習」はとても理に適っていると思います。
それにしても、「障がい者」(参考記事)「子ども」(参考記事)に加え、最近見掛けることの多い「ほじょ犬」・・・。何なのだろうこの違和感の塊のようなこの言葉は?
「補助犬」と書けば、盲導犬、聴導犬、介助犬などの人の補助をする犬なのだと分かりますが、「ほじょ犬」という言葉では何だか考えてしまいます。そうした呼び方を厚生労働省が公称としてPRしているのですから、あきれてしまいます。
荒川区においても、教育や行政の現場での現状を踏まえて、区としてできる範囲で改善を求めていこうと考えています。
混ぜ書きは日本語の破壊であり、行政はそうした愚民化に同調すべきではない!、という方はこちらを押してください。
なぜ子供という簡易な字がわざわざ子どもと表記されていることがこの記事であるのか分かりました。
お隣韓国では漢字圏であるにもかかわらずハングルのみによる表記を推進?しているため、文語的コミュニケーションがかなり非効率になっていると聞きます。確かに音だけで意味を判断するのはものすごく難しいですよね。目で見た文字を音に変換して数ある同音異義語をアタマで変換して意味を探りながら、間に挟まれる漢字を音読みか訓読みか判断して文章を読む。。。夏目漱石も真っ青です。
素人がちょっと考えただけで一利もないと分かることなのに一体何を考えているのか。英語やパソコンに注ぎ込む時間があるなら漢文でも学ばせて欲しい!と切に思います。
確かに言葉は時代と共に変わることは避けられませんが、今まで引き継いできた言語文化を守る努力は決して忘れてはならないと思います。
>>tnt 様
同感です。ここ(http://kosakaeiji.seesaa.net/article/60954463.html)でも述べましたが、世田谷区の「日本語」の授業(参考記事:http://geocities.yahoo.co.jp/gl/lealea39jp/view/20070716/1184526970)のような取り組みを荒川区も始めるべきです。