2008年01月20日

高齢者徘徊、行方不明障害者をネットワークで見守ろう!

 お世話になっている地域の方が多く参加する初詣会に参加。バスで寒川神社へ参拝。
 PICT5456.jpg
 
 迎春干支ねぶた
PICT5455.jpg

 さて、その初詣会のバスが寄ったみやげ物屋に、行方不明者の情報提供を呼びかけるビラが。そこからの引用です。
yukuehumei.jpg
この人を探しています

武 恒夫(35歳) 平成19年12月1日13時
  (神奈川県真鶴町岩字二細山の家からいなくなりました)

身長:165.5センチ  体重:76kg
連絡先:小田原警察署 0465−32−0110
特徴:知的障害のため言葉を話せません。
   歩き方に特徴有り(跳ねるように歩く)
   つね、つねちゃんと呼ぶと返事をすることがあります。
服装:ズボン=エンジ(赤)のジャージ
   ポロシャツ=黄色
   ユニクロフリース=グレー 
(以上、引用終わり)

 先日、横浜で行方不明になった知的障害のある12歳の少年、岩田和輝君が千葉県内で無事保護されたという報道が有りました。上記の武さんも電車等に乗り遠方まで移動しているかもしれませんので、読者の方の頭の片隅にこの写真を刻んでいただき、何か手がかりになりそうなことが有れば、是非、小田原警察署へご連絡をいただければ幸いです。

 こうした障害者の行方不明、また高齢者の徘徊による行方不明、死亡は多数発生しています。また、その対応としては地域の見守りネットワークが大変重要です。以下、2年以上前の記事ですが、こちらの記事よりの引用です。
(以下、引用)
徘徊高齢者、死亡・不明が年間900人 警察庁調査
 屋外を徘徊(はいかい)中、死亡、行方不明となった高齢者が、全国で昨年1年間に約900人に上ったことが、警察庁の初の調査で明らかになった。

 多くが認知症(痴呆(ちほう))高齢者で、発見、保護に時間がかかることが原因と見られ、関係者は、警察署や自治体、町内会などの連携強化の必要性を指摘している。

 同庁によると、昨年1月から12月末までの1年間に、全国の警察署に寄せられた徘徊高齢者に関する捜索願や110番通報は、2万3668件。このうち、死亡が確認されたのは548人、行方不明のままは357人に上った。一方、無事に発見されたのは1万7842人、本人が自分で帰宅したのは4921人だった。死亡原因は、側溝に落ちたり、冬場は凍死したりするケースが多いと見られる。


 各地の警察や自治体は、消防署や福祉施設、タクシー会社などと連携して、早期発見のためのネットワークづくりを進めている。厚生労働省によると、こうしたネットワークがあるのは、全国で約560市町村。数が少ないうえに、有効に機能しているのはごく一部だ。このため、同省では、捜索の模擬訓練の実施や、ネットワークの先進事例を学ぶ講習会の開催などを検討。また、地域で認知症高齢者を支えるネットワークづくりのため、来年度の概算要求に1億5000万円を盛り込んでいる。

 同省の推計によると、認知症高齢者は、全国に約170万人。2030年には350万人に達し、65歳以上人口の1割を占める見通しだ。

 今回の調査について、立教大学の高橋紘士教授(福祉政策、地域ケア論)は、「届け出、死亡や不明とも、想像以上に数が多く、ゆゆしき事態。街で様子がおかしい高齢者を見かけたら、一声かけ、警察などにつなぐような地域の見守りが必要。認知症への理解を深めることも重要だ」と指摘している。

地域ネットワーク不明者捜索に活用
 SOSネットワークの中には、取り組みがうまくいっているところもある。

 北海道釧路市にある「SOSネットワーク」は、11年前に発足した。認知症の高齢者がごみ出しに行って行方不明になり、4日後に遺体で発見されたのがきっかけ。現在では、警察のほか、ハイヤー協会やガソリンスタンドなど、150を超える企業・機関が協力している。

 同市では、3年前、自宅からいなくなった70歳代の認知症女性が無事、保護された。夫が、同ネットワークに連絡。情報は地元のコミュニティーFM「FMくしろ」ですぐに放送された。

 その情報を、車のラジオで聞いていた公務員男性が、女性の自宅から約30キロ・メートル離れた場所で女性を発見した。

(2005年9月22日 読売新聞)
(以上、引用終わり)

 SOSネットワークについては、こんな記事も。

 荒川区においても関係団体や企業、地域で包括的な対応がとれる体制を構築できないか提案してみたいと考えています。行方不明者が出たら、携帯メール登録者に情報を一斉送信するとか。荒川区立の学校に通っている保護者の多くは防犯メールのシステムに加入していますので、そうしたものをもっと活用していくべきと考えています。

small_ribon.gif障害者を見守るネットワークを構築すべき、という方はこちらを押してください。
ninkiblogbanner.gif
posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日はありがとうございました。また機会がありましたらお誘いいただけたらと思います。

少し違う話ですが、以前の職場のお客様でNPOの介護施設をされているところがあり、「これからは免許を持った認知症のおじいさんが自動車で徘徊する」ということが確実に起こる、と力説されていた方がいました。昔から自動車に馴染んでいた方は人が歩くように車に乗って徘徊するのだ、とのこと。都会ではあまりないのかもしれませんが、地方ほど充分にあり得そうで恐ろしいです。免許を取り消しても無意味でしょうし。。。
Posted by tnt at 2008年01月24日 10:07
>>tnt 様
 こちらこそ、ありがとうございました。色んな話ができて有意義でした(^^)。また、是非!

 ご指摘の認知症ドライバー、対策のマニュアル化、それを家族に周知するという努力が必要になってくることと思います。個人的には、マイカーであれば家族が鍵を絶対に渡さない、レンタカー会社においては、貸し出す際に窓口で注意深く様子を把握する努力(限界が有りますが・・・)をしてもらうといったところでしょうか・・・。
Posted by 小坂 英二 at 2008年01月24日 12:37
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック