2008年03月06日

自転車、コミバス、あらかわ遊園

 6日目となる今日の予算特別委員会において、小坂から以下の3点について質問をしました。リンクした関連記事を参照しながらお読みいただけると幸いです。

★自転車安全整備に出前自転車チェック隊の創設を!
小坂:自転車事故のうち自転車の安全整備不良が原因で起こったものの割合が全国的あるいは都、区レベルでの数字が有れば示していただきたい。今まで、安全推進の為に自転車の整備促進の為の区としての取組みはどのようなことをしてきたか?

管理計画課長:自転車の整備不良による事故の件数、割合について具体的な統計は無い。区としては荒川区自転車商組合が町会、幼稚園、学校において、調整をしながら活動を続けてきた。荒川区の自転車商組合の会長は都の組合の理事長でもあり、現状においては点検整備活動、安全な自転車の選び方講習会、などを実施しているが今後も、自転車省組合の方と連携を進めていく。

小坂: 今までの発想から一歩前に出て、新たな制度を作ってはどうか?車には車検という制度は有るが、自転車は個人の意識に任されているのが現状だが、整備不良自転車が街に溢れている。一義的には個人の責任のもとで整備すべきだが、残念ながら時間を取って自転車屋さんに足を運び整備をしようとする人が少ない為、ブレーキの利かない自転車などが減らない。
 そこで提案ですが、区民が整備不良の自転車によって事故に遭うことを防ぐという安全安心の為に、区が費用を負担して自転車組合に協力をしてもらい「出前自転車チェック隊」の制度を作ってはどうかと思います。例えば、区役所や保育園、幼稚園、駅前駐輪場などに停めてある区民の自転車に対して、指定のジャンパーを着用した自転車組合の方に「ブレーキは甘くないか」「タイヤの磨り減りやひび割れはないか」「空気は減りすぎていないか」といった点を効果的な時間帯、頻度で巡回して、問題の有る自転車には、「区から委託を受け、自転車をチェックしました。この点について整備が必要なので、裏面の自転車店のリストの中で近いところに行って整備をしないと危ないですよ」との紙を貼りつけて、整備を促す、という制度です。
 日頃は自転車の整備や安全に意識が低くても、こうしたことをきっかけに整備や安全対策をしてもらい、また意識を持ってもらうことができると考えますが認識は?
 自転車整備は本来、自己責任とのことになりますが、事故が増加している昨今、ここまで踏みこんだ事業が必要だと考えますので、是非、早期の実現をお願いしたい。

管理計画課長:指摘の点は大切なことと感じている。整備不良のまま走行する自転車は違法である。自転車事故が極めて多く、誰もが加害者や被害者になる可能性が有る。具体的な指摘をされたが、その重要性を踏まえ、自転車商組合とも調整を行ない実現に向けて努力してきたい。

小坂:
併せて聞くが区役所本庁舎の共用自転車(小坂注:区職員が利用する備え付けの自転車)の安全整備の現状は?
 一昨日、地下に停めてある共用自転車のブレーキを全てチェックしてみた。「ブレーキが甘い」と感じる自転車が多数有りました。以前も問題提起しましたが、定期的な整備、チェックが必要なのではないかと思う。「隗より始めよ」という言葉の通り、まず、区がきちんと取組むべきではないか?現行のやり方では、故障した共用自転車を使わなければ良いだけになり、整備がされない恐れも有る。万が一、区の共用自転車のブレーキ整備が不十分で事故などおこそうものなら、全く示しが付かない。こうした面での安全対策も定期的に徹底すべき。
管理計画課長:区役所の共用自転車については定期的な整備はしていない。職員が日々の利用する中で自転車に故障など不都合が有れば、その都度直している。指摘のように公務の最中に共用自転車で事故を起こしてはならない。指摘を踏まえて、改善していきたい。

小坂:子供を乗せている自転車の安全性について。6歳未満の子供を同乗させた際の安全確保にはマナー・ルールの遵守が前提ですが、幼児へのヘルメットの着用が欠かせないと考えるが、区として推進策は?安全基準を満たした幼児用ヘルメットを文京区内で購入した際に2千円の補助が行われている。荒川区においても、こうした補助は必要と思いますし、その条件として安全運転の知識を得る講習を受けたり、安全運転宣誓書を読み上げてサインをしてもらうなどの場を設けるといったことも必要と考えます。子供の安全・安心にヘルメット着用促進策を具体化すべきとい考えるが認識は?

管理計画課長:子供のヘルメット着用について、小坂委員から昨年の決算特別委員会でも小坂委員から質問(参考ブログ記事平成19年10月5日)をいただいた。法改正で努力義務になったことやいくつかの自治体で補助や斡旋を行っていることは知っている。指摘を以前から受けており、推進の必要性を感じており具体的な調査をして検討していきたい。

(他の委員の関連質問の後、)

副区長:こうした自転車の問題は実態に即した対策をしていかなければ解決できない問題であると考える。整備の問題、安全意識の啓蒙についても見直していきたい
。すぐに劇的に変わる問題ではないが、あきらめずに進めていきたい。

★コミバスさくらの乗換え無料化について
小坂:コミバスさくらの新たな汐入ルート(平成20年度開設予定)と既存の町屋ルートの乗換の利便性を図ることが公共交通利用促進に繋がると考えるが、具体策は考えているか?
 乗換制度について、その費用は誰が負担することを想定しているのか?
 事業者に先日聞いてみると、運賃150円とすると乗換の際に50円や100円割り引くことは可能だとのこと。差額は利用者負担となるが、環境に優しい公共交通機関の促進をすべきという観点から区からの補助をして、多くのコミバスで導入されている乗換無料制度を創設すべきではないか?

交通担当課長:来年度導入予定の汐入地域を走る新たなコミバス路線と既存路線について利便性向上策の1つとしてそうしたことも視野に入れて検討していく。事業者の負担を考えて検討する必要が有る。

都市整備部長:乗り継ぎを1回の運賃のみでできるようにするのは良いことだが、負担をどこまで区がするのか考えていく。事業者とも相談しながら方向を決定したい。


小坂:
先日の本会議でも現状の自主運行だけでなく上限や使途を限定した運行費用への公費補助についても理解を示す答弁が有ったが事業者の努力と区の補助で結節点において無料乗換をできるようにすべきと考えます。それが、環境に優しい公共交通機関を区が重視して推進するという地方政府としての姿勢を示すことになるので、是非、そうした取組みをお願いしたい。

★荒川遊園の安全対策徹底について
小坂:荒川遊園の管理運営について、大型遊具の年齢制限があるが、安全対策徹底には、身長というごまかしの効かない客観的な基準を併用するよう見直してはどうか?。(参考ブログ記事:平成20年3月4日
 最後に、以上の3点について、区長の所見を伺って質問を終わる。
公園緑地課長:現在、年齢制限のみで行っているが、指摘を踏まえ検討していきたいたい。

区長:先ほど来の3点の質問での指摘は大変重要である。整備不良自転車で自分も昔怪我をしたことが有るが、区としても適切な対応をするように取り組む。コミバスへの補助と遊園の年齢制限については、指摘を受けとめさせてもらった。即答はここではしないが、時間をいただき検討していきたい。
(以上が質疑のご報告です)

 予算特別員会は10日まで続きますが、これで、2月25日から連日開かれていた予算特別委員会での小坂の自由質疑の持ち時間50分間(答弁含む)を全て使いました。時間が限られている為、慌ただしい質問でしたが、今後も別の機会にこうした点について議論をしてまいります。小坂の出番としては10日に締め括り総括質疑(持ち時間2分間・・・)が有りますので、またご報告します。

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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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