もう一つは「グリーンパール那須」。こちらは昭和37年に区が開設したもので、昭和58年に改築。平成13年度までは区が管理・運営していたのですが、平成14年度から「日本ビューホテル事業」という民間企業に施設を無償貸与し、管理・運営を任せています。さらに区内在住・在勤で無くとも誰でも宿泊できるように開放し、多くの旅行会社の宿泊プランにも載せられています。ただ、区内在住・在勤者へは区から一人あたり基本的に3000円の補助金が支出されますので、一般利用よりも安く泊まれるようになっています。運営にあたって利益が出たら「日本ビューホテル事業」と区で利益を半分ずつ折半することになっています。こうした民間企業へ施設を無償貸与し管理・運営を任せることで、平成13年度までは区が毎年1億円以上運営費の負担をしていた状態が、平成16年度には運営費負担が3434万円に減少。こちらの記事の4番目の記事にここ数年の利用者推移や収支等をご報告しておりますので、宜しければご覧下さい。平成14年度からどの事業者に無償貸与するかの決定に不透明な部分があったことは問題でしたが、「民間企業の力を活用する」ことは間違っていないと思います。
今日は午後から、福祉・地域振興委員会で「グリーンパール那須」を視察してきました。参加者は議員6名、(委員8人の内2人欠席)、担当課長1名、議会事務局から1名。小坂は実は初めてです。「グリーンパール那須」を見るのも那須高原を訪問すること自体も。
東北新幹線で那須塩原駅に到着、バスで約50分で到着。「グリーンパール那須」の施設を見てまわり説明を受け、区の担当課長、現地の支配人、議員の間で質疑・議論を行いました。各議員から様々な意見が出されましたが、小坂からの話のうちいくつかを書いておきます。
小坂:インターネット抽選・予約を利用した方はその後の事前手続き無く、直接現地の「グリーンパール那須」で宿泊手続きができるのに、葉書での申込みでは、一度区役所か区民事務所で手続きをしなければならないのは理解しがたい。葉書での申込みも現地で手続きをできるようにすべきではないか?
課長:そうした指摘は確かにもっともであり、葉書での申込についても現地で手続きできるように検討していきたい。
小坂:以前の委員会でも指摘したが、区のホームページ(入口は右上の施設予約システムから宿泊施設一覧)に掲載されている「グリーンパール那須」の情報は極めて限られている。ネット利用者が情報を得て「こうしたところなら行って見たい!」と思うような十分な情報を掲載すべきではないか?区のホームページ全体の容量の問題で掲載できないのなら、以前にも言った様にリンクを貼るべき。「グリーンパール那須」のホームページがきちんと有るのだから、リンクを貼るのは簡単なはず・・・。
私のような自動車を持たない者がこうした那須の宿泊施設の情報を見るときに「鉄道駅からのアクセスは?」「周辺観光地とのアクセス方法は?」といったことをまず、知りたいと思う。最初の段階でそうした内容の情報が適切に伝わらないと「もっと、交通至便な所を選ぼう」と思い、「グリーンパール那須」は選択肢から外されてしまうのではないか。しかし、那須塩原駅からの無料バス+バス停からは「グリーンパール那須」へ送迎が有ることや多くの観光地を結ぶ循環バスが30分間隔で運行していること、区役所から直行バスが往復7000円で利用できること、周辺の観光情報など、こうした情報をリンク経由でも最初からホームページ利用者に提示すればそれも違ってくるのではないか。区は積極的なPRをする姿勢が欠けていると言わざるを得ない。
課長:以前から指摘を受けているが、改善できるところは改善する。利用しようと思う方が適切な情報を得られるようにしていきたい。
小坂:部屋の予約は2部屋までとなっているが、団体で利用したい方の要望にも応えることはできないのか?
課長:15名以上の団体で平日利用は利用日の6ケ月前から予約できる。
小坂:そうした情報もホームページに出ていないので、十分な情報を掲載するようお願いしたい。
この施設でこの料金ですので、是非、ご利用下さい。区から一人あたり3000円の補助が出ているのですが、平日利用では70才以上の方はさらに1000円安くなり、80歳以上(この情報もホームページ・紙の媒体共に掲載無し)だとさらに1000円安くなります。また、祝成人割引もあり成人式に出席した日から約1年間の間に1泊、料金表よりもさらに1000円安くなります(この情報もホームページに掲載無し。紙の媒体には案内有り)。平成16年度の部屋稼働率は平均70%。月別に見ると8月が95%と最高で低い月は4月の50.6%、1月の56.5%・・・と続きます。平日に休みが取れる方、特にお薦めです。一度ご利用なさってはいかがでしょうか?
小坂としては、こうした保養所は適正な価格で売却できる環境が整えば売却していくべきだと考えています。開設された昭和37年当時とは異なり、低価格で多様なサービスを提供する民間の宿泊施設が現在は充実していますので、現在民間への無償貸与とは言え区が保有している必要は無いと思います。ただ、安値で売却する必要も無いと思いますので当面は、利用率を上げ、収益を上げられるように区としても努力していく必要があると考えています。
新しい露天風呂をはじめ施設の写真や説明は「グリーンパール那須」のホームページでご覧になれますが、当日撮影した写真も掲載しておきます。

当初9月初旬に視察予定でしたが、この時期は衆院選真っ最中となり「諸般の事情」で今日に延期されました。偶然、紅葉の時期でした。

太陽光の差込むロビー

「日本ビューホテル事業」との契約では日常の小規模修繕の費用は事業者負担ですが、大規模改修は区の費用負担となっています・・・。平成14年に無償貸与されてから、区の費用負担で露天風呂が開設されたのに続いて、今年の6月23日〜8月21日の工事でカラオケルームが設置されました。8月26日から利用されています。

9:00〜23:00に利用可。1室1時間2000円。A室は定員9名で7.5平方メートル。B室は定員7名で6.5平方メートル。2室分の工事費・応接セット購入の516万円余は区の費用負担。カラオケ機器リース代と情報料の年間68万円余は事業者負担。

最新のカラオケ機器は小さいですね。

マッサージコーナーも有ります。


マージャン室も有ります。

2階には「お客様作品ギャラリー」が。趣味からプロまで様々な方の作品(写真、俳句、刺繍など)が展示されています。我こそはと思う方は自信作をお持ち下さいとのことです。

荒川区が誇る江戸紙切りの桃川忠さんの作品も。

テニスコート、ゲートボール場はほとんど使われていません。

以下の5枚の写真は近隣に有る足立区の保養所「森の家」。創設当初から足立区が「日本ビューホテル事業」に管理・運営を委託しており、参考までに見学させていただきました。こちらの施設の利用は足立区在住・在勤の方に限っており一般の方への開放はしていないようです。





長くなりましたので今日はこの辺で。明日の記事も引き続き報告させていただきます。
★こうした保養所は民間企業の感覚を持って運営すべき、とお考えの方はこちらを押して下さい。




