2005年11月14日

大東亜戦争時の日章旗の寄せ書きをご遺族のもとへお返しできることになりました!

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 9月28日の「大東亜戦争の遺品を遺族のもとへ!」の記事(是非、お読み下さい)の中に「小坂もある縁からある方がお持ちの遺品の遺族探しをそうして進めている件がありますが、結果が出ましたらまたサイト上でご報告したいと考えています。」と書いていました。

 今日、厚生労働省から連絡が有り、一定の方向性が出ましたのでご報告致します。

 まず、始まりは今年の8月18日に受け取ったメールでした。米国在住の日本人の方(Jさん)から「アメリカ人の友人より「沖縄で戦死されたと思われる日本人が所有していた寄せ書き入りの日章旗をご遺族に返却したい」という相談を受けた。拡大写真を2枚添付ファイル(※上記はうち1枚の縮小写真)として送るので、ご協力をお願いしたい」旨のメールが小坂のもとに届きました。寄せ書き署名の中に「在郷軍人会 日暮里西分会長」や「日暮里西分会 第五班長」の文字が有るため、荒川区の議員ということでネットで小坂の存在を知り、ご連絡下さったようです。

 こうしてメールをいただいたのも必然の縁と思い、なんとしても遺品を遺族のもとに届けられるように、微力ながらお役に立てればと、区の郷土資料館、図書館、区役所、靖国神社、荒川区遺族会、従軍経験の有る地域の方からの資料収集、聞き取り等をし、寄せ書きを贈られた方は戦場で亡くなられた英霊であること、ご遺族は戦後しばらくは区内にいらしたものの区外に転出されていることが分かりました。「その後のご遺族の所在」と「遺品を受け取る意志の確認」「現住所を照会依頼人=小坂に公開して良いか」等を確認するために厚生労働省に調査を文書で依頼し、厚生労働省から都道府県経由で照会作業をしていただいておりました。

 この日章旗は、Jさんの友人であるアメリカ人のAさんの祖父が所有していたもので、しばらく前に亡くなったAさんの祖父の自宅を片付けていたAさんのお母さんが見つけたそうです。お祖父さんがそれを所持するに至った経緯については不明、お祖父さんは比較的無口な人だったようで、唯一分かっているのは彼が沖縄に駐留していたことがあるということだけのようです。

 ご遺族の所在が明らかになり遺品の直接の受取を希望されているならAさん家族とJさんは来日されるご意向ですが、小坂も共にご遺族のもとへ伺い、遺族と面会して返還を行えればとJさんと話していました。

 厚生労働省からの返答には時間がかかりましたが、今日、電話で「遺族の所在(東北地方)が明らかになったこと」「遺品の返還を希望していること」「照会依頼者への住所等連絡先の通知も認めていること」をとり急ぎご連絡いただきました。詳細は文書にて数日中に連絡が来る予定ですが、Jさんに早速連絡させていただきました。早速返事をいただき、日程を調整して来日される旨を伝えて下さると同時にこの話をブログに書くことの了承もいただきました。Jさんの言葉「一人でも多くの日本人およびアメリカ人にこの国境・世代を超えた厚意と人情が存在することを知って頂きたく思います。」には全く同感で、実に多くの方のご助言や働きかけをいただきこうして返還できる運びとなったことに心から感謝し嬉しく思うと同時に、多くの方にこうしたことを知っていただければと思い、書かせていただいた次第です。こうした結果に結びついたのもAさんのご家族が「遺品をご遺族に届けたい」と強く願い、Jさんがその願いに応えて日本に向けて動かれたからこそです。実際に返還した際にはまたご報告させていただくつもりですが、まずは「遺品を返還できることになった!」嬉しい報告として。

★戦後60年を経て米国から日本の遺族のもとに遺品が届けられることが日米親善に寄与できると良い、と思われる方はこちらを押して下さい。
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posted by 小坂英二 at 23:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 大東亜戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
寄せ書きのある日章旗返還実現までのご苦労は、大変だったと思います。大東亜戦争は、当時、経験されたどの方にとっても、言葉に尽くせない出来事だったに違いありません。当時の出来事の断片と申し上げては、語弊があるかも知れませんが、寄せ書きがご遺族の元に戻ることは、慰霊と日米の和解につながることだと存じます。
Posted by 屋根の上のミケ at 2005年11月15日 00:05
李登輝・台湾前総統が『九評共産党』を署名推薦
http://www.epochtimes.jp/jp/2005/11/html/d63066.html
 【大紀元日本11月8日】台湾前総統李登輝が2日、日本博大出版に手紙を送り、博大出版社が出版した大紀元時報社説「九評共産党 (共産党についての九つの評論)」について、中国共産党(中共)からの脱退運動の引き金となった同書の影響力、真の平和の源と評価、「九評共産党」を世に広める博大出版社の努力、さらに中国共産党から脱退する民衆の道徳の高さと勇気を賞賛した。

 李登輝前総統は手紙の中、「九評共産党」が引き金となった、中国国内外での中国共産党脱党運動を「世界の民衆―人独りの道徳的覚醒」とし、「中共を速やかに解体する真の平和のみなもと」と評価した。また、「九評共産党」が世に広く読まれるのは、「時代の必然」と称え、「平安のみなもとを希求する人々に」この本を推薦した。

 大紀元社説「九評共産党」が去年11月に出版されて以来、すでに21カ語に翻訳され、世界で注目を集めた。韓国でベストセラーの記録の以外、米国で 2005年度全国報道賞を受賞した。さらに、この本によって、500万人の中国人がすでにインターネットで脱党宣言を発表しており、「中国共産党を崩壊させる本」と呼ばれている。

 日本語版は、博大出版社日本支社「博大株式会社」(http://www.hakudai.jp )により今年5月に出版され、好評により完売され、現在第2版発行中。
Posted by 九評 at 2005年11月15日 23:14
すごい!いまだにこういうものが異国の地からひょっこり出てくるんですね。。。今年の夏に塩釜のばーちゃんに戦争の話を聞いたら、似たようなニュースに出てた方が実は知り合いだったとか、軍票の束が家のどこかにあるはずとか、台湾のバナナはうまかったとじーちゃんがしきりに言ってたとかいろんな話を聞きました。
戦争の話は聞いててなかなかにつらいものがありますが、こういうきっかけでいろんな生の話が聞けるのは勉強になってよいことではないでしょうか。
Posted by tnt at 2005年11月16日 00:36
米兵が戦争中に斃した日本軍人の所有物を私物化したとかいう話も聞きますが、こういった歴史を乗り越える人情の返還・世代的な共同慰霊が推進されたら本当に日米友好の一助になると思います。

小坂先生お疲れ様であります。
Posted by kome at 2005年11月17日 08:47
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