昨日から金曜日まで桜草の展示が区役所入口で開催されています。荒川区と桜草との関係や過去の様子については一昨年のブログ記事をどうぞ。
2月20日の本会議や3月19日の所属委員会でもこちらのように質疑し、是非、区議会で研究をすべきとの小坂を含む複数の委員の主張を委員長が取り入れていただく形で、今朝、委員会主催で新型インフルエンザ対策の勉強会が開かれました。(こちらの2月8日のブログ記事も併せてお読み下さい!)
新型インフルエンザについてはこちらも!
西川区長から冒頭「新型インフルエンザ対策については、地方議会が国を動かした事例とも言える。予算特別委員会を始めとして荒川区議会では新型インフルエンザについて熱心な議論を続けてきたが、そうした動きを受けて4月17日には、23区区長会として、額賀財務大臣や厚生労働事務次官に面会してきた。有精卵を使ったものだけでなく、人から精製したワクチンも許可したいと厚生労働事務次官はあらゆる方策を考えている旨、聞いた。 また、国会においては他の問題に先駆けて新型インフルエンザ対策の特別立法を早急に行う動きが出てきている。行政と地方議会の努力が国を動かしたと認識している。」との挨拶が有りました。
講師は稲垣智一氏(前 東京都福祉保健局 感染症対策課長)。厚生省に出向して伝染病の対策立案にも携わった専門家です。
新型インフルエンザ対策については、先ほど引用した通り、小坂からは本会議での代表質問でも質問をさせていただいた、極めて危機感を持つべき事項で早急な対策が不可欠と考えているものです。完全な封じ込めは困難であり、いかに被害を少なくするか(減災)が課題となります。
新型インフルエンザについては、稲垣氏の話では、国立感染症センターの中でも毒性については意見が分かれているそうです。ウィルス第三部の田代氏の意見は「毒性が強いものこそが流行するだろう。」というもので、感染症情報センターの方は「感染症が弱くなった時こそ、大感染の前兆であり、大流行の際は毒性は弱まる」との意見。
防護服の国内生産体制が無いこと、サーズが発生した際に日本国内でマスクが買占め(主に海外においても活動する企業による)られ入手ができなくなったことなど、様々な話を聞くことができました。小坂からは以下の質問をさせていただきました。
小坂:フェーズ3(参考記事)が現状だとのことだが、その後、フェーズ4に進んだ段階から5,6と進むには時間がある程度かかるのか、それとも急速に進むのか?
稲垣氏:極めて速やかに変わるだろうと想定されているが、判明した時にはフェーズ6になっていて、過去に遡って、4,5だったという判定も考えられる。1日単位で進むことも考えられる。スペイン風邪も上海から東京に進んだが、1日単位で全国において広く感染した。早期に見つけられるかどうかで、その期間が変わる。
小坂:新型インフルエンザは全人類が免疫を持つにいたるとのことだが、全人類が免疫を持つにはスペイン風邪の例を見ると3年位かかるということなのか?それを新型に対応するワクチンを早期に接種することで早めに免疫を持たせるということなのだと思うが、それが我が国で終了するのはどの程度の時間がかかるのか?罹患は25%との予想だが逆に75%はウィルスに遭遇しても感染しないで免疫ができるようになるということか?
稲垣氏:自然に任せておくと、全人類が免疫を持つに到るまで3年位かかる。25%が罹患するというのは、第一波大流行の際の話で第二,第三波の頃ではワクチン接種が有る程度進み、感染が防げる率が高まっていると考えれられる。
小坂:新型対策のワクチンは妊婦にも接種可能なのか?
稲垣氏:新型インフルエンザに対応したワクチンについては分からない点が多いが、ワクチンの作り方は通常の作り方と同じであり、通常、そうしたワクチンは妊婦に接種できるものではないので、厳しいと思う。
これからもそれぞれの地方議会で、新型インフルエンザ対策についての議論を深めていくことが大変重要です。また、区民への情報伝達も重要ですので、近いうちに区内に新型インフルエンザに備えるためのパンフレットを全戸配布します。
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