2006年03月23日

区立小中学校の耐震化工事、23区内でトップ!

 21日の読売新聞と毎日新聞に区立小中学校の23区ごとの耐震化率が掲載されていました。23区全体平均で69.2%。それぞれの耐震化率は以下の通りです。

★耐震化率=耐震性が有るもしくは補強済の棟数と昭和57年以降の建築棟数を全棟数で割った割合

 中央区、大田区 100%
 荒川区    98.8%  
 目黒区    94.4%
 江戸川区   93.0%
 台東区    92.6%
 世田谷区   92.3%
 文京区    90.1%
 港区     78.9%
 北区     78.4%
 杉並区    76.8%
 豊島区    76.3%
 新宿区    69.8%
 渋谷区    68.0%
 葛飾区    66.4%
 板橋区    58.0%
 足立区    54.8%
 中野区    52.4%
 江東区    50.3%
 墨田区    46.5%
 千代田区   45.7%
 練馬区    37.7%
 品川区    24.5%
 
 以上は新聞報道からのデータですが、荒川区は23区中、中央区、大田区と並んで100%なのです。上記データは平成17年4月現在のもので、荒川区ではその時点で100%に足りなかった1.2%分(ある中学校の体育館)の耐震工事は現時点では済ませているので100%となっているのです。

 因みに幼稚園についても荒川区は耐震化率は100%です。学校等の教育施設は防災倉庫の設置や震災時には避難所等としても活用される防災拠点です。小坂も昨年6月8日の本会議質問(1−C)で体育館等の学校施設のガラスの強化や避難所としてのルールの明確化・周知などを主張してきましたが、耐震化率が100%ということを評価しながらも今後も防災拠点としての備えの強化を求めていこうと考えています。

small_ribon.gif学校の防災拠点化をさらに進めるべき、と考える方はこちらを押してください。
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2006年03月08日

区議会でもAED講習会実施

 1月28日の記事に書いた通り、3月に区の関連施設119ヶ所に137台(当初予定より増えました)のAED(関連記事)が設置されます。その使い方を、今後、区職員はもちろん、広く区民に広報をしていく訳ですが、それに先立ち、区議会議員も使い方を覚えておくべきとの趣旨で、荒川消防署の方に来ていただき、講習会を実施しました。もちろん、区議会議員の中で講習を既に受け、既に使い方を覚えている議員も数名いますが、全員が知識を共有しておくことは大変重要ですので今回の開催となったわけです。区役所内においても現在は1階ロビーのみに設置されていますが、今月中には地下1階から6階までの各階に設置されます。

 こちらのページにAEDの使い方が記載されていますので、「どうやって使うの?」という方は1度目を通しておいてくださると良いと重います。また、防災ホームページに書かれているように、区民の皆様向けにも講習会を何度も行う予定ですので、是非、受講されてはいかがでしょうか?

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日本国内では現在AEDは3機種販売されていますが、今回導入したのは日本光電工業株式会社が扱うこちらの機種です。
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small_ribon.gifAEDの広範な設置が行われることとなった今、知識の幅広い普及が大変重要、と考える方はこちらを押してください。
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2006年02月26日

阪神大震災で役立ったもの ベスト10

 2月13日の記事に書いた消防団員として出動する予定であった「親子防災フェア」は雨天で中止でしたが、夕方に別の団体が防災の集いを開いた場に出席しました。そこで紹介された「阪神淡路大震災で役立ったもの ベスト10」について紹介致します。

 1位 懐中電灯(夜間の避難、消灯後の避難所でトイレ等に行く際にも重宝
 2位 食品(区等の備蓄品がありますが、各自の備えも必要です。
       可能なら自分の好物で保存の効くものを備えておくと食べる楽しみで気が紛れます)
 3位 キッチンラップ(食事をする際に皿に巻いておくと、
       食後はずすだけで皿はきれいに保てます)
 4位 ビニール袋(あらゆる使い方が可能。トイレにも使用可)
 5位 携帯ラジオ(正しい情報収集に不可欠)
 6位 トイレットペーパー
 7位 乾電池
 8位 ウェットティッシュ 
 9位 軍手
 10位 小銭 

 東京都のホームページにも首都直下地震についての新たな被害想定が掲載されています。この機会に震災に備えて非常袋の中身を上記のベスト10を参考にチェックされてはいかがでしょうか?あと、参考までに区の震災への備えの概要をリンクで示しておきますので、ご覧下さい。

small_ribon.gif震災に対して日頃の備えが重要、と考える方はこちらを押してください。

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2006年02月18日

千住汐入大橋開通、新たな防災拠点完成

 今朝、千住汐入大橋開通記念式典に出席。荒川区の汐入地区と足立区の関屋周辺を結ぶこの橋は両区の交流促進、交通の利便性向上、後に書きます防災拠点への避難路として大きな意味を持ちます。式典の様子は「足立よみうり新聞」、橋の概要は都第5建設事務所のページに掲載されていますので、ご覧下さい。

 隅田川に架かる28番目の橋となる千住汐入大橋の近くには、かつて「汐入の渡し」が有りました。明治23年から昭和42年の毎日午前5時から午後6時40分まで多くの人や荷物を運んでいたそうです。かつて汐入地域には東京紡績会社(現在のユニチカ)、日本石油、カネボウなどの大工場があり、対岸からの通勤の足に欠かせなかったとか。

 汐入側のスーパー堤防を歩いていくと千住汐入大橋が見えて来ます。
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 式典の会場となる足立区側に歩いて渡ります。
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 対岸には渡り初めを待つ多くの方が行列をなしていました。
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 足立区側のテントで行われた記念式典。挨拶する西川太一郎荒川区長。
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 式典の後、テープカット、くす玉割りと続き、
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 騎馬とブラスバンドに先導されて渡り初め。交通開放は明日19日の午前10時となります。
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 その後、13日の記事に書いた通り、同じく汐入地区の「白髭西地区市街地再開発事業 防災拠点完成式典」に出席。4月に完成する汐入公園を含め、周辺540haからの最大で12万人が避難できる広場が確保されます。

 汐入地区の再開発により以下のような改善がなされました。このエリアが防災拠点となるわけです。
・オープンスペース(道路・公園等)面積 4.9ha が 26.2haに
・建築物の不燃性率           5%   が 100%に
・土地の高度利用(容積率)       66%  が 238%に
・住宅供給戸数            1,471戸が 4,500戸に
・定住人口              4,131人が 14,700人に

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汐入公園、広い!多くの桜を植えて桜の名所にする予定です。
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正式開園は4月なのですが、今日に限って遊具も開放。明日からは4月まで使えなくなります。
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親子で賑わってました。4月以降に娘を連れて遊びに来たい・・・。
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靴を脱いで歩き、足裏のツボを刺激するこんな設備も。
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都副知事、都議会議長、荒川区長、区議会議長を始めとする方々による桜の記念植樹(10本)。
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式典終了後、日の記事に書いた防災イベント会場へ。はしご車体験搭乗が見えます。
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日時計広場では警察が展示、訓練をしていました。
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熱気球からの防災拠点観察は大人気ですぐ整理券がなくなったとか。この多目的広場にはヘリの発着も可能です。また、炊出し訓練を行っていたピクニック広場では平時はバーベキューができ、震災時には炊出しができるようになっています。
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大道芸も各所で開催。
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small_ribon.gif千住汐入大橋の開通、荒川区内に新たな防災拠点が完成することを嬉しく思う方はこちらを押して下さい。
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2006年02月14日

建設残土は全て船で輸送

 10月31日の記事に浸水被害を防ぐための大規模ポンプ場(東尾久浄化センター主ポンプ棟)整備について書きましたが、今日の夜は本会議が終了後、その工事の説明会(首都大学東京荒川キャンパスにて)に出席しました。

 ポンプ場の概要はリンク先の通りですので省略しますが、今日はその大規模工事の準備のための「進入路設置及び周辺整備」の工事についての説明会でした。

 こうした大規模工事においては大型車両の通行による交通事故等を地域の方も心配されるので、その点がどうかと気にかかっていましたが、「建設に伴う残土は全て工事現場のすぐ北側の隅田川から搬出する」とのことで安心。その他ミキサー車、鉄筋や木材(型枠用)を運ぶ大型車両は通行するものの、人通りの少ない道を中心とか。なにしろ、地下40メートルまで掘り下げて構造物を埋め込む工事なので、残土の量は相当なものになり、残土のトラックでの輸送はかつて区内における同種の工事で地域の不評をかっていました。船での輸送の方針が示され、良かった!!

 防音のために15メートルのついたてを首都大学の北側と旭電化工業新本社屋の東側に立てるそうです。

 いずれにしても、全て完成するまで15年かかる巨大ポンプ場、少しでも前倒しで完成することを願うばかりです。

small_ribon.gif浸水被害を防ぐポンプ場の早期完成を願う、という方はこちらを押して下さい。
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2006年02月13日

新たな防災拠点(広大な公園)完成イベントは今度の土曜日

 12月26日の記事に書いた通り、今度の土曜日の18日は「災害から都民を守る・防災フェア2006」が開催されます。こちらのページを見ていただいて分かるように、荒川区内としては実に広大な公園が防災拠点として完成し、同時に新たな橋も開通します。

 イベントの内容も楽しそうです。是非、お越し下さい!(主催:東京都、後援:荒川区)
○空から見る防災拠点「熱気球体験搭乗」
○水辺から見るスーパー堤防「水上バス体験乗船」
○橋の上で「神輿巡行」「汐入小綱引大会」「ラジオ体操」
○よさこい、消防庁音楽隊コンサート、胡録和太鼓
○フリマ、模擬店
○FUAFUA(子供が巨大なビニール風船のようなものの中で遊ぶもの)、アメリカントレイン、ヘブンアーティスト(大道芸)
○もちろん、本来の趣旨の防災関連イベントも各種実施。

 式典に参加した後、小坂も参加します。天気が良いことを願うばかりです。

 関連で。尾久消防署のホームページに2月26日に荒川遊園内で開催予定の親子防災フェアの案内が掲載されていますので、併せてこちらもどうぞ。小坂は消防団員として参加します。昨年は消火器(模擬なので入っているのは水ですが・・・)の使い方をずっと実演してましたが今年は何を担当するのか?そう言えば案内ページの3枚の写真のうち左上にどこかで見た顔が(笑)。昨年の親子防災フェアの写真です。
 あと、この日はAED(関連記事)の実演も行います。また、1月28日の記事には117台と書いたAEDの荒川区施設への設置はさらに増やして137台となり、来月下旬には完備します。経費も入札で2003万円と当初想定より低くて済んでいます。

small_ribon.gif荒川区内に新たな防災拠点が完成することを嬉しく思う方はこちらを押して下さい。
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2006年02月10日

クラッシュ症候群への迅速な対応態勢を

 昨晩参加した「第4回 尾久の防災まちづくりサミット」の講演内容は「災害とクラッシュ症候群」。講師は静岡県立総合病院 安田 清 先生とアサヒカコー代表取締役(元NHK報道番組ディレクター)の小林一郎先生。クラッシュ症候群については参考記事()に書いてあるとおり、震災や大事故などの際にがれきなどの下敷きになっていた方が発症し、適切な処置が無ければ死に至るものです。阪神淡路大震災や尼崎JR列車脱線事故(参考記事)などで、発症が確認されています。

 以下は講演内容からです。阪神淡路大震災では372人が発症したそうです。そのうち50人は死亡。しかし、この数字は瓦礫から救出されて病院まで辿りついた方の中でのデータで、瓦礫から救出されてすぐ亡くなった方は含まれておらず、実際はもっと多いと思われるそうです。死亡率は他の外傷に比べて極めて高いものとなっています。

 実際にクラッシュ症候群になる方の特徴は、以下の通りです。
・2時間以上、瓦礫の下敷きになっていた。
・救出後、必ず麻痺がある(触ってもわからないとかつねってもいたくないなど)
・赤ワインのような色の尿が出る。
・劇症型(救出直後、カリウムなどがすぐに体内をめぐり死に至る)でなければ、上記以外の点は、いたって元気。意識も正常。

 こうした症状の出た方は、1秒でも早く腎臓透析施設等の整った病院に搬送する必要があります。災害時に設置される救護所に連れていっても全く処置のしようが無いので、災害拠点病院(近くだと女子医大第2分印や駒込病院など。こちらのページから検索できます。どのような病院が災害拠点病院か今のうちに確認されることをお薦めします)、または被災地から少し離れた通常の医療を受けられる医療施設へヘリなどで運ぶようにしなければなりません。

 瓦礫の下から救出された時点でクラッシュ症候群が始まりますが、できるだけ防ぐために、救出される人の近くにいる人ができることは限られていますが、以下のことがあります。
・がれきの中にいる時から水を飲ませる。それも1リットル、2リットルと大量に。吐いてしまうようならそれもできませんが。医療関係者がいれば生理食塩水を点滴する。瓦礫の下の被災者はおしっこ垂れ流しを覚悟でとにかく水分を補給する。
・救出したら、圧迫されていた部位から心臓に近い部分をタオルや紐で静脈が締まるくらいに縛る。すぐに病院に搬送する。クラッシュ症候群をより高い確率で防ぎたいなら、動脈が締まる位にきつく縛ることもできるが、そうすると命は助かるがその部分(手や足)が壊死して、一生障害を持つことになる。アメリカのノースリッジの地震の際には後者のような方針で対処したそうですが、壊死することが確実なのにそうした選択は厳しいですね・・・。

 阪神淡路大震災の時にはこうしたことは医療関係者にも知れ渡っておらず、ましてや地域住民が知る由もなく、原因もわからないまま亡くなっていった方が多くいらっしゃいました。上記に書いたような基礎的な点を多くの方に知っていただくよう、議員としてまた消防団員として努力していこうと考えています。

small_ribon.gifクラッシュ症候群について、多くの人に知ってもらう必要がある、と考える方はこちらを押して下さい。
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2006年02月08日

地震の前兆現象

 地震の前兆現象について、今まで様々なことが報告されていますが、完全に科学的に証明されているわけではありません。しかし、大地震の前に地盤がこすれ合うことで発生する電磁現象によってそうした前兆現象が発生するのではないかと推測する学者も多く、「証明」ではありませんが、電磁現象を起こして実験しその前兆現象が実際に発生することを「再現」した例は数多くあります。

(実験で再現された一例)
・発生する電磁波で動物が騒ぐ
・いわゆる地震雲、空の発光
・家電製品に勝手にスイッチが入る
・家電製品全般の異常
・ローソクの炎がつかない、弓なりに曲がる(昔からの言い伝え)
などなど・・・

 前兆現象についての参考ページ
「地震は予知できる?」
「地震被害0を目指して」
地震前兆現象の原因は

 もちろん、前兆といわれる現象がおきたからといって必ず大地震が来るわけではありませんが、各自が震災への備えを再確認し、意識を引き締めるきっかけにするだけでも意味が有ると思います。国としてもこうした研究を進めていくことは必要ではないでしょうか?


small_ribon.gif地震の前兆現象について、注目することに意味は有る、都考える方はこちらを押して下さい。
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2006年02月07日

災害時における初動態勢の充実

 昨日に続いて、平成18年度予算案の中の事業。災害時における区の初動態勢の充実の為に次の5つの新事業を実施します。

○全職員を対象とした救命講習会の実施等
 職員はいつでも、どこでも、誰でも怪我の手当てや応急救命活動が行えるよう、簡易医療品を装備するとともに、3年計画で全職員に救命講習会(上級)を受講させます。つまり、1月28日の記事に書いたAEDも当然使用法をマスターすることになります。なお、AEDの設置台数は、1月28日の記事では119台としていますが、その後さらに増やして137台(入札で総額2003万円で契約)が設置される方向となりました。

○特別機動チームの装備
 震度4以上で自動参集する特別機動チームは、PHS等を携帯し、バイク(50CCのオフロード型のもの)等により情報収集を行います。

○特別非常参集職員の増員
 震度5以上で自動参集する特別非常参集職員を、区内居住者約500名を対象に増員します。

○災害用機材の整備
 災害対策活動をより確実なものにするため、災害用資機材の充実を図ります。

○高所カメラの設置・情報伝達の充実
 新たに町屋南地区(つまり、マークスタワーの上)に高所カメラを設置し、迅速に被害状況の把握を行い区内各警察署、消防署に画像を配信することにより、速やかな災害対策を可能とします。
 また、区民に必要な情報を速やかに提供するために、災害発生時、区のホームページのトップページを災害用トップページに切り替わるように構築します。(もちろん、詳細で適切な情報がそこに掲載されていなければ、自動的に切り替わっても無意味ですから、どのような情報をどう収集して掲載するか平常時から想定しておかなければなりません。)


small_ribon.gif防災対策に完全は無く、さらなる充実を進めるべき、と考える方はこちらを押して下さい。
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2006年02月03日

洪水ハザードマップの作成

 以前から、「浸水被害への具体的対策を!」といったことや区民への具体的な防災情報の提供として詳しい洪水ハザードマップ(現状でもこちらのページのように大まかなものは公開はされていますが・・・参考記事)を作成し、区民へ周知すべきと主張して参りましたが、1日に発表されました平成18年度予算案の中の事業として取り入れられました。

 荒川区ホームページに、本日、平成18年度予算案の概要が掲載されました。その中の19ページに掲載されていますが、「水害に対し区民が安全に避難できるよう、洪水ハザードマップの作成を行い、区報により区民への周知を図ります」と記載されています。

 作成、周知だけでなく、この地図をもとにどのように避難するか等、さらに突っ込んだ活用法を考えなければなりません。10月に行われる総合震災訓練にも、この地図とリンクした形での訓練を導入することなど、、「浸水被害への具体的対策を!」に書いたことも含め具体的な提言をしていきたいと考えています。

small_ribon.gif荒川区洪水ハザードマップの作成は、重要と考える方はこちらを押して下さい。
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2006年02月02日

日本初!火災報知器の全戸整備

 火災の延焼を防ぐには、家庭用火災報知器の設置の推進が効果的です(参考記事)。例えば米国では、1970年に個人住宅への火災報知器の設置を義務付け、火災による年間の死亡者数が約6000人から約3000人に半減したというデータもあります。
 日本においては、平成16年に消防法が改正され、東京都においては火災予防条例で新築・改築の建物には火災報知器の設置が義務づけられましたが、既存の建物は「努力義務」で設置することになっています(参考記事)。
 そのため、荒川区内においても86,508世帯(平成18年1月1日)のうち火災報知器が設置されているのは3万世帯程度で、残りの5万世帯余は未設置です。密集木造住宅の多い荒川区において火災の延焼防止の観点から家庭用火災報知器の設置推進は大きな意味が有ります。

 そこで、昨日発表された荒川区の平成18年度予算案の中に家庭用火災報知器の全戸設置の事業が自治体として日本で初めて盛り込まれました。事業の予算額は5760万円で未設置の全ての世帯(5万世帯余)が対象ですので、大方1台1000円程度のものということになります。

 地域ごとに説明会を行いながら配布するとのことですが、せっかく配ってもきちんと設置されなければ意味が有りません。一人暮しの高齢者宅などには区や様々な防災組織が訪問して設置をするような態勢が不可欠かと考えます。この日本初の取り組みが成功するように、私も消防団員の一人として設置に協力すると同時に、委員会においても効果的に設置がなされるように様々な意見を申し上げていきたいと考えています。

small_ribon.gif家庭用火災報知器の設置推進を歓迎する、と考える方はこちらを押して下さい。
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2006年01月28日

設置を強く要望していたAEDが119ケ所に設置へ!

 AEDの説明も含めてまず、昨年7月26日のブログ記事をお読み下さい。また、NPO法人 AED普及協会のページも参考になります。

 荒川区における広範な設置と十分な講習の実施を議会での質問や会派の予算要望の最重点項目(27項目)、ネットでの主張等あらゆる機会を通じて実現を求めてきましたが、このたび、荒川区の施設に119ケ所設置されることになりました!1月19日の総務企画委員会報告の4つ目の議題にも掲載しましたが、そこから抜粋居致します。


 (4)自動体外式除細動器(AED)の設置について

★心臓突然死の死因の大部分を占める心室細動に有効な自動体外式除細器(AED)が、東京都福祉改革推進事業の補助対象となり、17年度中に限り対象施設の設置が全額補助されることとなったため、今年度中に必要とされる施設について設置する。

1 設置施設:庁舎、区民事務所、ふれあい館、ひろば館、サンパール荒川、小中学校、図書館
         荒川総合スポーツセンター、南千住野球場、在宅高齢者通所サービスセンター
         グリーンパール那須、清里高原ロッジ、下田臨海学園等
         (112施設、119台)

2 事業費概算(約3000万円)

  うち、補助対象107台は都の補助金で全額(17年度のみ)

3 講習会の実施:防災課が職員及び住民を対象にしたAEDに関する講習会を実施する。

※自動体外式除細動器(AED)とは?=心臓突然死の原因の多くを占める重症不整脈(心室細動)を起こした心臓に対し、電気ショック(除細動)を与えて治療を行う機器。使用時はまず機械のコンピューターが自動的に心電図を読み取り、除細動が必要かどうか決定する。その後、音声による指示がなされるので、その指示に従って操作を行う。
 医師や救急救命士以外でも使用可能(資格取得の必要無し)。


 今後、議員としても消防団員としてもAEDがいざという時にきちんと活用されるように働きかけ、PRをしていきたいと考えています。

small_ribon.gifAEDの設置を歓迎し、職員、区民への広範な研修が不可欠、と考える方はこちらを押して下さい。
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2006年01月19日

ハイパーレスキュー隊が近くに配備予定!

 東京都平成18年度予算案の概要が発表されました。「予算のポイント」に示されるように2年間連続で財源不足が解消されており、努力の跡が感じられます。

 さて、様々な新しい取り組みがなされるようですが、その中でも1点、防災面から注目したのが「ハイパーレスキュー隊の足立区新田への配備」です。東京消防庁の予算説明の書類のトップに記載されており、予算は8億4700万円で平成19年4月に配備を予定しています。

 ハイパーレスキュー隊とは阪神淡路大震災の経験を受けて大規模災害発生時に困難な救助事例に対応するため、設置された消防救助機動部隊のことで現在、都下には大田区(平成8年設置)、立川市(平成8年設置)、渋谷区(平成14年設置)の3隊が有ります。23区部東部に今回新しく設置されることで、首都圏直下型地震が発生した際に救助困難なケースに対して今まで以上に迅速に対応できるようになり、荒川区としても心強い限りです。


 ハイパーレスキュー隊の隊長さんには昨年の1月22日にサンパール荒川大ホール(満員でした!)で「新潟県中越地震」で土砂崩れに巻き込まれ生き埋めとなった母子3人を救出した経験を話していただいたこともありました。

 一方で、区としての地味でもしっかりとした防災対策を進めていく必要があることは言うまでもありませんし、小坂も議員としての発言・活動、また消防団員としての訓練を積むことにより、有事に向けて力になれるよう取り組んでいきます。

small_ribon.gifハイパーレスキュー隊の配備を心強く思う、という方はこちらを押して下さい。
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2005年12月30日

夜警

 昨晩と今夜は尾久消防団第五分団の一員として歳末警戒に出動。区域内を「火の用心、戸締りの呼びかけ」と「街中に不審な点が無いかの警戒」などをするのですが、分団本部に尾久消防署長が激励にいらした際の挨拶で「昨年は尾久消防署管内の火災は50件以上有ったが、今年は30件程度に減った」という言葉が有りました。行政、地域住民、関係団体の努力の結果だと大変嬉しく感じました。

 火災だけでなく、犯罪も大幅に減少しています。(参考記事:警視庁事件事故情報マップから荒川区の犯罪情報マップ。)(東京新聞関連記事)。この流れをさらに加速していくべく、議員として働いて参ります。

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2005年12月13日

地盤を知る

 防災のために、自分の住んでいる(または住もうとしている)地域の地盤がどのようなものか、知ることは大切なことです。専門家に聞かなくてもこちらのページから基礎的な知識や地域別の情報(東尾久4丁目はどうか?といった細かい点まで)を知ることができます。

 「住所から検索」よりご自身のお住まいの地域を○○丁目まで選択してご覧下さい。また、市区町村別地盤解説も有りますのでどうぞ。

small_ribon.gif正しい防災情報を知ることは重要、と考える方はこちらを押して下さい。
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2005年12月12日

「震災復興シンポジウム」に参加しませんか

 以下は東京都のこちらのページのコピーです。小坂も参加すべく電話で予約しました。予約無しでも入れますので、平日の午後ですが、宜しければ参加されませんか?

(以下、引用)
 首都直下地震はいつ発生してもおかしくない時期にきています。
 東京都では、首都直下地震の概要とその対策、阪神・淡路大震災からの教訓などをテーマにシンポジウムを開催します。
 明日起きるかもしれない大地震に備えて、一緒に考えてみましょう。

1 開催日
 平成18年1月13日(金)
 開場13時00分 開会13時30分 終了予定16時30分

2 会場
 東京都庁第一庁舎5階 大会議場

3 参加費
 無料 予約可。
 予約が無くとも入場できますが、お座りになれない場合があります。

4 プログラム
【基調講演】

『首都直下地震の被害想定と震災対策の方向』
上総 周平(内閣府参事官)
『阪神・淡路大震災の復興から東京への教訓』
小林 郁雄(阪神大震災復興市民まちづくり支援ネットワーク世話人)
【パネルディスカッション】

コーディネーター
 中林 一樹(首都大学東京大学院教授)
パネリスト
 伊藤 雅良(新小岩南地域まちづくり協議会まちづくり推進部会事務局長)
 小林 郁雄(阪神大震災復興市民まちづくり支援ネットワーク世話人)
 上総 周平(内閣府参事官)
 杉本 一富(葛飾区都市整備部立石・鉄道立体担当課長)

問い合わせ先
都市整備局市街地整備部企画課
 電話 03−5320−5124

〔資料〕

平成17年度 震災復興シンポジウム
基調講演者、コーディネーター、パネリストの紹介
【基調講演者】
 上総 周平(かずさ しゅうへい)
  内閣府参事官(地震・火山対策担当)
  中央防災会議による首都直下地震の被害想定や、対策大綱策定に携わる。


 小林 郁雄(こばやし いくお)
  阪神大震災復興市民まちづくり支援ネットワーク 世話人
  神戸山手大学教授、まちづくり(株)コー・プラン取締役
  非認証NPOきんもくせい代表
  今年、兵庫県より功労賞(震災復興)が送られる。兵庫県芦屋市在住。

【コーディネーター】
 中林 一樹(なかばやし いつき)
  首都大学東京大学院教授、都市科学研究科長、工学博士
  東京都震災復興検討会議座長
  専攻分野は都市計画学、都市防災学。

【パネリスト】
 伊藤 雅良(いとう まさよし)
  葛飾区新小岩南地域まちづくり協議会まちづくり推進部会事務局長
  昨年度、地元住民及び行政職員等との協働での「葛飾区新小岩地区震災復興のための模擬訓練」に参加する。

 小林 郁雄(こばやし いくお) 講演者の覧を参照

 上総 周平(かずさ しゅうへい) 講演者の覧を参照

 杉本 一富(すぎもと かずとみ)
  葛飾区都市整備部立石・鉄道立体担当課長
  昨年は同区街づくり計画担当課長として、復興まちづくりなどを担当。「葛飾区新小岩地区震災復興のための模擬訓練」を実施。

small_ribon.gif震災対策について最新の情報を学ぶことは大変重要、と考える方はこちらを押して下さい。
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2005年12月07日

「貸します詐欺」にご注意下さい

 「貸します詐欺」の説明はこちら。大手金融機関や登録貸金業者などを装ってお金を騙し取る「貸します詐欺」被害の急増を受けて、都は11月1日に「貸します詐欺」被害ホットラインを開設。都には、この一ヶ月間で800件を超える相談が寄せられ、被害総額も約1億2300万円に登っているそうです。

 都のページより事例を引用します。

 大手金融機関や登録貸金業者などを装ってお金を騙し取る「貸します詐欺」被害の急増を受けて、都は11月1日に「貸します詐欺」被害ホットライン(03−5320−4775(東京都貸金業対策課)平日:午前9時〜12時、午後1時〜4時30分)を開設しました。
 東京都には、この一ヶ月間で800件を超える相談が寄せられており、被害総額も約1億2千3百万円にのぼっています。

(主な被害事例)
事例1:中国地方在住の男性は、10月下旬、自宅に送られてきたダイレクトメールを見て400万円(年利5.3%)の融資を申し込んだところ、「保証金12万8千円が必要です。後で返します。」などと言われ振り込んでしまった。その後「優良な保証人が用意できたので30万円が必要。これも後で返します。」「顧客情報を管理するための費用27万5千円を用意してください。」などと言われ総額70万3千円を振り込んでしまったが、その後の融資が行われなかった。
 ダイレクトメールでは、大手の金融機関のグループ会社を装っていたが、東京都の調べでは、そのような業者はいなかった。

事例2:関東近県在住の女性は、9月末にインターネットで知った貸金業者に500万円(年利0.5%)の融資申込みをしたところ、「身分確認のため当社と提携関係にある業者に行って融資を受けてください。確認のために必要な手続きですので、これはあなたの借金になりません。」などと言われ、指定された大手2社から総額77万5千円の融資を受けた。
 その旨を電話で連絡したところ今度は、「身分確認は終了したので、お金を送ってください。こちらから返済します。」などと言われ、現金書留で指定場所に全額を送金してしまったが、融資は実行されなかった。東京都の調査では、その業者は都知事登録業者を名乗っていたが、架空の業者であり、既に電話も通じない状態にあった。

(最近の手口の特徴)
(1)勧誘手段が多様化しています。
 (ダイレクトメールに加え、ホームページ上の偽広告や携帯メールによる勧誘も目立つ)
(2)手口が巧妙化しています。
 (実在する商標やロゴマーク等を精巧に複写し、本物との見分けが困難)
(3)融資する前に必ずお金を要求してきます。
 (保証料や保険料、登録料、身分確認、データ修正代金等の名目による要求)
(4)一度払い込むと同じ業者から次々に名目を変えて請求があります。
(5)現金の搾取方法が多様化しています。
 (従来の銀行振り込みに加え、電信為替居宅払いや小包などで現金を搾取)
(6)被害者の約9割が都外在住者です。
 (都内金融機関等の名を騙り都外に発送)

他にも様々な種類の詐欺事例が発生しており、荒川区においても職員を騙った以下のような事件が発生しています。くれぐれもご注意下さい。

 荒川区ホームページより引用(何故か現在リンク切れ)
11月21日(月)午前9時頃、荒川7丁目の高齢者住宅で、役所の職員を名乗る二人組みの男が、防犯指導に来たと言い、「貴重品、現金はどこに保管していますか」と被害者から、言葉巧みに聞き出し、隙をみて現金を盗む事件が発生しました。
同様の手口が、発生する可能性がありますのでご注意ください。

small_ribon.gifこのような詐欺には騙されないぞ!、という方はこちらを押して下さい。
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2005年10月31日

浸水被害を防ぐポンプ施設、建設へ

 今日も首都大学東京へ行って参りました。学園祭(昨日で終ってます)ではなく「東尾久浄化センター主ポンプ室建設計画」の地域への説明会(東京都下水道局主催)に参加するためです。
 かつて旭電化の工場跡地で現在首都大学東京荒川キャンパスの北に位置する施設である東尾久浄化センターは三河島水再生センター(※最近は「下水処理場」という表現は使わず、「水再生センター」と言います)で処理した水を濾過し、さらにきれいにして隅田川に放流しています。
 しかし、予定されているにも関わらず未だ着工していない2つの施設が有ります。一つは「ポンプ施設」。集中豪雨などの場合、下水道管等で集めた雨水を隅田川に自然に放流できない場合、くみあげて放流する施設で、浸水被害を防ぐのに無くてはならないものです。荒川区は先日の記事に書いた通り、浸水被害に極めて弱い地域で今年の9月4日の集中豪雨でも258件の床下浸水が発生しました。荒川区にとって建設は急務です。
 もう一つは「下水処理施設」。事業主体であり土地の所有者である東京都は建設の意向が強いのですが、区と周辺地域は「下水処理施設」建設に慎重な姿勢を取り続けてきました。都と区で話がまとまらないため「ポンプ施設」と「下水処理場」は長年保留状態に有りました。しかし、西川区長が交渉を進め、「ポンプ施設」を先行して整備することが決まり、平成17年度中にも建設が開始します。それを受けての説明会開催ということです。
 説明会では事業計画説明の後、活発な質疑応答がなされました。「ポンプ施設」のおおまかな内容は次通りです。

・平成17年度から8年間かけて第一期工事を行い、「西日暮里系」のポンプ施設を完成させます。ポンプの能力は汚水を毎秒3立方メートル、雨水を毎秒12立方メートル処理できるもので、地上2階地下4階、(地上17メートル、地下40メートル)の施設となります。完成により尾久地域の浸水被害が軽減されます。8年というと長いようですが、新しい工法で工期を短縮して8年間かかるそうで、従来の工法では12年間の工期が必要とされていました。

・平成25年度から7年間かけて第二期工事を行い、「尾久系」のポンプ施設を完成させます。ポンプの能力は雨水を毎秒48立方メートル処理できるもので、地上2階地下3階の施設となります。完成により西日暮里・町屋地域の浸水被害が軽減されます。

・新たな「下水処理場」については、少なくとも第二期工事が終了する時期即ち15年後までは着工しません。その用地となっており現在暫定利用でテニス場・ゲートボール場として活用されている敷地は引き続き少なくとも15年間は現在の用途で使用可能です。

 荒川区は下水道の整備が23区の中でも早く完了しています。それは下水道が全体的に老朽化していること(もちろん適宜補修はしてますが)や当時との環境の変化(例えば、当時は降雨量の5割が下水に流れ込むことを想定していましたが、現在、地面がアスファルト等で覆われている面積が増え、降雨量の8割が下水に流れ込んでいます。さらに異常気象で強力な集中豪雨が珍しくなくなっています。)が大きいことを意味します。

 今日の説明会に続いて、工事についてさらに詳細が決まれば再度説明会を開催すると聞いていますので、その際にはまたご報告致します。細かい点を書けば切りがないので、取り急ぎ概要(十分長い?)のみとさせていただきます。この問題に限らず、興味を持った分野について資料等が欲しいと言う方はメールをいただければお渡し致しますので、ご連絡下さい。

★ポンプ場の早期完成を望む、という方はこちらを押して下さい。
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2005年10月22日

危機管理産業展

 荒川河川敷経由で到着した危機管理産業展。詳細はリンク先に譲るとして、244社が543小間に出店していた内容はどれも興味深いものでした。区の防災・防犯にかなり関係するものから、外国でのテロ対策のシステムなど多岐に渡る内容の中からほんの一部をご紹介します。
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東京都の展示ブース。都の防災・防犯対策についてはこちらをご覧下さい。
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警視庁の救助隊等の制服。
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各企業の展示からいくつか。こちらは避難誘導掲示板等が夜間に蓄光素材が光り、目立つというもの。消防庁の車に貼るマグネット等、様々なところで使われています。(当該企業のページ
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トヨタ自動車鰍フ高規格救急車の内部。高規格救急車とは救急救命士が乗務し特定行為が出来る救急車のことで普及が進められています。
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ネットランチャー。不審者に向けて発射すると網が出てきます。さすまたなどと併用すると効果的だそうです。当該企業のページ
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金融機関に必ず置いてあるのがカラーボール。野球ボールのような中に強力なインクが入っており、逃走する銀行強盗犯人などに命中すると朱色などの目立つ色が衣服につき検挙をしやすくするというもの。こちらのブースはそのカラーボールの欠点(命中させるのが難しいなど)をカバーした「発射式カラーボール」。当該企業のページ
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震災時には自動車よりも自転車が足として頼りになります。しかし自転車の弱点はパンク。震災時に予想される劣悪な道路状況でのパンクが起きない自転車、ノーパンクタイヤの自転車です。タイヤの断面を撮影。
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 ノーパンクタイヤの自転車(二輪と三輪の両方有り)。電動アシストも付いていますが、震災後の電力供給が充分でなければ、電池切れとなり、ペダルをこぐのがつらいかも・・・。
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 国際緊急援助隊などで使用されている空気式テント。
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 ケーブルテレビ等を通じて災害情報を迅速に伝達するシステム。
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 アスベスト対策用品。
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 トランク1つ分の大きさで飲料水を1日1000リットル生み出す機械。他にも中規模、大規模なものと様々な企業が出展していました。
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 災害時の重要な情報源の一つがラジオ。そのラジオ(3バンド)と携帯電話が一体化した「ラジデン」。世界初だそうです。製品紹介ページ
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 一般的な防災用品を展示しているブースも多数。こちらの東京都葛飾福祉工場10月9日の荒川区の総合震災訓練にもブースを出していただきました。
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無人で災害現場などを調べるヘリ、ボート、車。
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土嚢のタイプは最近多様化していますが、基本的なものは袋に砂を詰めたもの。こちらの器具を使うと土嚢に砂を詰める作業を迅速に行うことができます。小坂は消防団員として訓練で土嚢を造り並べたりもしていますが、こうした器具があれば、相当迅速化できると思います。
 荒川区では9月4日の集中豪雨で257軒が床下浸水の被害に遭っていますので、注目しました。
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 収納場所に困らないコーン。折りたたむと平面になり、頂点のランプも取り外して裏面に収納できるとか。
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 区政とは少し離れますが、防弾車の展示も。車の窓ガラス部分は4枚の特殊なガラスが重ねられており、銃で撃たれてもヒビが入るだけで貫通しません。
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 車体部分の金属。銃で撃っても塗料がはがれて凹むだけです。
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 窓ガラス部分の断面。厚さが3センチは有ります。
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 切りがないのでこの辺にします・・・。もっと知りたい方は、危機管理産業展のページをご覧下さい。他にも災害時の情報流通システムや建物の地震対策(耐震、制震、免震など)の実例の詳細、阪神大震災の経験から減災に取組む実例など、非常に興味深い展示を見、話を聞き、多様な資料を得ることが出来ました。16時の閉展時間にちょうど全ての展示をじっくりというわけにはいきませんが見終わりました。ここで得たことを今後の議会での発言に活かしていきたいと考えています。

★新しい製品・技術に注目しながら、防犯・防災対策に取組むべき、と考える方はこちらを押して下さい。
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2005年10月21日

危機管理産業展への道=荒川河川敷

 一昨日に「東京ビッグサイト(東京国際展示場)において今日から3日間、危機管理産業展を開催中」というテレビニュースを目にして早速ネットで検索しこちらの案内ページで概要を確認。荒川区政において防災・防犯対策を考えるにあたって多くの情報が得られそうな危機管理産業展の最終日となる今日、行くこととしました。

 会場は有明。スポーツタイプの自転車で行くことができる距離です。最短距離は自宅事務所〜不忍通・昭和通経由で築地〜晴海〜豊洲〜有明といったところで所要約1時間といったところです。
 しかし遠回りとなりますが、荒川河川敷経由で行くことにしました。理由は3つ。

1.10月6日の記事に書いた荒川ロックゲートを実際に見ること、また、河川沿いに点在する防災拠点も見ておきたい。
2.荒川河川敷には荒川区の野球場やサッカー場が有り、そこには良く行くのですが、他の自治体が管理運営しているそうしたスポーツ施設の現状を確認しておきたい。特に河川敷は台風等に備える意味も有り、構造物の設置が厳しく規制(国=国土交通省による)されており、他自治体における日除けや防球ネットの設置状況等も見たい。
3.都心部を走るよりも安全で河口まで信号も無く、スムーズに走れる。河川敷を走ると様々なものを見ることができるということを読者の皆様に紹介したい。

 ということで9時33分に出発。尾久橋を渡り荒川河川敷へ。河口から13キロ程度。

 荒川の河川敷湿地帯には多様な生物が住んでいますが、貴重なヒヌマイトトンボが生息しています。淡水と海水が交じり合うアシ原に生息しており、絶滅危惧種に指定されています。(参考ページ:写真動画)。河川を管理する建設省(当時)では幼虫の放流などを行っています。江戸川においては河口堰建設計画との兼ね合いが問題となっています。
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 小松川地区自然地再生事業の説明看板。言い古された言葉ですが、河川敷の住民利用と自然保護の両立が大変重要です。絶滅した種は再生できませんのが・・・。近年、中央官庁でもそうした意識が強くなっており、こうした自然再生事業をおこなっている区域が増えています。
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 荒川ロックゲートに到着。施設の概要はリンク先に書いてある通りで、船のエレベーターです。ここで15分間ほど小休止。
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 荒川ロックゲートの周囲には1基の風力発電機(写真中央)と10基の風力・太陽光併用発電機が設置されており、管理事務所の電力の一部を担っています。余った電力は電力会社に売電。
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風力発電の仕組みと現時点での発電量を示す案内板。
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 川と運河を遮る門の裏側。軽量化と強度を保つためこのような構造になっています。
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 閘門の上には階段で上れるようになっています。
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 荒川ロックゲートはまだ大規模に工事中の区域が有ります。10月6日の記事のリンク先に説明があるように、防災ステーションとして開発が進められています。しかし、国土交通省において計画の見直しが検討されている旨の報道もなされており、当初計画とは異なったものとなりそうです。
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 全長3キロメートルの荒川・砂町水辺公園にも自然保護地域が広く確保されています。
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 コスモスが見頃です。他にも様々な花が河川敷には咲き誇っていました。
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 河口付近になると河川敷にテトラポットが並んでいます。
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 河川敷の公園・スポーツ施設は自治体によって在り方が様々。河川敷にはすぐに撤去できる構造物しか置けないということで、荒川区の管理下にあるグランドには日除けが有りません。そのため真夏でもグランドの利用者は電力会社の鉄塔の影かはるばる運んできた持ち運び用のテントの下に日陰をつくるしかありません。そうした状況を何とか改善すべく、区の担当者とも相談しながら日除けの設置を働きかけているのですが、関係機関の意識にギャップがありなかなか進みません。
 しかし、実際写真のような日除けが河川敷に設置されているのを他の場所では何箇所か見ていますし、防球ネットについても同様です。今後も設置を求めていきます。
 参考までに、荒川区の管理している河川敷グランドに既に設置されている水洗トイレ(結構頑丈に作られていますが、すぐに地面と分離できる構造)や物置などは台風で有る程度の増水が予想される場合、荒川区役所職員が事前にこうした構造物を重機を使ってで車に積み河川敷から西尾久三丁目の区民運動場へ運び出しています。台風等が通過後、またグランドに設置に行くのです。
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河口からゼロメートル地点に到着。対岸には葛西臨海公園の観覧車が見えます。 
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このゼロメートル地点付近に新砂リバーステーションがあります。震災後の河川復旧や緊急物資の輸送対策や水運の振興の為に設置されているリバーステーションは都内の荒川沿岸に数カ所ありますが、その一つです。
リバーステーションの役割について詳しくはこちらをご覧下さい。
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 自転車道の終点は袋小路・・・。来た道を1キロ位戻り、明治通〜湾岸道路経由で危機管理産業展の会場、有明ビッグサイトに11:15に到着。ここまでで記事が長くなってしまったので、危機管理産業展の報告は明日の記事に掲載します。
 自転車にとっては一番走りやすいこの季節、河川敷を走って自然を感じながら防災拠点の見学などもなさってはいかがでしょうか?荒川についての情報・写真等はこちらのページをご覧下さい。
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★荒川の河川敷に興味を持った、と考える方はこちらを押して下さい。
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