9月6日に寒川町長名でいただいた封書の内容は以下の通りです。
「一之宮小学校での戦争教育について
<回答>
寒川町の教育について貴重なご意見をいただきありがとうございます。
当該教諭は、日頃から教科指導や児童指導等にも熱心に取組んでおり、また研究会・研修会の講師や青少年指導員なども積極的に引きうける人物であり、児童はもとより保護者や同僚職員からの信望も厚い職員と認識しておりましたので、今回ご指摘いただいた内容を知り、たいへん驚くとともに遺憾に感じております。
1.ご指摘いただいた事項は教育委員会としても厳しく受け止めております。教科指導にあたっては、指導者の主観によって行われるものではなく、学習指導要領に基づいて、なおかつ年間の指導計画に則って適切に行われるべきであり、公教育に携わる教員としては公正中立の立場に立った指導を心がけるべきであるのは基本的なことであると考えております。
2.教育委員会といたしましては、早速本人と当該校の校長を呼び、事実確認を行いました。本人は今年度から当該校で勤務しておりますが、現在6年の担任は受け持っておらず、当該校におけるこのような指導の事実はありませんでした。しかしながら、過去勤務していた学校においてこうした内容の授業を行ったことは認めております。ただ、本人としては一方的な考え方を押しつけようとしたつもりはなく、戦争の悲劇を二度と繰り返してはならないという強い思いから行った授業であったとのことですが、過去の授業とはいえ、一面を強調するような部分もあって誤解を受けるような内容であったことを強く反省しておりました。
3.教育委員会としましては、本人に対して厳重に注意をするとともに、教育公務員としての立場を十分に認識して教育活動にあたること、また誤解を生むような言動等について十分に注意するよう指導いたしました。
また、各学校に対しては、従前より町民から批判や誤解をうけるような指導を行うことのないよう指導してまいりましたが、今後ともさらに指導をしてまいりたいと考えております。」
8月22日にメールで返事をいただいた神奈川県教育委員会からの返事は以下の通り。
「寒川町立一之宮小学校での偏った戦争教育について
平成17年8月8日付けのメールにお答えいたします。
現役小学校教諭のブログにつきまして、県教育委員会からも調査をというご依頼をいただきました。
市町村立の小中学校における教育課程の編成・実施につきましては、所管する市町村教育委員会にその服務監督権がございますので、県としては、直接調査することはできませんが、寒川町教育委員会へ確認しましたところ、町教育委員会として事実確認等を行い指導したとの報告を頂いております。
県といたしましては、今後とも、引き続き市町村教育委員会に対し、各学校において適切な教育課程の編成と実施が行われるよう指導をお願いしてまいります。
問い合わせ先 神奈川県教育委員会教育局 子ども教育支援課企画指導班」
引用、以上です。残念ながら十分な対応とは言えません。しかし、一定の指導が行われ、今後の抑止にはなるかと思います。教育を聖域とせず、密室内で行われている教育内容に疑問や異常を感じたら教育委員会に対して声をあげていくことが大切だと考えています。小坂も声を挙げていくつもりです。
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