本日の本会議で
「詐欺集団の弁護人を務めた岩下嘉之弁護士を荒川区の監査委員に再任することの同意議案」に反対する討論を行い、その後の採決でも反対をしました。
まず、4年前の
平成24年7月2日のブログ記事「暴挙!「200億円の経済詐欺事件サンラ・ワールド事件で代理人をした岩下嘉之弁護士」に荒川区が監査委員報酬に4年間で1400万円弱支払いを議決!」をお読みいただければ幸いです。
経済詐欺事件、
サンラワールド事件で代理人をした岩下嘉之弁護士を4年前、荒川区の監査委員に選任する同意案件に反対した際のものです。
このような詐欺集団の片棒を担ぐ人物を、4年前の記事に書いた通り、荒川区の監査委員としてとても認めることなどできません。その岩下弁護士が任期満了になることに伴い、荒川区が再び、岩下嘉之弁護士を監査委員に選任することに同意を求める議案を出してきたのです。信じられません。その同意案件を本会議で採決しました。
その際に本会議で反対討論をし、他の議員にも反対するように呼びかけたのですが・・・。
小坂が討論をしている際、自民党席から怒号やヤジが飛ばされていました。
討論をしながら耳に入ってきたものだけでも、
「弁護士の仕事をしただけだろ!」
「片棒を担いだなどと言っていいのか!」
「弁護にあたった個別の案件への可否の判断などいちいちできるか!」 といった趣旨のヤジでした。
採決の結果は・・・。反対したのは小坂のみ一人・・・。4年前に初めて岩下氏の監査委員選任への同意案件が本会議に出された際は小坂も含めて10人が反対したのに・・・。
4年前に反対したのは4つの1人会派全てと日本共産党(6人)です。 4年前には反対しながら、今回は賛成をした日本共産党の幹事長に「態度の変化」について聞いてみると「監査委員就任後4年間の仕事(監査委員としての)を見て問題が無いので再任の同意に賛成した」とのことでした・・・。
小坂は「監査委員としての仕事内容だけでなく、今までの弁護士としての仕事への姿勢」も判断材料として考えるべきと確信しております。
岩下嘉之弁護士名で書かれた裁判の控訴書面が
こちらで読めます。サンラワールド側(岩下弁護士側)が一審で負けたので、それに不服で控訴をした際に提出した書面です。
是非、直接読んでみて下さい。「詐欺?自分の責任で金を出したのだから自己責任でしょ?」と言わんばかりの文面。
こうしたことを書いた人物を荒川区は4年前も、今回も監査委員に選任するとして議会に同意を求めてきました。4年前は、自民党、公明党、民主党などが同意して選任されてしまいました。
その過ちを繰り返してはならないのに、荒川区はまた、誤った道に進んでしまいました。
以下、何故、小坂が反対したのかを述べた討論の内容です。
(小坂からの反対討論です!) 私は日本創新党として、同意第2号、岩下嘉之弁護士を再度、監査委員に選任することへの同意案件に対して反対の討論を致します。
4年前に岩下弁護士を監査委員とする同意案件が出された際に、全員協議会において、また、各会派への情報提供として指摘を致しましたこと、再度、詳しく申し述べます。
岩下弁護士は投資顧問会社「サンラ・ワールド」の弁護人を務めていました。サンラワールドは年利10%以上を掲げて、ハワイのコーヒー農園やカナダIT企業の未公開株購入を長期間勧誘し約200億円の資金を集めました。
しかし償還期限後も大半が返済不能状態になり、不特定多数からの預かり金を禁じた出資法違反の罪により、投資家から警視庁へ告訴されるに至りました。
その一審判決で負け、それに対する控訴書面にて岩下弁護士名で以下のようなことを述べております。
「投資をした人達は強いて勧誘された老齢者等ではない。投資により利益を上げようと自らの意志でお金を出した。自己責任である。その責任をサンラワールド側にかぶせるなど不当!」といった趣旨の表現であります。こうした言い分は認められず、平成22年11月の控訴審でもサンラワールド側、岩下弁護士側が敗訴しました。当然のことであります。
もし、こうした言い分が通るのであれば、多くの経済詐欺・出資事件について「金を出したのは自分の意志でしょ?自己責任でしょ?」という理屈が通ってしまいます。そこに不実記載や隠蔽があるにも関わらず。こうしたことを詐欺集団の片棒を担ぐ形で主張する弁護士を荒川区の監査委員として既に4年間も就けることのみならず、今後4年間更に務めさせるということは到底許されないことであります。
荒川区はオレオレ詐欺を許さない!という決意のもと、電話録音装置の貸し出しなど独自の取り組み、地域や警察と連携しての取り組みなど行っています。その一方で、監査委員に詐欺集団の片棒を担ぐ人物を再度選任同意で出してくるなど支離滅裂も良いところです。
この議案は即時、取り下げるべきであります。また、取り下げがなされない場合、それぞれの会派の心ある議員はこの選任同意に是非、反対をしていただくことを強くお願いし、反対討論と致します。
このような同意人事は断じて認めるべきではない!、という方はこちらの2つのボタンを押してください。